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仕事は相手の立場にたってやりなさい と教えられたこと

27歳の秋に今までで一番長く勤めた以前の会社に入社。

そこでイベントチームに配属されました。

それまで、短期で就職したことはあるものの、ほとんどがアルバイトしか経験しておらず、ビジネスマナーもパソコンのスキルもない状態。

イベントチームの上司から、パソコンでエクセルソフトを使って資料を作るよう指示されましたが、知識がなかったのでものすごく作業時間がかかり苦労しました。
上司はそんな私を根気強く見てくれていたのだと思います。

パソコンのスキルはないものの、自分を救ってくれたものがありました。
それは大学時代に練習した英文タイプです。
学生当時にどこかで買った中古の英文タイプ機とブラインドタッチ(キーボードを見ずに文字を打ち込むスキル)のテキストで、タイピングを練習したことがあったのですが、少し練習しただけで指が思い出してできるようになりました。

27歳になって突然パソコンを使わないとできない仕事になったものの、過去の経験が自分を救ってくれたのです。
ブラインドタッチができるのとできないのとでは、メールのやりとりなど作業時間にかなり差がでます。

その上司から、強く言われ続けたことがあります。
「相手の立場に立って仕事をしろ」
ということです。

「いいか、仕事は相手、受け手の立場にたってやらなあかん。」
何度も何度も言われました。

「俺はクライアントに資料を渡すときは、必ず書類を止めているホチキスの針金の山をつぶしてる。受け取ったときや資料を読むときに指にひっかからんようにな。」
それを聞いてから私も20年近くずっと山をつぶしています。

「このメールの添付資料を開いてみろ。エクセルが印刷設定されてないから、印刷したらページがバラバラで出てくるやろ。こういうのはほんとにあかん。仕事は相手のことを考えんとあかんねん。」
今も印刷設定は必ずやってます。

メールにエクセルファイルが添付されているのは、かなり多数の場面であるのではないでしょうか。
私は印刷するときは必ず事前に印刷プレビューしますが、設定されていないと「センスないビジネスパーソンだなぁ」とついつい思ってしまいます。

メールをするときも、なんども文章を読み返します。
言葉も「承知」「了承」など、何度もネット検索して正しい表現や言葉の意味を調べます。

色々と説明するときは、相手は知識ゼロで頭の中は真っ白、と思って話すよう注意しています。

こういった細かな配慮は結局自分を助けてくれます。
仕事に手戻りがない。
相手から信頼してもらえる。

皆さんは仕事をするとき、何かお願いをするとき、大切なことを伝えるとき、相手の立場にたっていますか?
ちょこっと意識を変えるだけで、その後の人生が大きく変わります。
ぜひ参考になればと思います。

いずれにしても、その上司に感謝です。

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