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「我々は新たな疫病を見つける必要がある」メモがCDC内を回っていた、そして豚インフルをでっち上げた

アンソニー・ファウチ博士が稲盛財団の2024稲盛倫理賞を受賞したそうです。何かの間違いでしょうか? 非倫理賞ならわかりますが…。
 
「真実のアンソニー・ファウチ/ビル・ゲイツ、大手製薬会社、そして民主主義と公衆衛生を巡る世界戦争」(ロバート・F・ケネディ・ジュニア著、2021年)をこれまでHCQやIVMなど安価で効く薬を弾圧してきたゲイツ財団などを中心に紹介してきました。
これからは、政府機関が自らエイズパンデミックについての恐怖を煽るために巨大なウソをついてきたことをお届けしていくわけですが、なぜ、アメリカ最高棒をもらっている最高峰の公務員だったアンソニー・ファウチ博士自らがそんな嘘の恐怖を作り出してきたのか、その背景から始めます。

本書の推薦文の中で社会派映画監督のオリバー・ストーンはこのような言葉を送りました。
政府のエイズ調整官としてのファウチ氏の失敗に関するRFKジュニア氏の話は、NIAID長官としての彼の新型コロナウイルス対策任務への非常に憂慮すべき序章である。(以下略)>
 
つまりは、コロナパンデミックの原型がエイズパンデミックです。
そのエイズパンデミックを生みだしたのが、公衆衛生部門の存続の危機です。
生活が豊かになれば、衛生状況も栄養状態も改善・向上します。人類が感染症を克服してきたのは、ワクチンではなく、常に衛生と栄養なのです。こうしたアメリカの繁栄に伴う衛生状況と栄養状態の改善、さらに財政危機による小さな政府、新自由主義の台頭によって、アメリカの公衆衛生機関は、お払い箱の危機にあったのです。
 
これらの衛生機関の存続に必要なのは人類が克服したはずのパンデミックの再来でした。地球温暖化によって亜熱帯地域が広がり、ウイルスを媒介する蚊が増え、感染症が増えるという嘘とも連動しています。
 
本書は20世紀前半の感染症の状況をこう説明します。
<何よりも悪いことに、ファウチ博士がNIAID(アメリカ国立アレルギー・感染症研究所)の野心的な官僚として台頭していた時代までに、感染症はもはやアメリカにおける重大な死因ではなくなっていた。栄養、公衆衛生、衛生状態の劇的な改善により、おたふく風邪、ジフテリア、天然痘、コレラ、風疹、麻疹、百日咳、産褥熱、インフルエンザ、結核、猩紅熱による恐ろしい死亡率はほぼ撲滅された。前の世代のアメリカ人を壊滅させたこれらのかつての惨劇による壊滅的な致死率は減少していた。全死亡者の 3 分の 1 が感染症 (肺炎、結核、下痢、腸炎など) に関連していた 1900 年から 1950 年まで、感染症による死亡率は劇的に減少し (1918 年のスペイン風邪を除く)、1950 年代には横ばいになった。
感染症による年間死亡者数は、1900年には人口10万人あたり800人だったが、1980年代には人口10万人あたり約50人に減少した。>
 
アメリカの公衆衛生機関は、HHS(アメリカ合衆国保健福祉省)の下に、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)とNIH(国立衛生研究所)があります。NIHの下に、国立がん研究所(NCI)、NIAID(アメリカ国立アレルギー・感染症研究所)があります。
ファウチ博士のキャリアは、1968年NIAID に入り、1974年に臨床調査研究所臨床生理学課長、1980年に免疫調節研究所長に就任。1984年にはNIAIDの所長に就任しました。
 

癌との戦争を宣言し生き残りを図るNIH


<1950 年代半ばに米国の感染症による死亡率が急激に減少したため、NIH は癌との戦争を宣言することでその妥当性を維持した。>
 

NIHの予算はがん研究に集中


<がんはアメリカ人がますます恐れる病気となり、NIHではほぼすべての注目が集まり、連邦医療資金の大部分が国立がん研究所(NCI)に注がれた。>
 
※がんは50年前のアメリカで、バラ科果実の種に多く含まれるビタミン17(アミグダリン)で克服し得たのに、抗癌剤を支配する権力が司法、行政を武器化してビタミン17代謝療法を行う医師を徹底的に弾圧した暗黒史があります。
当ブログの

https://note.com/shin_jingisukan/n/nb37f0580457a

https://note.com/shin_jingisukan/n/n72389969c6a0

などご参照を。
 

組織廃止に直面するCDC「大流行が必要だ」


<1949年にはすでに、感染症による死亡率の顕著な減少を理由にCDCを廃止する議会法案が二度も圧倒的多数で勝利した。1970年代半ばから、CDCは狂犬病やハンタウイルスと呼ばれるネズミの病気の小規模な発生を追跡するために州保健局を支援し、軍の生物兵器プロジェクトに自らを結び付けることでその存在を正当化しようとしていた。
1994年を振り返って、赤十字職員のポール・カミングスはサンフランシスコ・クロニクルに対し、その存在を正当化するために「CDCはますます大流行を必要としていた」と語った。『イベルメクチン・エイズ・ウイルス』の著者ピーター・デュースバーグによれば、HIV/エイズ理論はアメリカの感染症当局にとって救いだったという。
CDCの性感染症部門の責任者であるジェームス・カランは、1980年代初頭の公衆衛生部隊の絶望的な状況について次のように述べている:二桁のインフレ、非常に高い失業率、急速な軍備増強、そしてすべての国内プログラムを削減する脅威があった。そしてこれが公衆衛生局、特にCDCの人員削減につながった。
ノーベル賞受賞者のキャリー・マリスも同様に、レーガン政権時代の制度上の絶望を思い出し、次のように述べた。「彼らは新たな疫病の出現を期待していた。ポリオは終わった。『我々は新たな疫病を見つける必要がある』というメモがCDC内を回っていた。つまり、「アメリカ国民を怖がらせる何かを見つけて、彼らが私たちにもっとお金をくれるようにする必要があります」。
NIHの科学者ロバート・ギャロ博士(後にファウチ博士のパートナー、共謀者、腹心となる)も同様の評価を提示し、「アトランタのCDCは削減の脅威にさらされており、理論的には閉鎖の脅威にさらされていた」と述べた。
定期的なパンデミックに対する国民の恐怖を煽ることは、NIAID と CDC の官僚にとって、自分たちの機関を適切な立場に保つための自然な方法だった。
ファウチ博士の直属の上司であり、NIAID 所長の前任者であるリチャード M.クラウスは、ファウチ博士が同局に勤務して 1 年目の 1976 年にこの新しい戦略の先駆者となった。クラウスは、彼が「微生物の帰還」と呼んだ戦略の擁護者であり、微生物を致命的な病気の恐れられる元祖としての以前の状態に戻そうとした。その年、連邦規制当局は偽の豚インフルエンザの流行をでっち上げ、CDCは人命を救うスーパーヒーローとしての評判が回復するのではないかとの期待を一時的に高めた。>
 



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