藤野真司|星野リゾート

絵を描くホテルマン 美大卒業→カフェ店長→星野リゾート勤務 九州出身__各地転々__2…

藤野真司|星野リゾート

絵を描くホテルマン 美大卒業→カフェ店長→星野リゾート勤務 九州出身__各地転々__2021年〜北海道白老町に移住 ※投稿内容は個人の見解です 作家情報 ___ https://lit.link/shinjifujino

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美大卒が観光業で働く理由

「旅行」と「アート」が とても似ていると感じるようになったのは 美大を卒業した後、 再び観光業に関わるように なってからだった。 ここで 「再び」とした理由を 自己紹介がてら つらつらと書いてみるので お付き合い頂きたい。 _生い立ちもともと僕は 九州の田舎にある宿屋の 息子として生まれ 毎日毎日、お客さんを迎え入れては 送り出すという環境で育った。 小さい頃はいつも お客さんに遊んでもらい、 仲良くなったと思ったら翌日の朝には もうお別れ(チェックアウト)で しょ

    • アイヌ伝統歌「ウポポ」を歌い継ぐこと

      白老に来てもうすぐ2年。 もともと縁もゆかりもなかったこの土地で 少しずつ、自分が「客人」から「住人」へと 変わっていくのを感じている。 この土地の、人と文化に 触れる時間が長くなったからかもしれない。 中でも特に大きな影響のひとつが アイヌ文化の伝承者 「志保子さん」との関わりだ。 (改めてのご紹介...) 僕が勤める宿「界 ポロト」は北海道・白老町にある。 ↓ ↓ ↓ 新千歳空港から車で40分ほどの場所に広がる 静かな森林と"ポロト"という名の湖。 湖畔沿

      • ”光を採集する旅”_作品を旅に出すことにしました

        以前紹介した自作シリーズの「光の標本」↓ 今回、この作品を 希望者に無償で貸し出すという試みを 始めることにしました。 このプロジェクトの内容としては以下の通り。 "光を採集する旅" 概要 借主様へのお願い * 先日、アート界のインフルエンサーでもある 「美術解説するぞー」さんのチャンネルでインタビューをして頂き 動画の終盤(18:33〜あたり)でこのプロジェクトについてもお話ししています↓ * _なぜ貸し出しをするのか このプロジェクトは 2020年に行っ

        • 才能のなさに気づき、描くことへの決心がついた

          今日は作品のはなしを。 この作品は 【光の標本】 というシリーズで ガラスやアクリルの表面に 透明なメディウムで筆跡を施す 方法で作られている。 透明なこの作品たちは 置かれる場所によって表情を変える。 天候や、 時間帯によって その場その場に存在している「光」を 観賞するために、生まれた表現だ。 今のかたちに至ったのには 僕なりのまわり道があった。 _”上手い”だけではいけないと言われ 個性が欲しい。 美大に入った頃の僕は 毎日そう思っていた。 絵が得

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          「接客」で景色は変えられるのか、を考える

          画像引用元:wellcome collection これは詩人・作家のオスカー・ワイルドが ウィリアム・ターナーの風景画を評価したときの言葉だとされている。 もちろん実際に、『ロンドンに霧はなかった』なんてことはない。 この言葉の意味するところは 『芸術として描き表されるまで、 人々は霧を情緒としてとらえてなかった』ということだろう ひとつの比喩とはいえ これって、本当にすごいことだ。 今でこそ “霧の街、ロンドン” なんて呼ばれるが、当時は 誰もそんな風にとらえ

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