近藤 伸 / クラシック(函館)

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近藤 伸 / クラシック(函館)

classic hakodate / 北海道 函館市 谷地頭 25-20 Instagram @classic_hakodate

最近の記事

頑張れ、先輩

お尻を叩いてくれたおかげで、今回もギリギリ滑り込みで連続投稿は延命。 ほっと、ため息をつきながら投稿ボタンを押すと、すかさず褒めてくれた。 お尻は叩くのも叩かれるのもいい気はしない。 それでも、お節介かもしれないけれど、ちょっとイヤな顔をされるかもしれないけれど、きっと為になると明らかに見えているなら、頑張ろうよ!と声をかけてみるのは悪くない。お節介な人が減った、こんな世の中だから。 結果はどうあれ、頑張ったね!、頑張ったよ!と労いの言葉をかけてあげられるのだし。 人

    • 沈黙は加担

      以前、賢い者は沈黙する。しかし、沈黙は是なのか?と書いた。 「沈黙は加担だよ」 私の周りは愚直すぎて自営業、フリーランスしか生きる道がないような人が多いので、そんな言葉が飛んできた。 危険は減り、クリーンな世の中になってきたけれど、良い方向へ向かっているか?と問われれば、そうは思わない。 暮らしやすくはなったけれど、なんだか生き辛くなってきた。(自然や人間臭さと切り離されずに生きてきた世代的価値観からの視点で)良いとは言えない方向へ流れ始めているような気がする。 そ

      • 誰かの中で生きている Ⅱ

        飲み物を決め、食事のメニューを開こうとした時、ぼんやりと思い出した。 12年前のこと。「あの一品、パクらせてもらいました!」と、そういえば連絡があったなあと。 ページを捲ると懐かしい姿が目に飛び込んできた。なんと今でも提供され続けていたのだ。 10年前に店を閉め、私はそれ以来一度も作っていない。 開店以来ずっと人気らしく、遅い時間に行った為この日も完売で食べることは叶わず。 私が作らなくなった料理が、遠く離れた沖縄で輝きを放って生きていた。 野菜がおいしかったのが

        • 人生初の1週間の休暇

          40代を前に、人生初の1週間の休暇をとった。 以前営んでいた店は10年間で100日休まなかった。クラシックは8年の間に最初は休み無し、休みの日にしかできない雑務が増えて2週に1回となり、3年ほど経ち毎週となり、一昨年秋には遂に最終週を連休とするようになった。 自分の年齢的なものとQOLを大切にという時代の空気感も相まって、休みを増やすのに抵抗が無くなってきた。 20代の私が現状を見たらさぞ驚くだろう。なにしろ年に数回しかない(取らない)休みなので、富士山に登った時もご来

          はたして、沈黙は是なのか

          昔から「見ざる聞かざる言わざる」と伝えられているようにそれができる人は賢い。いや、賢い人はそれができると言うべきか。 賢い人は争いを回避する。巻き込まれに行くような真似はしない。 震災と、震災から連動して起きている出来事。 言及しないのが賢い。 必要以上に見ず、聞かず、話さない。知り合いがいれば最短距離でなんらかの救援措置をとり、知り合いがいなくとも胸を痛めたならば募金などをして祈るのみ。 snsなどでお気持ちなど表明せず、持論など述べず、やれる事だけやって、普段通

          はたして、沈黙は是なのか

          今この瞬間、様々な暮らしがある。

          19℃。今日の東京の気温を見て驚いた。 函館は0℃。アラスカはマイナス24℃だった。 今、この瞬間、様々な暮らしがあるものだ。 冬至が近付く。 帯広の友人がどうにも気分を持ち上げる事が難しいと書いていた。日照時間とうつ傾向は相関があるそうだ。北欧の行事や北方民族の儀式の中でも冬至が大事にされる意味が、北に渡ってみて体感として理解できた。 現在の函館の日没時間は16:07。帯広は15:53。たかが14分、されど14分。3時のお茶をして、さあ後半戦を頑張ろう!と気持ちを切り替

          今この瞬間、様々な暮らしがある。

          危機的状況をチャンスと捉えて

          人間は慣れる生き物。 あれから1年。加齢による拘りからの解放もあるのだろうが、恐ろしいもので慣れてしまった。 以前書いたテーブルの上に鞄を載せられてしまう問題。多数派が占めてくるとそれは文化になる。 私は、もう2度と来店しないであろう人々に美しさを説くことは不毛だと思い始め、そうしたい人にはそうさせるようになった。(長く付き合っていくであろう人には、何かのきっかけがあれば提案していきたい。そういう古い文化もあったのだよと) 妻は頑なに、「お荷物こちらにどうぞ」と隣り及

          危機的状況をチャンスと捉えて

          人の寿命の平均日数は30000日

          人の寿命の平均日数は30000日。 ラジオを流し聞きしながら車を運転していたら、その言葉の矢が鼓膜に突き刺さった。 計算してみると、私は約14000日生きてきたらしい。幸運が味方してくれれば残りは約16000日。 あの行為に、あの思考に、あの人に時間を使うべきではなかった。 振り返れば、これからはしない方がいい物事が見えてくる。 吸収する余地のある前半は、すべきではなかった事をする事が大切であったとも素直に思う。 人生の後半に問われるのは吸収したものをどう放出、願

