負けるが勝ち
「負けるが勝ち」
このことわざを、子供の頃から言葉としては知っていましたが、最近になってようやく、この言葉を本当の意味で理解できるようになった気がしています。
「負ける方が勝っている」という何とも逆説的なこの表現に、深く考えさせられます。
なぜ、負けることが勝ちにつながるのか。
今日は、「負けるが勝ち」について考察します。
負けるとどうなるのか?
勝ち負けを争うのは、不特定多数と争う場合と特定の相手と争う場合とがあります。
社会的成功を収めるには、何かしらの分野で人並外れた結果を出す必要があります。
その弱肉強食の競争社会では、勝たなければ成功は収められません。
競争心を持つのは大事なことです。
ここでいう勝ち負けの話は、特定の誰かと争う場合の話と限定して進めたいと思います。
負けると自分の気持ちはどうなるのでしょう?
負けると、自信をなくしたり、傷ついたり、悲しくなったり、力不足に不甲斐なさを感じることがあります。
自分が成功したいと思う分野で、本気になって頂点を目指しているのなら尚更のことでしょう。
また、相手よりも劣っていると思うことで、コンプレックスがくすぐられ、自分の価値が下がるような気がすることもあります。
議論に負けそうになると、悔しさのあまり腹を立てたり、感情的になって自分を見失う人もいます。
そうなると、いつのまにか相手を論破することが目的になって、生産性のある話し合いができなくなってしまいます。
それでは、自分が負けると相手はどうなるか?
ここから先は
3,472字
¥ 100
気に入っていただけましたら、サポートいただけるとありがたいですm(_ _)m 他のnoterさんの応援やより良い記事をつくるための勉強に活用させていただきます!