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PEPトークでポジティブ転換

「発表前に緊張して心臓が飛び出そう」「本番を迎え、息苦しくて逃げ出してしまいたい」

私たちは、このような大一番を迎えて緊張する人に、どんな言葉をかけてあげればいいのでしょうか?

辛くて押しつぶされそうな人に、どのような声かけができるのでしょうか?

目の前の人をなんとか励ましたいと思うとき、PEP TALK(ペップトーク)という有効な話術があります。

ここでは、PEPトークについて解説し、PEPトークを職場で活かす方法について考察します。

PEPトークとは?

PEPトークとは、アメリカでスポーツの試合前に監督やコーチが選手を励ますために、ポジティブな力を引き出し背中を押す、短い激励のスピーチです。

1つ例を紹介します。

「男にはな、人生を賭けて戦わなあかん時がある。相手がどんなに強い、相手が絶対有利だと言われてもな。立ち向かって行かないかん時がある。(受容)

松下電工が強い、有利だというのは、マスコミが言ってるだけやろ。フットボールの内容、チームワーク、どれを取っても我々の方が上や!それぐらいの力はお前ら一人ひとりが持っとる。お前らならできる!お前らならできるんや!(承認)

やろう!このチームで最後の最後まで頑張って、力を出し尽くして今日は勝つ!(行動)

さあ勝つぞ!1・2・3・GO!(激励)」

これは、アメリカンフットボール学生日本一である立命館大学の監督が、社会人日本一の松下電工との試合前に行った有名なショートスピーチです。

ユーチューブにも実際の映像が公開されています。

ここ一番という大事な場面で、不安、心配、怖れ、緊張といったネガティブな心理状態にある選手に活力を与えて送ります。

職場において似たような場面は、社長に稟議を上げるとき、会議でプレゼンをするとき、大勢の前でスピーチをするとき、等があります。

こういった場面でPEPトークは力を発揮します。

PEPトークは、話の順に「受容」「承認」「行動」「激励」の4つの構成に分類できます。

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