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「コミュニティ」と飲食店(1.認知編)

きっかけ

地域住民や製品ユーザーなどで構成され「特定テーマ」のもとに集まり議論したり楽しんだりする「コミュニティ」。私は15年ほどIT業界でユーザーコミュニティの立ち上げに関わってきました。そんななか、ただなんとなく、おぼろげに感じてきたことがあります。

「コミュニティ」と飲食店は似ている

アルバイトで飲食店に勤めたことはありますが、自分自身で店をもったことはありません。そこで、いち顧客としての立場でなぜ「コミュニティ」と飲食店は似ていると感じたかを認知〜入店〜退店までの各プロセスに分けて考察してみます。コミュニティの理想形は、飲食店の理想形と似ているのではないか?そう思ったのがきっかけです。

飲食店の認知

飲食店が客に認知されるのは、どんなときでしょうか。いくつかケースを考えてみます。

リアル空間
・通りがかり(徒歩、自動車)

非リアル空間
・SNS(Instagram、tiktok、X、Facebookなど)
・検索サイト
・グルメサイト
・知人や顧客の紹介

改めて考えてみるとリアル空間では「通りがかり」以外には全く思いつかず、非リアル空間では多くの経路でその飲食店が認知されることになります。

(観光や出張などを除く)日常生活では自宅とそれ以外の場所(職場や学校など)の往復が主なため、リアル空間で飲食店が物理的に認知されるのは「通りがかり」が殆どだと思われます。

いっぽう、非リアル空間ではインターネット上の情報を検索したり、近しい関係性の人からの誘いや紹介で認知されることが主だと思われます。

「認知編」まとめ

「飲食店の認知」の例を通じて、以下の点で「コミュニティ」と似ていると考えました。

  1. 「通りがかり」が命
    逆に言えば、あるコミュニティ(=飲食店)が「何もしない状態」で新規に認知を得ることは、かなりハードということです。物理的な店舗を「イベントや展示会などの出展ブース」に置き換えることもできますが、年に1回や数回の露出ではかなり限定的といえます。

  2. 口コミが命
    ・SNS、検索サイト、グルメサイト
    その飲食店が認知されたとしても「関心」を持たなければ「スルー」されてしまいます。これをコミュニティに例えると、その活動やイベントが「どんなものか」について、理想を言えば「どんな良さがあるのか」についてが残っていなければ「関心」を抱くには至らない可能性が高いといえます。
    ・知人や顧客の紹介
    いっぽう、自分以外の人から誘われたり口コミを聞いた場合は「何らかのポジティブ情報」が付加されていることがあるので、こちらはSNS、検索サイト、グルメサイト経由での認知よりも一歩踏み込んだ形となります。コミュニティに例えると「知人や同僚に誘われた」などが考えられます。

コミュニティは飲食店と似ている、それは「認知」の段階でとくに主体者(コミュニティの主催者・主宰者、飲食店の経営者)にとって

認知を得ることは難しい
口コミは(とても)重要

ということを意識する必要があるといえるでしょう。

次回は「認知」に続いて「関心」の段階について、コミュニティと飲食店が似ているという視点で考えてみます。

#コミュニティデザイナー
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