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ショッピングモールで写真展

 前回イオンモールでの撮影会について書きましたが、今回はその続きです。

 東京は25日から3回目の緊急事態宣言に入ってしまったが、その直前の金曜日から浜松のイオンモール市野店でその撮影会で撮った写真を展示することになった。前回でも話したように、30人限定で撮る予定だったお客さんのポートレート写真が、当日の盛り上がりによって300組近くを撮らせてもらうことになった。それだけの枚数のポートレートを撮ったのだから、ちゃんと展覧会を開催した方が良いのではないかとイオンモール側と制作チームに話した。当初は仕上がったポスターを店内各所に張り出したり、撮影をしたイベント広場に衝立を立てて、そこに簡易額装をした写真を飾ってはどうかなど、アイデアが出ていたが、これだけの人数、しかも地元、近郊の人たちを一気に撮ったのだからその全員の写真をちゃんと本人や、その知り合いたちみんなに見てもらった方が盛り上がるのではないかというわけだ。

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 現在イオンモール市野店では、地元の人たちと一緒にやっていこうという、テーマを掲げている。多くのイオン内店舗の従業員は地元の人たちによって構成されているし、もちろん買い物に来るお客さんたちはほとんど地元の生活者だ。こうして、日本全国にある同じイオンモールでも、それぞれの土地柄や慣習の違いを良き特色として生かし、それぞれの町に自然にある商業施設ということを目指している。そしてなにより、その土地に違和感なく溶け込んだ一つの風景として巨大ショッピングモールがあることが今後の存続のポイントになるのだと思う。今回の撮影会から写真展への流れはリニューアルイベントとしては、うってつけの企画だと思った。

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写真家の若木信吾です。 写真に関するあれこれです。写真家たちのインタビューや、ちょっとした技術的なこと、僕の周辺で起こっていること、それら…

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