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【編集中】本当に良い「はじめてのボドゲ」とは?

ボードゲーマーあからんです。
今日は、本当に良い「はじめてのボドゲ」について考えていきます!

「はじめてのボドゲ」で思い浮かぶことと言ったら
「ルールが簡単で短い時間でできるもの」だと思いがちですが、
私はそうは思いません。

ルールが簡単だからこそ、実力差が生まれるゲームもあります。
また本当におもしろかったら時間を忘れてやってしまうものです。

「はじめてのボドゲ」で絶対に失敗してはいけないことは、
「もう二度とやりたくない」と思わせることです。

成功させるべきは「もっとやりたい」「またやりたい」です。
「おもしろいからこれ買っていく!」「他にもおもしろいのあるの?」と、
そう言われたらボードゲーマーとして勝ちなのではないでしょうか?

こけしさんの「ボードゲーム大好き夫婦の日常」をご覧ください。
(お気に入りの漫画なので今回多用しまくります)

これがボードゲームを人にすすめたいボードゲーマーの一番の勝利パターンだと思っています・・・!

しかし、ビギナーにゲーマーがボードゲームをすすめるのは難しい。
なぜ難しいかというとゲーマーならではの思い込みがあるからです。

ビギナーは「難しそう」「ボコられそう」と思い込んでいる。
ゲーマーは「やれば楽しい」と思い込んでいる。

ビギナー、ライトゲーマー、ヘビーゲーマーなど呼び方が色々ありますが、
まずはどういう特性を持っているのか、見直してみたいと思います。

ゲーマーの思い込み

素人と玄人では着眼する視点の多さや見ることができる視野の広さの違いがありますが、もうひとつ注目すべきは「視座」の違いです。

例えばビルの最上階からは街を見渡すことができますが、地上の細かいことまでは見えません。反対に地上では自分の街を俯瞰で見ることができずに、想像することしかできません。立っている場所の高さによって見える景色が変わること、これが視座の違いです。
視座の高さが近ければ観ている景色の差が少ない程度ですが、高さに大きな差があるほどに齟齬が生じてきます。そして一度視座が高くなってしまうと視座を下げることが難しくなります。

例えばあなたが自転車に乗れるとして、自転車に乗れなかった状態に戻ることができるでしょうか?
漢字が読めるようになったり、英会話ができるようになったり、暗算が自然にできるようになったりして、分からなかった頃に戻ることは厳しいです。
スポーツや楽器なども一度覚えてしまうと、わからない人や上手でない人の気持ちや感覚がわからなくなります。何かにおいて上達、成長、成熟、強化された人は、そうでなかった頃の自分には戻れないし、そうでない人のことがわからなくなってしまうのです。

最近ボードゲーム会で「ちょっと頭使って疲れたね」と参加者に言われたときに私が言ったのは「じゃあ次は軽いゲームやって休憩しようか」だったのですが、非ゲーマーにとって「軽ゲーは休憩ではない」のです。
「えっ…嘘……、たしかに…ゲームで疲れたらゲームを休むのが休憩か」と、自分の認知の歪みに驚きました。こういうさまざまな思い込みを備えているのがゲーマーです。
ゲーマーがビギナーにゲームをおすすめする前に、まずはビギナーはどう考えているのか、ゲーマーはどう思い込んでいるのかを整理してみましょう。

ビギナーとゲーマーの違い

まずビギナーは負けたくありません。
「えっ!?ビギナーなんだから負けるでしょ!」と思ってしまいましたか?

さらにビギナーはお膳立てされて勝たされても面白くありません。
ルールがわからないと面白くないし、でもルール説明を何分も聞きたくありません。
じゃあやっぱり「ルールが簡単で短い時間でできるもの」しかダメじゃないかと思ってしまいますが、そうではありません。

なぜゲーマーはわからないゲームの説明書を読み解き、ルール説明を何分も耐えられるのかというと、そのあとに面白い体験があるとわかっているからです。負けても「もう1回!」となるのは、理解することができると思っているし、勝てるようになると思っているからです。

話は変わりますが、日本で最も知名度が高く、最も売れているボードゲームといえば「人生ゲーム」です。ゲーマーは難しいゲーム、やりごたえのあるゲーム、上達して強い人同士で競うようなゲームを好みますが、戦略性と競技性を求めていくと「将棋」「オセロ」のような、運要素がゼロで、単純に強い方が勝つものになっていきます。反対に「人生ゲーム」はルーレットを回して進み、指示に従ってお金が増えたり減ったりする、戦略性がなく運要素だけのゲームです。ゲーマーからすると物足りないこのゲームがなぜ一番売れているのか?

・運要素しかない → 負けても自分ではなく運が悪いと傷つかない
・指示に従うだけ → 考える必要がなく選択をしなくてよいから疲れない
・お金が増減する → 一喜一憂して興奮、喜怒哀楽の発露ができる
・人生というテーマ → 全員が共感できる体験

「傷つきたくない」「疲れたくない」という条件の上で、感動と体験があることが大事なのだと考えました。これこそがビギナーゲーマーの基本中の基本の考えなのではないでしょうか?

つまりビギナーにすすめるべき「はじめてのボドゲ」は、勝ち負けで傷つかず、選択や戦略を考えて疲れずに、ワイワイできて「それってこうだよね、あれってこうだったね」と話しながら楽しめて、疑似体験ができるものであるという仮説を立てます。

(つづきは編集中)


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