          人の寿命の平均日数は30000日

          看板を背負う

          「しんさん、リレー取材のバトン受けてくんない?」 東京のカフェ店主から連絡が入る。 開店当時は載ってみていた情報誌関係にはやがて懲りて、今は基本的に書籍以外の取材は受けないのだけれど、その店の掲載記事を読み、他はどんな店が掲載されているのかを見ると、味のある店揃い。グルメ系ではない事もあり(なんと失恋話がテーマ)気まぐれで受けてみる事にした。 執筆者を調べてみる。どうやら紅白歌合戦にも出たような人らしい。解散コンサートは東京ドーム。常連さんに迷惑かかりそうな影響力なので

          いつか、伝説になる前に

          電車が大好きな中学生。カッコイイ特急が好きとかそういうレベルではない。プレゼントに貨物列車の時刻表をもらって大喜びするほどの強者だ。 JR路線はどんどん廃線に、辛うじて引き継がれた第三セクターの路線も風前の灯。 北海道はそれが特に顕著で、数年毎に廃線や、無人駅の廃止、そして今後の廃線の議論が交わされている。 (↑サイト内の画像をスライドすると過去と現在が見比べられます) 道南で一番好きな湯ノ岱温泉。移住直後にはまだ電車が通っていた。(当然のように電車と書いたが、道民は

          いつか、伝説になる前に

          やめた先に純度の高い未来が待っている

          前回のを書く時に #あの選択をしたから というお題を見つけた。これは色んな人に聞いてみたい。あの選択をしなかった現在地の話も興味深い。 小学生の頃、勉強の先にある道を進む事をやめた。 今思えば勉強が嫌いというよりは、学校というものに拘束される事が嫌だったのだろうか。ともかく大学に進むという選択肢は消えた。高校すら行きたくなく、できれば中卒で働きたかった。 職人になればいい。幼稚な私はそう思った。東京に疑問を感じていたのもあり、地方の伝統工芸の職人になれたらいいな、なんて

          やめた先に純度の高い未来が待っている

          誰かの中で生きている

          今月は記録的な暑さに振り回された北海道。秋風吹いた今日、ようやく下書きの氷漬けを解凍。記録を延命、古くなり再生に不具合が生じやすくなってきた記憶を補助装置にバックアップ。踊らされながらも一石二鳥。今月頭のこと。 「明日ライブがあるんだけど、どう?」 昨日の今日、蘭越へ行くことになった。片道2時間半。 なんだか似たような事が前にもあった。10年ほど前の沼津行きだ。 深夜の飲みの席。「明後日ライブがあるんだけど、伝説に残る夜になる気がするんだよね…来ちゃえば?(日を跨いで

          誰かの中で生きている

          再発見 再確認

          noteを書くのはおろか、日々楽しみにしている方々のnoteを見ることすらできない日々だった。 同じように更新が途絶えている人もいて、自分の生活に余裕がある時には寂しさや心配する気持ちが生まれるのだけれど、自分も更新がままならないこんな時には、共に現実の日々を夢中で駆け抜けているのだろうなと、不思議な連帯感をもったりする。 良し悪しだけれど、noteからのこんなお知らせが来たので今日中に何とか書いてみようかなという気になった。 noteの良いところは、やっぱり「流れてい

          今どうしているかなぁ?

          「今どうしているんだろう?」 誰もいない、誰かの居た席を眺めて時々思う。 8年分。同じ席に沢山の人の残像が重なる。 会える人、会えない人、また会える人、また会えるかもしれない人、もう会えないかもしれない人、もう2度と会えない人。 この世の人もあの世の人も「元気で過ごしていますように」と祈りを飛ばす。 お手洗いの扉の内側に落書きが2枚貼ってある。 座ると向き合うことになる。 1枚は先のマスク解禁の際に描いた、どちらの意見も尊重しようという絵。 もう1枚は昨年ニュ

          今どうしているかなぁ?

          普通という特別

          今、津軽海峡のど真ん中で書いています(ました。もうまるまる1ヶ月前。) 月に一度の連休。明日の体力の心配をしなくて良いのでちょっと無茶ができる。 日本一危険な参道と言われる太田山神社に行こうと思ったが、1人ではやめろと言われ、確かになぁと頷く自分がいたので断念(運転片道3時間弱、登り90分、降り50分、おまけにヒグマとマムシに遭遇の可能性)。歳を取ったのだな。昔なら強行してたが、いつの間にやら体力と相談するように、そして急死した時に及ぼす影響を考えるようになっている。

          一人で入る喫茶店、二人で入る喫茶店

          8年間気になっていた扉を遂に開けた。 そういう時、いつも思うこと。 「もっと早く開けておけばよかった」 店名と営業中の札のみ。 メニューなどの情報は外には一切ない。 どんな人がやっているかはさっぱりわからない。 旅で見つけたのなら即座に扉を開けただろう。 しかし、近所でしかも同業であるからには、今後の関係性を考えると躊躇してしまうのだ。 そうして8年の時が過ぎた。 行きつけの喫茶店があるので他に行く必要がなかったのもあり、尚更機会がなかったけれど、そちらが休

          一人で入る喫茶店、二人で入る喫茶店