見出し画像

炊飯器とも会話できた話

一人暮らしを始めると、テレビと会話できるようになる。

多分、一人暮らしをする前によく聞く話ではないでしょうか。

僕は現在、新卒2年目で、大学4年間は一人暮らしをさせてもらっていたので、一人暮らしは6年目です。

大学1年目から、テレビとの会話は会得していました。午後最初のコマに授業が入っていないとき、家でひとり昼食をとりながら、ヒルナンデスを観て、「うまそ〜」「すげえ〜」「行ってみてえ〜」なんていうのは日常茶飯事でした。

『逃げ恥』の録画を観ている時も、「クゥ〜!!」「いやいやいやいや!」「それはダメでしょー」などど語りかけていました。

それが最近、ついに炊飯器と話をしました。

米を炊いている間、僕はこれまた録画していた『東京ラブストーリー』を観ていたのですが、ドラマに夢中の僕は、米が炊けてもそれを放置していました。

うちの炊飯器は、炊けてもふたを開けずに10分が経過すると「ピピッ(もう炊けてるんですけど!)」と鳴ります。

そのときは10分放置してしまったので「ピピッ」となりました。

その音で現実に引き戻され、もう炊けていたんだったと気づいた僕は、炊飯器の方へくるりと体の向きを変え、両手を挙げ、少し首を傾けて、「わかったわかった」と言いました。

瞬間、我に返り、ハッとしました。

「俺は今、炊飯器と会話していた!!」

芝居じみた会話は僕にとってはいつものことなのですが、炊飯器と話したのは初めてです。

一人暮らしってすごい。

#炊飯器 #一人暮らし #日常 #テレビと会話

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?