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変形性膝関節症ってなに?

前回のブログでは【膝】を動かす時に、膝より上の大腿骨は内側に捻じれて、膝より下の脛骨は外側に捻じれるという

スクリューホームムーブメントが起こっていると紹介しました。

このスクリューホームムーブメントが正常に動いている時は何も問題はないんですが、何らかの異常により正常に働かないと膝に痛みが出たり・膝周辺に痛みが出たりと膝の症状が出てきやすくなってしまうんです。

特に【変形性膝関節症・OA】の場合は、スクリューホームムーブメントが異常が起こっていることが多いんです。

「変形性関節症」は英語で“Osteoarthritis”といい、その頭文字から
「OA(オーエー)」と略されることもあります。

【変形性膝関節症】の症状とはどのようなもので、原因はなんなのかについて紹介していきます。

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上の図でオレンジ色の部分が軟骨と呼ばれるクッションのような役割をしている組織になります。

この軟骨があることで、膝関節がスムーズに動いたり、大腿骨と脛骨が直接ぶつからないようになっています。

一番右側の図は【変形性膝関節症】の方の膝を表しています。

正常な膝と比べるとオレンジ色の軟骨の量が少ないのが確認できますか?

軟骨が無いと、膝関節の動きがスムーズに動かなかったり、大腿骨と脛骨が直接ぶつかってしまいます。

骨を骨がぶつかった時、私たちは『痛み』を感じるんです。

骨同士がぶつかっている状態が長期間続いていると、骨はぶつかった時に起こる小さな衝撃の繰り返しにより

変形して骨棘というトゲのようなものを生じてしまいます。イラストでギザギザしているのは骨が変形している状態です。

痛みを感じる部分については膝関節の内側が多いとされていますが

他にも膝のお皿の近くや、膝の裏など症状が出ると予想できる部位は非常に広いんです。

軟骨は残念なことに【再生しない消耗品】といった特徴をもっています。

この軟骨が先天的に軟骨が少ない方もいらっしゃいますが、多くは後天的な原因で減少しています。

どんな方でも、ある程度年齢を重ねてしまうとある程度は消耗してしまうのは事実ですが

じゃあ、誰もが【変形性膝関節症】になるのかというと・・・そうではありません。

不思議な事に男女差もあるんです。

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では、実際に【変形性膝関節症】と診断された患者さんはどの程度いるのかを紹介していきますね。

国内の変形性膝関節症の患者数は

自覚症状の有る患者数は約1000万人

X線診断による患者数は約3000万人 と厚生労働省は推定しているようです。

高齢になるほど発症する確率は上がり、男女差でいうと女性の方が1.5~2倍程度多いとされています。


女性の方が1.5~2倍程度多いとされていますが、なぜ女性の方が多いのか理由は知っていますか?

よく、男性と女性では骨格が違うということを聞いたことはありませんか?

実際、男性と女性では骨格に違いがあります。

特に大きな違いが診られるのは、骨盤(こつばん)なんです。

次回は何で骨盤の違いが膝OAに繋がるのかについて紹介していきます。

今現在は【変形性膝関節症】と診断されていなくても

数年後・数十年後に診断される可能性が高いともいえる疾患です。

【変形性膝関節症】と診断されてから、どんな疾患なのかを調べるよりも

前もって知っていた方が対策・対処の方法に気が付けるかもしれませんよ。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。


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