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「キャリア」と「会社に属する」ということ #私のキニナル

お初にお目にかかります。品川と申します。
先週18日(火)にマインドフルネス・アキラさん(「日刊notersマガジン」火曜担当)と飲んでいたとき、いきなりゲストnoterを拝命しました(笑)。
※トップ写真はその日の宴後の模様

私、ブログ的なものはほとんど書いたことがありません。
素晴らしいレギュラーnoterの皆さんと比べて相当拙く、激しくまとまらない文章になってしまいお恥ずかしい限りなんですが、どうかお許しを…。


【キニナルこと/書こうと思った経緯】

ここのところ、自分のキャリアや経験してきたことをベースに若い人たちとお話したり、アドバイスしたりするいくつかの機会に恵まれました。

もちろん精いっぱい考え、お話したんですが、はたと考えてしまったわけです。

「果たして自分のキャリアをベースにした話なんかが、ちゃんと役に立ったんだろうか?」

自分の経験や考えが誰かの役に立てるなら それはすごく素晴らしいことだし、そう言って声をかけてくださる方々もいる。

必要とされるのであれば喜んで引き受けたいし、少しでもクオリティを上げたい…。

ということで、
ゲストnoterというこの貴重な機会をもったいなくも拝借し、
「キャリア」と「会社に属するということ」
について考え、整理してみようかな、と考えた次第です。

2日前の寺口さんのnote後半が少し被るテーマだったので、「どうしようかなー」と悩んだんですが、そんなに引き出しもないのでそのまま行くことにします(笑)。

しばしお付き合いください。


【私のキャリア】

私は現在、株式会社バンダイナムコオンラインという会社で経企・人事を中心としたバックオフィス系の役員をしています。

1996年、新卒で株式会社ナムコに入社してから21年以上に渡り(2005年のバンダイとのグループ統合を経て)一貫してバンダイナムコグループ企業に所属してきました。

一度もグループ外に出たことがなく、転職という転職をしたことがありません

一方で、割と多くの職務変更、社内/グループ内異動を経験してきました。

キャリアのスタートはアミューズメント施設の運営(いわゆるゲーセンの店員)、しかも何のゆかりもなかった兵庫県 姫路から。
その後、2つの店で店長、大阪へ移って店舗企画・開発(関西→西日本)、店舗支援(京都・滋賀)、東京に異動して新業態店舗企画子会社出向(IPO支援)、帰任してバンダイとの統合事務局。(以上、ナムコ)
2006年、ナムコとバンダイのゲーム事業同士が統合してできたバンダイナムコゲームス社長室(経営企画)
2009年 バンダイナムコオンラインの立ち上げ実務を行った流れで出向し、バックオフィス部門の責任者に。人数が少なかったので、経企も人事も経理も総務も簡単な契約書チェックも、実務までタッチ。
その後、2012年に転籍→2015年から取締役


【私のキャリアを形作っているモノ?】

唐突ですが、私は幼いころいわゆる「戦隊ヒーロー」が大好きで、その中でも「ブルー」(時に「グリーン」とか「ブラック」)に魅かれることが多かったように思います。

「バリバリの組織愛にあふれた熱血漢のリーダー(レッド)」というよりは、「少し冷静で、愛や怒りといった感情は内に秘め、いざというときに組織・チームを助けるサブリーダー的な存在」を本能的に好んでいたのかもしれません。

流石にその一点だけが原因ではないと思いますが、就職してからの私も、好む立ち位置やモチベーションの方向性は、「支援」「裏方」「参謀」というところにあったような気がします。

なお余談ですが、「戦隊ヒーローになるにはどうしたらいいか」母親に尋ねたところ、真顔で「JAC(ジャパン・アクション・クラブ)だ」と返ってきたため、一時は本気でそちらを目指していました(笑)。


【私のキャリアだから見えること】

・遠目で見ると「大企業グループの一本道」だが、意外と色々やっていて、「ゼネラリスト」と言ってもまあ許されるレベル?
・アミューズメントやゲームだけを志して就職活動したのではなく、接客か営業という基準で職種を選び、好きだと思える会社を選んだのがスタート。
大企業の中でも、任されて成長できる環境に恵まれた
・歴史と名前があるナムコ・バンダイの統合というエキサイティングな出来事に、末端とはいえ関われた。
比較的大きな会社と小振りな子会社、両方に属していたため、それぞれが果たすべき役割をある程度 感覚知として理解している

