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【私のための保存版】ライターになりたての頃、先輩編集者に教えてもらった“読んでおくべきイチオシ本”

ライターを名乗り始めたばかりの頃、自分の文章力を高めて視野を広げるための訓練として、一日一冊分の書評を書いている時期がありました。

8月の一ヶ月間、事前に決めた書籍を毎日一冊ずつ読んで、その日のうちに書評をnoteで公開するという今考えると無謀な挑戦です。間違いなく無邪気だった。

8月は毎年31日あるわけなので、選んだ書籍はもちろん31冊。その選定内容は自分自身が読みたいと思いつつも避けてきていたいわゆる積ん読本だったり、文筆周りのハウツー本だったりするわけですが、一部、人からおすすめしたもらった本というのがありました。

この書評企画を行った当時、わたしはフリーでライターとして活動しつつも、MOLTSというデジタルマーケティングの会社でインターン生としてひっそり働いてもいました。そこで出会った二人の編集者が、この企画を実行するにあたり選書をしてくれていたのです。

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休日に容赦なくこんな連絡を送りつけるような気の使えない学生だったわけですが、当時のMOLTSは本当に良い人揃いでして(最近のことは知らない)。めちゃくちゃ丁寧にレスポンスをいただきました。

わたしが頼りにしたこの二人の編集者が「読んでみろ」と託してくれた本は全部で11冊。当時も一冊ずつすべて読破しましたが、未だに定期的に読み返しているほど学びの多かった本もありました。すごい人の選書ってすごいなと思った次第です。

その11冊を人の目に触れる場所に保存しておこうかなと思い、こうしてnoteを書くことにしました。わたしはこの11冊によって少しだけ、ほんの少しだけ文章を見るときの目線が変わり、新しい表現を身に着けたように思います。

繰り返しますが、選書をしてくれた編集者は二名です。どこからどこまでが一名分、どこからがもう一名分なのか、たぶんものすごくわかりやすいです。本棚には人の思考が表れるとか言うけれどまさに。

というのと、本来はサマリーだったりおすすめポイントだったりを書くのが良い記事ってものなのでしょうが、それらを入れると先入観ありきで読むことになってしまうのでそれも今回はなしで。もともと備忘録的な役割なので許してくださいませ。

『蹴りたい背中』は今でもときどき読み返しています。『映画篇』は初めて読んだ当時では解決できない落とし物があったので、それを拾うために今月もう一度読むことに決めた本です。『陰翳礼讃』は昔あんまり魅力を感じられなかったのですが、今となっては激刺さりしていて絶賛拝読中です。

本との出会いってささやかなものであるかもしれないけれど、気がついたら長い付き合いのある一冊になっていたりする。とても尊いもんです。


ライターを始めてからお世話になった人というのはたくさんいて、とてもじゃないですが数えきれません。けれど、特に自分のキャリアや考え方や文章の書き方に影響を与えてくれた人となると、その数は随分と限られる。

今回、話題にあがった二人の編集者は、ありがたいことに二人ともがわたしにとっては本当になくてはならない存在で、出会ってから数年経った今でもこの二人から教わったことを反芻しています。

特になにかあったというわけではないのですが、ふと思いついたのでお世話になっている人のことを書きたいなあと思って、こんなnoteを書きました。この11冊のどれかがわたし以外の誰かにとっても心に残る一冊でもあってもらえたら良いな、なんて思っています。

それでは、今日はこんなもんで。おやすみなさい。

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