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炭疽菌攻撃犯は誰だ? サダム? ワクチン学者? 炭疽菌ワクチン独占メーカーのオーナー? 生物兵器編⑥

前回までCIAの生物兵器開発への関与を紹介しましたが、本日は911や炭疽菌攻撃と、政権幹部にもつながる富裕層との不可解な接点について、ロバート・F・ケネディ・ジュニア著「真実のアンソニー・ファウチ」などからお届けします。

「とにかく炭疽菌攻撃はサダムがやったんだ」

[容疑者3名、全員米軍関係者]より引用
<シンクタンク「アメリカ新世紀プロジェクト」PNAC陰謀団は、炭疽菌攻撃はサダム・フセインのせいだと決意しており、ラムズフェルドの副官ポール・ウォルフォウィッツはカドレックに対し、攻撃に使用された炭疽菌中にベントナイトが存在することを確認するよう依頼した。>
※当ブログのラムズフェルド㊦生物兵器編②などより、
PNACはいわゆる戦争屋ネオコンの理論を考えるシンクタンクで、現政権では政府高官、次期政権ではシンクタンク研究員のように異動します。ラムズフェルドは子ブッシュ時代の国防長官ですが、レーガン政権時代は製薬会社CEOで中東特使としてイランイラク戦争中のサダム・フセイン大統領に炭疽菌。腺ペスト兵器を手配しました。
ポール・ウォルフォウィッツはネオコンの理論的支柱と言われた人物です。
カドレックは生物兵器の専門家で医師。アメリカ空軍の退役大佐。トランプ政権時代に保健福祉省の準備・対応次官補として新型コロナウイルス感染症危機を管理しました。
「炭疽菌の恐怖」(生田哲著、2001年主婦と生活社)によれば、<炭疽菌がかたまりになるのを防ぎ兵器化するためには、静電気を中和するベントナイトのような添加剤が必要だが、どこでも入手できるベントナイトは、イラクの関与を裏づける決定的な証拠にはなりえない。>
 
「真実のアンソニー・ファウチ」を続けます。
<専門家らはラムズフェルドとウォルフォウィッツに対し、ベントナイトはイラクの炭疽菌ストックに特有の「指紋」であり、ベントナイトの存在はサダムの責任となるだろうと進言していた。カドレックは、FBI が検査した炭疽菌サンプルのいずれからもベントナイトを見つけることに成功しなかった。しかし、戦争屋はサダムに対する愛国主義的ヒステリーを煽ることを許し、メディア報道が繰り返し行われた。2001 年 10 月下旬までに、ある全国世論調査では、イラクと 9/11 または炭疽菌攻撃を結びつける証拠がまったく欠如していたにもかかわらず、回答者の 74 パーセントが、米国がバグダッドに対して軍事行動をとることを望んでいることが判明した。>
※真犯人が容疑者を陥れる罠と理解できるはずですが、政権中枢の立派な政治家にそんな不届き者はいないという立場の人が多いのは残念なことです。
そして、20年もたつと少数派も忘れてしまう人が多いのが、米国の古典的手法、“先制攻撃”を受けて愛国心を煽る、です。
ドイツUボート活動域で減速させたルシタニア号撃沈事件で対独参戦した第一次世界大戦、事前に把握していた真珠湾攻撃で対日参戦した第二次世界大戦…
 

FBIの忖度捜査、死人に口なし


<FBI研究所は、サダムを非難する代わりに、炭疽菌の胞子が米陸軍研究所、フォート・デトリック研究所、スクラントン大学の研究所、あるいはエル・ヒブリのビジネス・パートナーが所有するバテルのウェスト・ジェファーソン施設のいずれかから発生したことを発見した。
FBIは、主要容疑者であるフォート・デトリックの米陸軍研究所を経営していたワクチン学者ブルース・アイビンズ博士が自ら命を絶ったとされることを受けて捜査を終了した。FBIのずさんで行き当たりばったりな捜査を批判する多くの人々は、アイビンズがFBIの粗末な枠の犠牲者であると不満を漏らした。FBIの元主任捜査官リチャード・ランバートによると、FBIチームはアイビンズの無罪を証明する証拠の「山」を隠したという。>
 

炭疽菌容疑者リストに炭疽菌ワクチンメーカーのオーナーの名


<2008年、アイビンズの早すぎる「自殺」の後、フロリダ州司法省の民事弁護士は、炭疽菌の被害者ロバート・スティーブンスの窓口での訴えを弁護した。アイビンズが犯人だというFBIの主張に公に異議を唱え、代わりにバテルが管理しエル・ヒブリスと関係のある「オハイオ州の民間研究所」が「攻撃に関与していた可能性があることを示唆した」と鋭く主張した。司法省本部はすぐにフロリダ州の弁護士に準備書面を書き直させ、この主張を省略した。
イタリアの出版物「イル・マニフェスト」(※イタリアの左翼系日刊新聞)は、2001年10月号で、FBIがエル・ヒブリスを米国郵便で炭疽菌胞子を送った容疑者リストに加えたと報じた。>
 
※ウィキペディア英語版によると、
<エル・ヒブリ氏は、2012 年 4 月から亡くなる直前まで、エマージェント・バイオソリューションズの取締役会の執行会長を務めました。彼は 2004 年から 2012 年まで同社の取締役会長および CEO を務めました。1998年から 2004 年までバイオポート・コーポレーションの取締役会長および CEO を務めました。エマージェント は2004 年にバイオポートを買収しました。
2001年の炭疽菌攻撃の後、一部の陰謀論者は、エル・ヒブリがオサマ・ビンラディンと関係があり、炭疽菌攻撃に関係していることをほのめかそうとするインターネットウェブサイトを投稿した。>
 
2022年5月2日のワシントン・ポストによれば、
<メリーランド州に本拠を置くエル・ヒブリ氏の会社、エマージェント・バイオソリューションズは、政府契約の世界では無名だが影響力のある企業だった。広範なロビー活動とキャンペーン寄付を展開し、炭疽菌ワクチンの生産をほぼ独占した。 2000年代初頭の契約は、生物兵器攻撃やパンデミックなどの危機に備えて保管される医療備蓄である戦略的国家備蓄の予算のほぼ半分を占めた。>

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