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チボー家の人々 

 連日のコロナ対応でぐったりと疲弊していた日々。

 Noteを書く気力もなかったこの3か月。とはいえ、医事新報の原稿やいくつかの原稿はそんな中でも書いていたのでまったくアウトプットをしなかったわけでもないのだが・・・

 そんな灰色の日々の中、ひとつだけ進んでいたことがある。

 それは、今年の目標の一つでもある「チボー家の人々」読破計画。

 今、ついに第八巻「1914年、夏」 に突入。

 第一次世界大戦直前。セルビア人にオーストリア皇太子夫妻がサラエボで暗殺され、いよいよ大戦の火ぶたが切られる直前。医師としての仕事に情熱をもやすアントワーヌ、そして世界を変えようとするジャックの二人の兄弟の生きざま…
 盛り上がるこの展開、現在のウクライナ・ロシア情勢とも重なります。
 ほぼ100年前の話ですが、小説というものの普遍的な力をひしひしと感じる作品、やっぱり古典の力強さを感じます。
 
 そういえば先日、ワクチン集団接種業務に出務していたんですが、合間でチボー家の人々を読みつつやっていたら、ワクチン接種に来た高齢の女性に「チボー家、私も今読んでいるんです」と声を掛けられました。「今、どのあたりですか?」と尋ねたら「私はもう13巻」ということでした。「あー、もう最後ですね。私は8巻です」と言ったら「そこからが面白いのよ」と笑顔で返されました… こういうちいさなやりとりが、灰色に沈みがちな日々に潤いを与えるんですね。

…ということで久々のNoteの更新でした。

 全然関係ないけど、桜が満開なので中塚武さんの懐かしいこの曲を聴いて心躍らせています。


続きます。(たぶん)


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