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医者はそんなに偉いのか?

<医師には 3 つの資格が必要だ。それは、嘘をついてバレないこと、正直なふりをすること、そして良心の呵責なく死をもたらすこと。> - ジャン・フロワサール 1337頃-1405頃 ※中世の年代記作家
 
「真実のアンソニー・ファウチ/ビル・ゲイツ、大手製薬会社、そして民主主義と公衆衛生を巡る世界戦争」(ロバート・F・ケネディ・ジュニア著、2021年)の4章は、本書の本丸とも言えるファウチ博士のエイズ疑惑を取り上げています。新型コロナパンデミックのひな型となったのがエイズパンデミックであるという主張です。その冒頭で使われたのが、上記のことばです。
 
新型コロナウイルスの感染症分類が昨年5月8日付で2類からインフルエンザ並みの5類になり、すでに8か月を経過しているのですが、いまだに多くの病院・診療所・クリニックがコロナだけでなく高熱を伴うかぜ全般を怖がるふりをして、いまだにコロナパンデミックを煽り続けています。
これはインフルエンザになった私のこどもが最近体験したことですが、「高熱があれば、中に入るな。まず電話しろ」「親が検査棒で拭って持って来い」などと、高熱の患者は子供ですらまともに診察しようとしないのです。
そして、検査薬でインフルエンザとわかると、いわくつきのタミフルを含む処方箋を書きました。タミフルは捨てて、幸い熱はすぐに下がりましたが、まともな医者がコロナパンデミックで一気に減ったと感じます。
 
冒頭の張り紙の画像はほんの一例で、皆さまも地元の診療所を観察してみてください。いたるところにこんな張り紙があるはずです。患者を押し売りよろしく、医師の倫理を忘れて恥ずかしげもなく門前払いしているのです。
 
そこで思い出すのは、近代保守主義の父、エドマンド・バーグ著の翻訳本「新訳 フランス革命の省察」です。言論人の佐藤健志さんが編訳しました。イギリス人のエドマンド・バーグは、フランス革命の蛮行とその出鱈目ぶりを厳しく批判した人です。
「『民意は常に正しい』という発想を許容してはならないのである。好き勝手に権力を行使してはいけない点では、君主も民衆も同じだ。しかも、民衆の横暴は、君主の横暴と比べても、社会に大きなダメージを与える」と民衆独裁の恐ろしさを看破しました。
 
エドマンド・バーグは、生前のマリー・アントワネットをベルサイユで実際に見たことのある人で、「明けの明星さながら」とたとえ、「王妃の栄光と没落をかえりみて何も感じない者は、人の心を持たぬ者である」と断じた人です。
エドマンド・バーグは原書の「フランス革命の省察」(1790年)を書いたとき、国王一家のパリ連行(1789年10月)は知っていたことでしょう。これを没落にたとえていますが、王妃の斬首刑(1793年)は、自著発行後のことでした。想像を絶する悲嘆ぶりではなかったでしょうか。
「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」等のマリー・アントワネット貶めの類は、革命政府の作り話でしょう。ロシア革命では4人の皇女と皇子を含むロマノフ家を皆殺しにしていますが、その蛮行こそが共産主義ユダヤ革命の本質です。
 
本題に戻ります。エドマンド・バーグは、フランス国民議会の顔ぶれについて述べています。
要約しますと「フランス国民議会のかなりの部分が法律家によって占められていると知ったときには腰を抜かした。法律家と言っても、高名な治安判事ならば良い。彼らはみずからの知識や見識、そして誠実さをもって国に尽くすと誓った者たちだ。かくも数が多ければ当然のことながら、二流三流の面々であった。下積みの身分から魔法にかけられたかのごとくいきなり頂点に立ったとき、その幸運に酔わない者がいるだろうか? 法律家に続いて目立つのは医師のグループだ。これまたフランスでは伝統的にあまり尊敬されてきた職業ではなく」と続き、金融業者が多いことも嘆きます。フランスで医者が尊敬されていない理由は著書では明らかにされていませんが、職業上の特性から嘘つきになりやすいということかもしれません。
 
下積みの身分から魔法にかけられたかのごとくいきなり頂点に立った法律家と言えば、思い当たる人が日米に何人もいるのですが、これはまた別の機会の話として、日本では医師を尊敬し過ぎていませんか、と問いかけたいのです。
 
エイズパンデミックの数々の疑惑を取り上げたいと考えています。
「アメリカの医師の中の医師」と言われたアンソニー・ファウチ博士が実際はどんな人物で何をしてきたかを知れば、医師への尊敬は消え失せるかもしれません。
 

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