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既婚者なのに相席居酒屋に通っていた話【その1】

酷いタイトルである。

紛れもなく私の話であり、今年に入ってからは行っていないので思い出話として書かせていただきたい。

初めての相席居酒屋

うろ覚えであるが、私が最初に相席居酒屋に行ったのは、今から1〜2年前(御年30代後半・既婚・子持ち)。

婚活している同い年の友人と飲みに行き、いい感じに酔っ払った3軒目での出来事だった。

その友達が、「結婚したい。その前に出会いが欲しい!!」…そんな事言うもんだから、話題の相席居酒屋に行ってみようかという事になった。何でも、女性は飲食代0円だと言うではないか。もしイケメンがきたら最高だし、そうでない人が来ても話のネタにもなるし、これはもう行くしかないと、気付いたら着席していた。

しかし、一つめちゃくちゃ恐れていることがあった。アラフォーの私たちにとって何が怖いかって、すごいブスな殿方が来ることでもなく、ノリの悪い殿方が来ることでもなく、ただただ若いメンズが来ることが恐怖だった。

ここの相席居酒屋は、店員さんが私たちの容姿を見てメンズをあてがうシステムではなく、完全なる「順番制」だということなので、もう祈るしかない。

緊張の対面

「男性の方いらっしゃいました、今から相席スタートです」

緊張の一瞬である。

薄暗い店内、私たちが待機している半個室の席のスケスケカーテンから店員さんに案内されてやってきたのは、毛の生えた小峠似の若者と、とにかく明るい安村に服を着せたような若者の2人組だった。…若者。不安は的中してしまった。見るからに肌の質感が違うのだ。一目見て分かる。確実に私たちより一回り以上若い。

明らかに動揺しているアラフォーたち。動揺している場合ではない。何か話さなければ。

私「あ、お若いですね…何かすみません。おいくつなんですか?」

小峠「あ、21っす、お姉さんたちは?」

37歳だなんて言えるかよ。その時…

友人「34歳でーす!!」

ふぁっ???友達は微妙にサバを読んだ。せめて四捨五入して30にしたかったのであろう。21歳の若者にとったら37でも34でも大して変わらない。下手したらお母さんの歳に近いのではないのだろうか。すごく変な空気が流れた。もう早くここから逃げたい。

初めての相席居酒屋は罪滅ぼしで終わる

こうなると、この若者二人組が不憫でならない。結構高い金額のお金を払うのに、お母さんのような私たちに当たってしまった。さらに追い討ちをかけるように、ある程度時間が経つとメンズの料金に15分毎に何千円と加算されていってしまう。結局、彼たちの傷の浅いうちにお会計を済ませてあげるように誘導し、しまいにBBAに当たってしまった申し訳なさから、こちらが半分支払うということで罪滅ぼしをした。

もちろん私たちからお会計を言い出した時、若者から「もっと飲みましょうよ」とか、「次の日お店行きましょう」と言い出すことはなかった。

ほんの僅かだけ期待したのに…。

しかし、周りを見渡すと、私たちぐらいと思われる女性やメンズもいるではないか。何故かこの時「リベンジしたい」という謎の負けず嫌いが芽生えたのである。尚、私は既婚者。

…というわけで私の相席居酒屋リベンジの旅が始まるのである。続く。

読んでいただけるだけで感謝感激雨嵐です!! いただいたサポートで飲みに行きます!嘘です!いただいたサポートで新たな体験・勉強をし、それを漫画エッセイにて還元させていただけたら…と思っています。