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ソロギタリストのデスク その1

ソロギタリストである私の機材を、今回は再生機器に絞って紹介します!


メインデスク

アパートの一室、6畳の部屋で音楽制作を行っています。

こだわりという程ではないですが、気をつけている点は、ディスプレイとスピーカの配置です。
ディスプレイはスピーカーより後ろに設置して、スピーカーの音がストレートに耳に届くようにしています。
スピーカーは壁から1メートル離し、壁には吸音材代わりの厚いマットレスを設置しています。

また、部屋のサイズを測り、定在波を減らせる位置にスピーカーを設置しています。

6畳の部屋では、完璧な音響環境を整えるのには限界がありますが、出来る範囲で頑張っています。


- Focal Shape40 -

4インチのスピーカーです。
メインスピーカーとしては小ぶりですが、6畳の部屋には十分な大きさです。

私のジャンル的に、超低音は必要ではないので、大体これとヘッドホンで事足ります。
一応他にもスタジオがありまして、そこにはShape 50+サブウーファーを設置してるので、低音や大音量での確認をしたいときはそっちでやっています。

肝心の音質は、やや線が細い音ながらも、透明感のある柔らかい高音域が特徴です。
主に音像の確認や、音が細くなっていないかをチェックするために使用しています。
また、10kHz以上がスッと出るので、空気感の確認もできます。

モニタースピーカーながら、優麗で聴きやすい音質なので、音楽鑑賞にも活用しています。


- Genelec 8010AP -

Genelec 8010AP

3インチの小型スピーカーで、主に中音域を細かく確認するために使っています。

カタログスペックでは74Hzから20kHz(±2.5dB)ですが、実際に私の環境で測定してみると、120Hzから下は十分には再生されていませんでした。
また、高音域も20kHzまでですので、Focal Shapeシリーズのような、空気感を感じることができる音ではありません。

しかし、これは必ずしもデメリットではありません。

というのも、低音と高音が控えめだと、中音域が際立って聞き取れるようになります。
音楽において、中音域は特にシビアな部分ですが、その部分を的確に調整することができます。
さらに解像度も高く、音の細かいニュアンスまで捉えることができるので、編集作業の大部分をこのスピーカーで行っています。

ただデフォルトの設定だと200〜300Hzあたりが出過ぎるので、背面のディプスイッチでがっつり切っています。


- Logicool Z120B -

Logicool Z120B

ミックスの問題点をはっきりと見せてくれるすごい奴です。

というのも、このスピーカーをキレイに鳴らすには結構シビアなバランスが求められます。

例えば、低音や中低音が多すぎる音源をこのスピーカーで再生すると、小さい音量でも音が割れやすくなります。
また、高音が強すぎたり、トランジェントが鋭すぎると、ヒステリックな音になります。
フィンガーノイズや弦とフレットがぶつかるカチカチした音も、このスピーカーでは目立ちます。

だから、普段は気付かないノイズや問題点を発見するのに非常に役立ちます。
あとは、スマホの音質に割と近いので、仮想的なスマホとしての役割も果たしています。

ただ、正確な音のスピーカーではないので、あくまでチェック用です。


- Audio-Technica R70x -

Audio-Technica R70x

周波数バランスチェック用のヘッドホンです。
数あるヘッドホンの中でも、これは特に特性がフラットですね。
これにSoundID Referenceという補正ソフトを使ってさらにフラットに近づけています。

音はあっさりドライで、Audio-Technica特有のメタリックな響きを持つ高音が特徴です。
解像度も高く、後述するヘッドホンアンプ「Rupert Neve Designs RNHP」と組み合わせると、その性能はさらに引き立ちます。

一応スーパーロー(50Hz以下)もチェックできますが、振動音などはサブウーファーを使った方が確認しやすいです。
特に、録音中に紛れ込んだ振動ノイズは、このヘッドホンでは見落としてしまうことがありますね。


- YAMAHA HPH-MT8 -

録音、ライブPAの持ち出し用ヘッドホンです。
ノイズのチェックやトランジェントの確認にも役立ちます。

特にミッドからハイミッドの音域が聴き取りやすいため、録音中の音をモニタリングする際に非常に便利です。

また、アタックも明瞭に聞き取れるので、演奏のタイミングを合わせやすいです。

ただ、音が直接耳にはりつくような密閉感があるため、音の距離感を捉えるのが少し難しいですね。
特にアコースティックギターの録音の際は、マイクの位置で音の距離感を調整したいことが多いのですが、このヘッドホンではその感覚をつかむのがやや困難です。

あと、低域から中低域の音域が少し聞き取りにくいので、使い慣れるまでは、録音した音が予想よりもこもって聞こえることもありました。

全体としては優秀なヘッドホンではありますが、アコースティックギターの録音に関しては、少し使いづらさを感じます。


- Avid Mbox Studio -

見た目はDJのようですが、かなり機能的なオーディオインターフェイスです。

特に宅録をするミュージシャンにとっては、必要な機能がほぼ揃っています。
コントロールソフトも使い勝手が良く、カスタマイズの自由度も高いです。

よく使う機能にすぐアクセスできるよう、前面のボタンにはよく使う操作が配置されています。
スピーカーの切り替え、ミュート、Dim、Mono機能、プリセットの呼び出しなど、ボタン一つで簡単に操作できます。

音質は普通に良いです。特別際立つ特徴はありませんが、もし何かを挙げるとすれば、少しドライな感じがしますね。

他の使ったことのあるインターフェイスと比較してみると、RMEは高音域がクリアでパキッとしている感じ、Antelopeは柔らかい音、Motuはややダークで腰が据わっている音といった具合に、各メーカーごとに特色があります。
しかし、このインターフェイスにはそういった強い特徴があまり感じられません。モニタリングとしてはむしろ良い点かもしれませんね。


- Rupert Neve Designs RNHP -

高解像度のヘッドホンアンプ。
最近のNeve製品らしいサラッとした高音域が特徴ですが、それでいて音の再現は非常に正確です。

細かい音の違いもはっきりと捉えられるので、音を詰めたい時には、Audio-Technica R70xを繋いで作業しています。

また、音に柔らかさもあるので、長時間聴いていても疲れにくいです。

ただ、ヘッドホンをつないだ状態で電源を切ると、ヘッドホンからピューンと大きなノイズが出るのが残念ですね。毎回ヘッドホンを外してから電源を切らないといけません。
それと、インプットセレクトの緑のLEDがだいぶ明るいのもちょっと気になります笑


ということでまた次回

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