こんな私のキャリアだから見えること・言えること、何だろう…。
例えば、

・「専門能力がないから、ゼネラリストに」という消去法はお薦めしない
 ⇒誰からも「ゼネラリスト」だと認めてもらうには、ある程度突出した分野があったうえで、他それぞれの分野も相応のレベルにある必要がある。
 ⇒会社に所属していて、そこまで幅広く任せてもらえる機会は滅多にあるものではなく、時間も相当かかる。
 ⇒だから、総合職の人であっても、「そこそこ」からでいいから、専門と呼べる分野を作り、そこからキャリアを広げていくべき。
  そしてその分野は意外と、いま任されているところなのかも。(私のベースは、店長と店舗開発の経験と自信です)
・「憧れ」もいいけど、「会社と仕事が好きになれそう」と冷静に納得できる会社に行くべき
  ⇒自分で決める。「納得」は「自分に言い訳させない」ストッパー。
・仕事を任せてもらうには、仕事上の信用・信頼はもちろん、「そいつが好きかどうか」だってすごく重要
  ⇒それは「おべんちゃら」や「過剰な接待」で作り上げるではなく、腹を割った議論、相手への思いやり、「ありがとう」「ごめんなさい」をきちんと伝える…といった繰り返しが積み重なってできるもの。

…やはり経験知や感覚知を形式知にアウトプットするのは難しいですね…。
色々ご意見欲しいです!!

折しも先日、経団連会長が「新卒採用活動ルールの廃止」を表明し、それをきっかけに政府・教育界・経済界で議論が巻き起こっています。

今後は、日本企業も通年採用が当たり前になり、人材の流動性が高まり、学びなおしがしやすくなり、定年はどんどん後ろ倒しになっていく…と、「キャリア」の入口から出口までが様変わりしていきそうです。

なんだかんだ言って、私がキャリアをスタートさせたのは20年以上前。
すでに時代が大きく変わっています。
でも、そんな中でも変わらない、本質的な部分はあるはず。

今をキャリアのスタート地点にする人たち、キャリアの序盤にいる人たちときちんと議論し、時には有用なアドバイスができるよう、私もアンテナを絶えず張ってキャッチアップし、本質を見極め続けなければ…。


【「会社に属する」ということ】

これについても色々書こうと思ったのですが、2日前に金曜担当の寺口さんが書かれたnote(LM麻野さんのツイートの引用から始まる件)にものすごく感じ入るところがありましたので、そちらを。
https://note.mu/telinekd/n/n78081cd17468?magazine_key=m9dcc45d985a4

特に最後の、

「他人のつくった船に後から乗り込んでおいて、文句をいうのは道理が通らない」
経営者は「漕いでくれて有難う」、従業員は「船にのせてくれて有難う」

同意です。この考え方、好き。

ここから先、どうあっても労働人口が減っていく中で、船(日本企業)をしっかりと航行させていくには、

・「認め合い(理解・多様性の受容)」
・「知恵の出し合い(議論)」
・「助け合い(互助・協働)」
・「感謝のし合い(相互尊重・感謝を伝える)」

が本当に重要になってくると思います。
これを経営側も社員側も理解して、行動するべき。

そしてこれは、なにも新しいことでも何でもなくて、「会社」というものが「個人では成し得ないことを成す」ために生まれた組織体だということを考えれば、ごく本質的なことなんだとも思います。

だからこそ、船に乗り込もうとするときはお客さんではなく乗組員としてであってほしいし、船を選択するときには大きさやカッコよさで決めるのではなく、自分が行きたい目的地に向かって出発するかどうかで決めてほしい。

そうやって乗り込んだ船なら、陰で行先や性能に文句をいうのではなく、舵を取るなり、オールを漕ぐなりすべき。

「会社に所属すること」が、もっともっと能動的で楽しいものになるよう、経営者の端くれとして、さらに努力しなければ。

【おわりに】

いやぁ、やはりまとまりのない文章になってしまいました。
しかも、誰に発信するでもなく、自分のメモにとどまる感じで、お恥ずかしい。

こんなんで、ちゃんとゲストnoterの役割を果たせたでしょうか…。
どうぞ、いろいろ目をつぶってやってください。

お読みいただいた皆様、最後までのお付き合いありがとうございました!
また、このような素敵な機会をくださったアキラさん、notersの皆さんに感謝します!

そして、明日からの「日刊notersマガジン」も楽しみにしてます!

それではこの辺で。

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