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糖尿病ってどんな病気!?

こんにちは。新健幸クリニックで生活習慣病外来を担当している河本です。

こちらのブログで、不定期に糖尿病をはじめとした生活習慣病やホルモンの病気についてみなさまに情報発信していきたいと思いますのでよろしくお願いします( ^^) _旦~~

診察室では全部話しきれない!けれども知って頂きたいことを書いていきますね。


世界の糖尿病人口は驚くほど増えており、5億人を超えました。世界人口は約80億人ですから、人口の約6%、成人ですと10人に1人が糖尿病を持っていると推計されています。
日本の糖尿病患者数は約1000万人とされていますが、そのうち治療を受けているのは8割に満たないといわれており、無症状で病気に気づいていない方や、気づいていても関心がない、または治療の必要性を感じていない方がまだまだ相当数いるのでしょう。

実は糖尿病だった有名人、ご存知ですか?

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藤原道長
「この世をば 我が世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば~」
栄華を極めた藤原道長は慢性的な運動不足で、連日連夜の暴飲暴食。中年期からは口の渇きと視力低下におそわれ、晩期は皮膚が化膿し他界したと言われています。


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夏目漱石
大の甘党でお団子やケーキが大好きだったそうです。ちなみに「坊ちゃん」の舞台となった漱石ゆかりの地、愛媛には坊ちゃん団子という甘―いお菓子があります。


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バッハ
大食漢でお酒好き。晩期に視力低下が進行し、最後はほとんど見えなくなってしまったそうです。



糖尿病ってどんな病気??

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 膵臓から分泌されるインスリンは、体内で唯一血糖を下げることのできるホルモンです。血液中のブドウ糖は筋肉や肝臓の細胞に取り込まれてエネルギーになります。インスリンはブドウ糖の取り込みを助ける働きをしています。
 しかしインスリンが十分に作用しなくなると血液中のブドウ糖がうまく利用されず血糖値が上がってしまいます。
それが糖尿病です。


原因は?なぜインスリンが作用しないの?

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インスリンを出すことができない。不足している
 ➡「インスリン分泌不全」
インスリンが出ていても効きが悪く、血糖値を下げられない
 ➡「インスリン抵抗性」
これらが原因となり高血糖となってしまいます。

インスリン抵抗性の原因は肥満です。インスリンが出にくいのは体質も影響します。糖尿病はインスリン分泌不全とインスリン抵抗性の両方が原因となり発症します。

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ちなみに、高血糖はよほど重症化しないかぎり症状はでません。
よく糖尿病の症状として、「のどが渇く」「トイレがちかくなる」「やせる」などが知られていますが、これらの症状はよほど病気が悪化したときに限ります。ほとんどの方は無症状ですから自覚しにくく、検査で引っかかってもピンとこない患者さんもいらっしゃいます。
 そこが糖尿病の怖いところです・・・( ;∀;)

なぜ怖いのか?次回はこれについて書きます。
 
✿生活習慣病内科担当  河本絵里子

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