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ヴィーガンと鉄分

前回、我々の商品が取得している世界的な認証について書きましたが、有機認証以外に特徴的なものとして、オーストラリアのヴィーガン認証を取得しています。ヴィーガンは肉、魚、卵・乳製品などの動物由来の食材を摂取しない「完全菜食主義」であり、一般的に主な鉄分の摂取源である肉・魚を食べないことから、鉄分不足になりがちと言われます。以前も隠れ貧血について記載しましたが、その補足も兼ねて、今回はヴィーガンと鉄分についてまとめました。

1.鉄欠乏で見るべき数値は「フェリチン値」


まずは前回のおさらい。一般的な血液検査(ヘモグロビン量など)では基準値の範囲内であっても貧血の症状をきたすことがあり、それを隠れ貧血というのでした。

鉄分欠乏を測るために本当に見なければならない数値は「フェリチン値」と呼ばれるもので、フェリチンは体内に鉄分を蓄えるタンパク質のことです。

ヘモグロビン値=財布に入っているお金
フェリチン値=銀行に貯めている貯金

と考えるとわかりやすく、フェリチン値が低いということは体内に貯蓄してある鉄分総量が少ないことを意味しています。

このフェリチン値、日本では一般的な基準値として、男性は21~282ug/ml、女性は5~157ug/mlとされていますが、欧米では100ng/ml以下は鉄分不足であるとみなされ、40mg/ml以下の場合は妊娠を許可されないようです。

栄養療法を行うふじかわ心療内科クリニックのデータによると、実に80%近い人が初診時のフェリチン値30ug/ml以下と、明らかな鉄分不足でした。なお、このクリニックではフェリチン値の目標を100ng/mlとしているようです。


2.鉄分の吸収にも一苦労、、

では、鉄分はいかにして摂ればよいでしょうか?

食品中に含まれる鉄は大きく2種類(ヘム鉄、非ヘム鉄)に分けられます。

赤身の肉や魚などの動物性食材に含まれる鉄はヘム鉄と呼ばれ、体内への吸収率は20〜30%。

一方で、小松菜、ほうれん草、大豆などの植物性食材に含まれる鉄は非ヘム鉄と呼ばれ、体内への吸収率は5〜7%と、ヘム鉄と比べて低い値と言われています。

ヴィーガンは吸収率の高いヘム鉄を基本的に摂取できないと考えられるため、いかに非ヘム鉄を含む野菜等を食して十分な鉄を確保するかが重要です。

まずは鉄分の吸収を促進するものとしてビタミンCやクエン酸がありますので、これらを一緒に摂ることが必要でしょう。

一方、鉄分の吸収を阻害するものとして、お茶のタンニンや、豆類や穀物に多く含まれるフィチン酸などがあります。これらの含有が少ない食品を選ぶ必要があることになります。

一般的な女性のフェリチン値の低さを考えると、ヴィーガンの方はより一層鉄分にはケアしないといけないと考えられます。ヴィーガン向けの鉄剤などで補完も可能でしょうが、鉄剤の摂取で消化管の不快症状が起こり気持ち悪くなることもあります。一方、弊社が取扱うモリンガは、鉄分やビタミンCが豊富で、かつタンニンが少なく、パウダーやタブレットで摂取しやすいものになっていますので、鉄分補完の選択肢の一つとして検討してもよいかもしれません。

3.日本では珍しいヴィーガン認証のモリンガ

オーストラリアは2020年のヴィーガン人気度ランキングで、イギリスに次いで世界第2位にランクインし、人口の10%以上がベジタリアン、またはヴィーガンと言われているヴィーガン先進国です。

弊社が輸入するLexmin社のモリンガはオーストラリアのヴィーガン認証を取得しています。弊社調べでは、日本で流通する市販の食用モリンガでヴィーガン認証を取得しているものは弊社のみですので、特徴的な点と言えます。

日本のヴィーガン人口は約2%、約240万人と言われています。弊社のモリンガの特徴を知っていただくことで、少しでも多くの方が無理なく鉄分不足を解消できることを願っています。

(出所)食事でよくなる!子供の発達障害 藤川徳美


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