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薬がなかなか効かない方へ 新たなうつ病治療「TMS治療」とは

うつ病の治療といえば、薬物療法が一般的ですが、治療法は決してそれだけではありません。
もし今、「長期間に渡って薬を服用してきたけど効果が見られない」「薬の副作用がつらい」と感じているのなら、うつ病の新たな治療法「TMS治療(磁気刺激治療)」を取り入れてみるのも一つの手といえます。

高い寛解率をほこる「TMS治療」

最初に処方された抗うつ薬(第一選択薬)を十分な量と期間服用しても、寛解に至る人の割合は約3割というアメリカの研究結果が報告されています。
薬物療法は、症状によって不可欠な治療法である一方で、初期治療の時点で一定の方には効かないことが研究(※)によって明らかにされています。
さらに特定の抗うつ薬を14週間使っても寛解しなかった場合、抗うつ薬を変更したり、他の薬と組み合わせたりして寛解したのは、全体の約6割という結果も出ています。
※STAR*D(Sequenced Treatment Alter-nativesto Relieve Depression):初期治療に反応しなかったうつ病患者に対し,どのような治療が有効であるかを検討した試験

薬物療法をいろいろ試してみても、薬の効果が出なかった方に試してみてほしい治療が「TMS治療(磁気刺激療法)」です。
TMS治療専門の精神科・心療内科である「品川メンタルクリニック」では、TMS治療によるうつ病の寛解が全体の約6割、症状の軽減は全体の約8割という実績があります。
うつ病治療の新たな選択肢として、安心して選べる治療法といえます。

副作用がほとんどなく、体に負担をかけないTMS治療

TMS治療は、副作用がほとんどないことが大きな特徴です。
たとえば、薬物療法であれば、頭痛や吐き気といった症状のほか、体重の増加、不眠・眠気、口の渇き、血圧の変化、皮膚疾患、情緒不安定などといったさまざまな副作用が見られます。

しかし、TMS治療は治療中にピリッとした頭皮痛を感じる程度で、副作用はほとんどありません。
最も重い副作用としては治療中のけいれん発作がありますが、これは0.1%未満の割合と非常に稀です。

うつ病治療におけるTMSのメカニズム

うつ病の原因はまだはっきりと解明されていないため、TMSによる治療のメカニズムも完全に解明されているとはいえません。

しかし、近年の研究により、うつ病患者の脳は、前頭前野を中心に複数の脳内領域や神経ネットワークがうまく働いていない状態であることがわかってきました。

TMSは、まさにこの脳の「背外側前頭前野」という部分を刺激する治療です。
治療後にうつ症状の改善がみられるのは、治療によってその背外側前頭前野の働きが正常化するため、神経ネットワークが正しく機能するようになるからだと考えられています。

まとめ

TMS治療は薬による治療の効果がみられない方や、副作用がつらいと感じている方に、次の治療の選択肢として選んでいただきたい治療法です。

副作用の負担が少ないだけでなく、治療期間も1ヶ月半〜6ヶ月と短期間での治療が可能です。

品川メンタルクリニックは、TMS治療の専門クリニックとして、これまでもたくさんのうつ症状の方と向き合ってきました。

薬の効果がなかなかみられない方、これから治療を始めるにあたって薬以外の治療法を検討したい方は、一度ご相談ください。
初診診察料は無料です。
一緒に考えてくれる人がいるだけで、不安が解消されることもあります。
少しでも快適で、より良い治療の道が開けるよう願っています。

下記のTMS治療特設サイトも合わせてご覧ください。

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