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どんな言葉が。

父の余命を告げられる。

2回目の抗がん剤の効果、それを受け止める体の状態、これからの選択肢。自宅から遠いが緩和ケア病棟のある病院。自宅のそばだが特別なケアがあるわけではない病院。

本人は病気と治療をきちんと認識し判断できる状態ではなく、家族が決断を迫られる。緩和ケアという選択について調べたり考えたり見学に行ったり、父ならどう考えるだろうかとぐるぐると思いを巡らす。

病院を移ること、移る先はどんなところか、なぜ移るのか、心地よい優しい場所であることの説明、どんな言葉で語りかければ良いのだろう。繰り返し自分の心を父の心に写そうと試みるがまた答えを出せずに夜が更ける。

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