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インクレディブルボンゴバンド

元来僕は自称中道なので、なるべく世の中の物事を公平に見ようと努めている。上下左右関係なく、保守であれリベラルであれ、富裕層であれ貧困層であれ、主義主張が理解できればそれを受け入れるし、間違っていると思えば右の耳から左の耳にスルーする。

ただ最終的な判断は結局はその論理やデータが正しいか、あるいはその考え方や視点が面白いかどうかで決めることが多い。あまりイデオロギーで判断するということはしない。というか判断そのものをすることをあまりしない。

最近ラーメンズの小林賢太郎氏が以前ユダヤ人虐殺のホロコーストを揶揄したことがあるとしてオリンピックの開閉会式のショーディレクターを解任された。僕は20年以上前に映画「シンドラーのリスト」の舞台になったポーランドのクラクフや、ホロコーストの代表的な場所であるアウシュビッツに一人旅で行ったことがあるので感覚的には、これは国際社会でコンセンサスを得るのは難しいだろうな、ということくらいは分かる。ただこれが最近のネタだったら分かるんだけど、何十年も前の話なので、実際国際社会がどう思うかは分からない。

しかしホロコースト自体の加害者は小林賢太郎でも小山田圭吾でもなく、ナチスドイツなのだが、それではドイツがオリンピックに出られないのかというとそうではない。では40年前に同級生をいじめた小山田と76年前に何百万人ものユダヤ人を殺したドイツはいったい何がちがうのだろうか。もちろんホロコーストもいじめも絶対に許されるものではない。小山田が謝罪したことも当然だと思うし、オリンピックを辞任したことも当然だろう。

それでは当時ナチスドイツと手を組んでいた大日本帝国はどうであろうか。ドイツがどういう罰を受けて、謝罪をし、どのように今のような国際社会の地位を得たかは分からないが、日本では東京裁判が開かれ、A級戦犯の死刑が次々と確定し、執行されていった。東條英機をはじめとするA級戦犯7人が絞首刑になったのは1948年の12月23日で当時皇太子だった平成天皇、現在の上皇さまの誕生日だった。マッカーサーは、アメリカに逆らうとこうなるぞ、というのをわざと見せしめのように当時の皇太子の誕生日に合わせ(A級戦犯を起訴したのは4月29日で昭和天皇の誕生日)、二度と日本がアメリカに歯向かえないようにするために東條英機らの処刑を皇太子の脳裏に焼き付けた。

2022年の2月には北京冬季オリンピックが開催される。日本は1824台のドローンを飛ばしてパフォーマンスを行ったが、中国は1万台ぐらい飛ばすのではないかと思っている。そしてもちろん観客席は満席にし、信じられないくらいのお金と信じられないくらいの物量とありとあらゆる技術を使って日本との差を見せつけてくるだろう。

まあ日本は日本でマイペースで頑張りましょう。他人は気にしないのがいちばん。

さて、今日のオススメのレコードは大阪で買ったインクレディブルボンゴバンドのアパッチです。動画は昔友達に連れてってもらった鶴橋なんだけど、まるでダンジョンのように右に行っても左に行ってもアーケードが続いていてひとりで歩いていると迷子になるとこでした。


https://instagram.com/p/CRsrx9kjBuV/


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