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マンチェスター・シティに関するギモン

今年もプレミアリーグ、チャンピオンズリーグが佳境を迎えつつあります。
私は昨シーズンからマンチェスター・シティを応援しており、彼らの今シーズンの戦いを見守ってきました。
今シーズンは、シティにとって「特殊な年」と言えます。
一つは、ワールドカップが途中で開催されたこと。
そして、ハーランドというストライカーが加入したこと
この2つが他のシーズンと比較して大きくチームを取り巻く環境が異なる点です(一つ目は、どのチームも同じと言えばそうですが)。

本記事では、今後のタイトルレースを占う上で重要な論点と言える
With ハーランドのシティはどのようなサッカーを志向すべきか
について考察したいと思います。

マンチェスターシティのハーランド問題

ハーランドが加入する前、シティは「偽9番」システムを採用していました。「偽9番」の場合、9番の選手が中盤まで下がったりして前線に選手が張り付くことがありません。
但し、ハーランドはピュアな9番なので、前線で張り付くことが多いです。また、ハーランドは鬼のように点を決めます(笑)※23試合で26得点、2023/2/23時点シーズン当初、「ハーランドこそシティに必要だった最後のピースだ」という声がが多数派でした。

しかし、シーズンが進むにつれて「Withハーランド」シティの戦績が振るわなくなると、懐疑的な声も出てきました。
グアルディオラ自身も「(偽9番の分の)選手が1人足りないのだからバランスを取るのが難しい」といった主旨のコメントをインタビューでも答えていました。

ハーランド問題への3つの処方箋(暫定版)

では、シティはどうすればいいのか。

1つの案は、ハーランドに偽9番の動きをもっとさせる、やり方です。
但し、ハーランドのファイナルサードでの得点力を犠牲にしてしまう可能性が高い為、
なかなか選択肢として推しづらい。

2つ目は、(偽9番が出来るであろう)アルバレス・フォーデンをもっと起用し
戦況によってハーランドを使う、というやり方です。
例えば、スタートはハーランドで、上手く嵌らなかったらアルバレスに変える、など。
悪くないかもしれませんが、これもグアルディオラ監督が選択するとは思えない選択肢です。

グアルディオラ監督は、選手の途中交代をあまりしません(スタメンのターンオーバーは大胆にしますが)。加えて、偽9番 vs 9番 といったシステムの核となる部分を試合中に変えるのはそれなりにリスクが大きそうです。
しかも、ハーランドは記録的なペースで点を取っています。
下手に彼がデモチした場合、チームにとって損害が大きい。

それでは最後、第3の選択肢は何か。

答えはシンプルで、「中盤の選手で補う」というやり方です。
結局、今のシティはこれをやっている気がします。

ベルナルド・シウバという「戦術」

例えば、ベルナルド・シウバは、中盤の選手(最近は左サイドバックなどもやっていますが)ですが、正に千両役者のような働きぶりです。

先日シティのTwitterアカウントは「Todo Campista」とシウバを表現しました。※Campistaはミッドフィールダー、TodoはAll。意訳すると、「全フィールド ミッドフィールダー?」

以下の表を見ていただくと分かりますが、まさに彼はTodo Campistaです。
この試合ではロドリと共に中盤の底のポジションということになっていましたが、左サイドバックと左のボランチ・インテリオールを1人でこなしているようにも見えます。

この超人的なシウバの活躍も影響しているのか、グアルディオラは左サイドバックに求める役割を改めつつあるのかもしれません。

直近では、カンセロがローンでブンデスリーガに行き、リコ・ルイスやアケが左サイドバックを務めることが多くあります。

いずれにせよ、この戦術の場合、シウバのターンオーバーをどのように考えるのか、というのは頭の痛い点です。但し、その場合、いっそ9番をアルバレスやフォーデンにすれば、そこまで中盤の選手に負担がかからないかもしれません。

最後に

グアルディオラ監督が残りの試合をどのような戦術で臨むのかは今後も注目したいところです。ちなみに本記事は、ミーハー・サッカーファンが極めて適当に思いついたことを書いています、というのはお含みおきくださいませ。

では。

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