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あのとき、心理的安全性を生むにはどうしたら良かったのか?

ここ何日かで「心理的安全性」って言葉について、ものすごく考えています。

自分のこと、友人のこと、現在のこと、過去のこと。いろいろなサンプルを考えてみると、少しだけ、心理的安全性って子を理解できそうな気がして、つらつらと気づきを書いてみることにしました。

根本的に、心理的安全性の担保って、すごくすごく難しいです。日本人だから、なんて主語を拡大するとあまりに飛躍しすぎるけれど、実際日本人にはどうしても上下関係が生まれやすい。その上下関係は、そのまま発言力の強さにもなりますし(と、思う)。

年上なのか実力なのかはわからないけれど、なんらかで「上」だと判断された人の言葉は絶対になりやすいし、「下」と判断された人は言葉を飲み込みやすくなる感覚もあります。


自分自身のことに置き換えて考えてみると、よく理解できるような気がします。

たとえば、一時期、わたしは「アシスタント」という肩書きで、あるスタートアップに所属していました。この肩書きはとっても厄介で、必然的に「下」の感覚をわたしに植え付けたんです。

周囲のメンバーがどう感じていたのかはわからないけれど、少なくともわたしは意見を述べることを躊躇ったし、上長の言葉が正解だと考えていました。

肩書きがアシスタントではなくなって、ひとりのフリーライターとしてその企業と関わるようになっても、やっぱりどこかで「自分のほうが下なのだから」と感じざるを得ない場面は多くて。


じゃあ、その環境は、どうしたらフェアになったのか。ふわり考えただけでも、要素はいくつかあると思っています。

● 「結果を出していない=無能」ではないことを明言する
→ 「誰が言ったか」に注目されるのではなく「何を言ったか」を注目されないと、どんどん発言しにくくなる。いろいろ発言してみて、議論して、わかることも多いから、ひとりがいつでも正解を持っているわけではない。

● 日常的な雑談を増やす。会話の接点を増やす
→ 基本的に「ねえねえ」とすぐに話しかけられる環境は超重要。言いたいことを言うときに、いつも「よし、言うぞ」と覚悟を決めないといけないなんて、ストレスが大きい…気がする…。1on1とかも話しかけやすくなる一手だと思います。

● マネージャーサイドはいつでもごきげんでいる
→ 話しかけやすい雰囲気でいてほしい。「怒ってるのかな」「忙しいのかな」と感じさせてしまう場面が多いと、ちょっとしたSOSや相談や雑談もできなくなってしまう気が。

● 自己肯定感を上げるコミュニケーションを取る
→ マネージャーとプレイヤー双方に言えるけれど、どんなところが評価されていて、期待されていてってことを全員がしっかり知ることで、自信を持って発言できる場面や意見を取り入れようとする場面が増える。なにより、褒め合うのってめっちゃはっぴー。

まだまだあるかもだけれど、さっと思いついたのはこんな感じのこと。ちなみに、わたしが所属しているPhotoliでは、少しだけマネジメントのお仕事にも携わらせてもらっているので、同じようなことを意識しています。

オン/オフライン問わず、超〜〜〜〜〜〜〜意識しているのは「ごきげんでいること」と「弱みもなんでもかんでも全部出す」こと。

「嬉しい」「楽しい」「悲しい」「つらい」「疲れた」「眠い」「おなかすいた」「はっぴー」などなど、基本的に感情という感情を出しつつ、でも必要以上に落ち込む様子は見せない。

そんな感じでいると、いつ話しかけても(メッセを送っても)大丈夫と思ってもらえるような、気がしています。あ、無理なときは無理なので諦めていますが…。


マネジメントというと、困っていることも喜ばしいことも、すべてを伝えてもらえることが理想のようにも感じられる。けれど、わたしは、そうは思いません。

たとえば、Photoliには総勢で約20名のメンバーがいます。その全員に、すべての感情を同じだけシェアするのってなかなか難しい。捉え方も、受け止め方も、まったく違うから。というか、それが人だから。

だから「辛い/しんどいことは、この人に話そう」「嬉しい/楽しいことは、この人に話そう」とかって具合で、感情やエピソードに合わせて、話せる人が分かれていてもいいんじゃないかなと。

「話せる人がいる」ことそのものが大切だから、その相手が必ずしもわたしじゃなくて良いよなあと思っています。


とはいえ、誰かがいざ話したいときに、いつでも話せる相手なのだと知って(正確には「こいつになら話したいかも」と思って)もらえるように、わたし自身は3つくらいのことを心がけています。

● いつでも連絡が取れる状態を(なるべく)作る
→ 確実に、かつ、素早く連絡が返ってくることの安心感ってとてつもないと思うから。なんだかんだ、即レスってなかなか嬉しいものです…。あと、レスはのんびり感とゆるさを伝えるようにしています。

● ポジティブな感情は全員に、ネガティブな感情は控えめに
→ はっぴーはみんなでシェア、乗り越えたいことは共有しつつも伝播を広げないように一部のメンバーのみに。

● (トップへの)反対意見こそ、積極的に言う
→ 意見を言うことが少しでも「怖い」「不安」と感じないための要素は、前にすでに同じ意見の人がいることだと思うから。「言ってもいいんだ」を作り、それを積み重ねていくと「意見を言うことは怖くないこと」だと知ってもらえると思う。言葉も大事だけど、体現はもっと大事。だから先陣を切ります。

書き出してみました。普通〜〜〜〜〜〜なことを言ってる…気もする…。そして、意識していると言いながら、どれほどできているのかは怪しい…精進します…。

自分自身がまだまだプレイヤーなのでこれからですが、少しでも組織作りに関わる人として、働きやすいと感じてもらえる場所を作りたいなあ。頑張るぞ…。


それでは、今回はここまで。最後までご覧いただき、ありがとうございました〜!

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