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ビデオか写真か

赤ちゃんや子供の成長を記録として残したいとき、ビデオで撮ったほうがいいでしょうか?それともカメラで撮ったほうがいいでしょうか?

最近では、デジタル一眼でも、ミラーレスでも、あるいはコンパクトデジカメでも動画が撮れたり、逆にビデオカメラであっても写真が撮れる機能がついていたりします。

しかし、やはりビデオカメラで写真を撮るのは画質の面でかなり妥協することになるし、デジタル一眼で動画を撮るのは撮影の容易さや撮影時間制限などでやはり不利な点があります。

今のところはまだ、餅は餅屋、なんですね。

ビデオは音声が撮れる、写真は見返す機会が増える

ビデオカメラで撮影すると「音声」が残せます。これは当たり前のようですが、結構重要です。というのも、赤ちゃんの誕生した瞬間の泣き声とか、初めて声を出して笑った時の声、夜泣きしているときの声、喃語(なんご)を話している(?)時のかわいい声など、写真では残せない貴重な思い出がビデオなら記録できます。

一方で、写真の利点はというと、これはビデオよりも他の人に見てもらったり、自分で見返したりする機会が断然多くなるということです。ビデオは撮りっぱなしで編集をせずに残しているだけだと、あとで見返した時に「撮影時間とほぼ同じ時間、映像を見ていなければならない」ということになります。そうすると、やはり手軽に他人にも見せられて、かつ自分で見返すときにも手間がかからない写真のほうが、どうしても見る機会は多くなります。

ビデオで残すときのアイデア

現在、ほとんどの家庭用ビデオカメラの動画保存形式は「AVCHD」という方式です。このファイル形式はブルーレイディスクなどにそのまま保存する等には便利な形式なんですが、映像ファイルと音声ファイルが別々になっていたりして、パソコンなどで扱うには少々やっかいな形式です。それに、AVCHD形式のビデオカメラだと、撮った映像を見るならビデオカメラの液晶画面をそのまま見るか、そのビデオカメラと家のテレビをHDMIケーブルでつないで見るか、あるいはブルーレイディスクなどに動画を焼いて、それをデッキに入れて見るか、ということになります。

これは結構、めんどくさいので、結局ビデオカメラの液晶画面を見るか、あるいは、そもそも見ること自体をあまりしなくなってしまいます。

そこで、MP4やMOVで動画を保存できるビデオカメラを使うという方法がおすすめです。これは、iPhoneで動画を撮るのと同じことになりますが、Canon R52などのビデオカメラで「MP4形式」で保存できるものであれば、なんと撮った映像をそのままiPadに移して、ファイル変換などせずに見ることができます。その上、iMovieでも容易に編集が可能です。

こうすれば、iPadで簡単に編集できるから楽しいですし、人に見せるのも自分で見るのもそのiPadのきれいな画面で見られます。そして、確実に、撮ったビデオを見返す機会は多くなりますね。

写真で残すときのアイデア

さきほど言ったように、ビデオは、「MP4」や「MOV」形式で撮ってiPadを使うことで、「見る機会が減る」というデメリットを克服できます。でも、写真については、どう逆立ちしても「音声」を残すことは出来ません。つまり、残したい「音」があるときにはビデオを残すのが最善の策となります。

ただ、ビデオよりも写真に適していると言えるのは、その「撮影者の視線」が表現しやすいという点です。

ビデオを撮影するという場合、撮影するというだけなら「誰でも撮れるが、誰もが同じような画を撮る」ことにしかなりません。その場にいれば、その場の出来事をビデオはほぼそのまま残すことができるからです。

しかし写真となると、撮影する人が、「この瞬間を残したい」と思って連続する時間の中から心の動いた瞬間だけを切り取るわけです。そうすると、撮影されたものを見る側としては、写真には音声も動きもないため「解釈する余地」が多く、撮影者が写真によって語りたかったメッセージが伝わりやすくなります。

ですので、あとで見返した時に「あぁ、あの時はこんなことを感じていたんだなぁ」というのを残しやすいのは、写真のほうだと言うことが出来ます。

笑顔の瞬間、泣いた理由、真剣な顔、そういったものを「親の気持ち」とともに残すなら写真を撮るときに、すこし意識してみてください。


以上


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