大道透長安(たいどうちょうあんにとおる)

趙州禅師がある修行僧に「仏の道とはどういうものですか?」と聞かれたおりに「道なら垣根の外にあるよ」と応え、「いやその道ではなくて」と返した修行僧に「垣根の外にある道はまっすぐ長安に続いているじゃないか」とさらに応えたという故事で、「何かをなそう」と思った時に特別な道なんてないんだよ、目の前にある普通の道(退屈な道)が大きな目標につながっているんだよという意味です。

私たちは何か大きなことをなすためには大きな方向転換や環境の変化が必要であり、特別な環境が必要だと思いがちですが、それは幻想なんだよと。大きく環境を変えなくても日々の暮らしの中に本当に学ぶべきことがあり、望む未来へと続く道があるんだよと。

特別な道(環境)などいらないし、そもそも存在しない、と。
道に迷いがち(3D空間上でも)な私にとってはハッとする言葉でした。

まぁ、そうはいっても環境の影響というのも大きいですけどね。

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