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挨拶

         中村哲さんに
星の丘をこえて
月あかり
渇いた喉をうるおす人々に影をつくる
いのちの水を
覚醒と酩酊の日々を
あなたとともに

井戸を掘る
地上の声を響かせるために
村にはかならずひとりの詩人が
この地を去るひとに送る挨拶を
時の番人をだしぬいて
この宴のなかで
われらが友に
たとえ地上に悲しみがたえなくとも
あなたの笑顔だけは忘れない
ありがとう、
そしてさようなら

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