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恐るべきもの

いま個人的に何よりも恐れているのは人々の心の分断が加速していくことだ。ウィルスや経済、目に見える問題とは別に確実に僕らの心を蝕んでる。

絶対的な答えが出せない(ある意味、無意味な)時代に足を踏み入れたとも言えるここ数年、コロナウイルスによって更に追い打ちをかけるようにみんな様々な持論を展開するようになった。フェイクニュースをはじめ、陰謀論、マスクの是非、コロナ自体の是非、トランプの是非、環境問題の是非。

今まであまり波が立たなかった僕のTwttrのタイムラインでも、本来戦う必要のない人同士がグサグサ刺し違えている。これを見るのがキツくって数日アプリを開けないこともある。

自分の信じるものをファクトチェックするために充てる時間も相当だろうし、労力も半端ないと想像出来る。

上記のそれぞれの正義を信じる人たちを横に置いたとしても、その外側にいて名前も顔もださずに自分のストレスのはけ口として、通りすがりで暴言暴論を展開する人たちもやっかいだ。
匿名になる自由はみなにある、しかしながら何か持論を展開し、他人に提示したいのならやはり自分の存在を明かす必要があると思う。
でなければ、覆面マスクで背後からそっと忍び寄り背中にナイフを突き刺し走り去る。
そんな卑劣なイメージだ。

僕はといえば、正直出来ることなら全てのSNSやインターネットから距離をとって音楽に没頭する時間を増やしたいのが本音だけど、実際はネット中毒患者の一人でもあり、自分の活動や考えを共有したい願望もまだ捨てられずにいる。

願わくば、幾ばくかの世界的な問題が最新の科学によっておそるるに足らぬものになる日がすぐにも来てほしい。
それまでは本来日本人が自然に持ち合わせている寛容性を取り戻したい。

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