「ありのままの自分を受け入れる」

心理学の学びを深めて行くと、この言葉に出会います。

いかなる自分自身をも肯定し認めて受け入れることが、自己肯定感を高め、より良い人生を生きる上で重要です。

結果を出す自分も出せない自分も、成功している自分も成功していない自分も、どんな自分も認めて受け入れる。

たとえ頑張れなくても、行動できなくても、そんな自分を許し、ありのままの自分を受け入れる。

それが疲弊した自分の心の声に耳を傾けることになり、自分の心を大切にできるようになります。

しかし、私はここに違和感を感じました。

私が心理学を学んだのは、自分の人生のステージを上げるために、自分を変えて行きたいからだ。

現状を変えたいのに、ありのままの自分を受け入れていたら、現実は何も変わらないじゃないかと。

成果は行動することでしか生み出されません。

夢を実現し、目標を達成し、望む未来を創り出すためには、頑張って行動することも必要です。

それなのに、頑張れない自分を受け入れてしまったら、成長が止まってしまうような気がしたのです。

なぜ、そのような違和感を感じたのか？

それは、私の心がプラス領域にあり、目標が明確であったためでした。
つまり、未来に向かって意欲的に行動していく気持ちがあったのです。

ありのままの自分を受け入れるのが必要なのは、心がマイナス領域にいる人達です。

心が落ち込み、悲しみ、自分に価値を感じられなくなっている。
あるいは、自分に我慢を強いたせいで、心が疲弊し擦り減ってしまっている。
そういう人達は、まずは自分の心を守ることが大切です。

行動できない自分も、結果を出せない自分も受け入れて自尊心を高める必要があります。

心がプラス領域にあるか、マイナス領域にあるかによって、その人が心がけるべきことは違うのです。

仮にプラス領域にいる人に、この「ありのままの自分を受け入れよう」という言葉を当てはめるなら、行動する際に感じる感情は、「ありのまま受け入れよう」ということになります。

挫折や失敗をして感じた不甲斐なさや悔しさ、惨めな気持ちなどの自分の感情は、ありのまま感じることで自己受容が深まります。

それは、感じたものは、その人が存在することを証明するものであり、感情とは自分の存在そのものだからです。

マイナス領域の方には、全てをありのままを受け入れる。

プラス領域の方には、感情のみありのまま受け入れる。

これが、より豊かな人生を送る上で、最適な関わり方なのではないかと思うのです。

私が資格を保有するアドラー流メンタルトレーナーは、

心がマイナス領域にいる方にはカウンセリングを
心がプラス領域にいる方にはコーチングを
行なうことで、クライアントがより豊かな人生を生きることができるよう支援をいたします。

私は、トレーナーであると同時に、アドラー流メンタルトレーナーの資格取得講座の認定講師でもあります。

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