見出し画像

釣りと商いと。

仕事の合間に釣り人達のYouTubeを覗くと、夜に居ても立っても居られなくなり、ついつい海の方へ車で向かってしまう。

何か魚が釣れるともちろん嬉しいのだが、釣れずともその行程と釣り糸を垂れる、幸運釣れたならその料理まで、過程全体がたまらなく好き。

潮汐表を調べ、冬でも釣れる魚とポイントを選択し、車を走らせる。

先日、妻と「商売の醍醐味って何だろう?」という話題になった際も、ついつい共通項の多い釣りに例えてしまう。テクノロジーをフル活用したやり方もあるし、古典的なものもある。勝ち目のある時とポイント、魚影の濃さ、仕掛け、食いついてくれるであろう餌や撒き餌、狙う魚種、周囲の釣り人の数、、、。商売とすごく被ってきて面白い。

その中で盛り上がったのは潮汐の話。
月の引力によって地球の海面が引っ張られることによって起こる潮汐の動き。満潮、干潮に向かって潮が動き出すとプランクトンの動きも活発化、それに伴いそれを餌にする小魚、さらにその小魚を餌にする大きな魚が動き出す。追うと逃げる。そんな潮流を掴み、狙って釣った魚ほど嬉しいものはない。商売も同様、簡単に見えるはずもない時代の潮を感じようとアイデアを練り続け次の釣り糸を垂らす。

潮時、とはよく言ったもんだ。
時を急いでことを仕損じぬよう。。。

暖冬の九州、でも防波堤に吹く夜風と靴の底から今夜も冬が染みてくる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?