留萌旅行記 ④ (留萌本線#2)
[前回はこちら↓]
前日は留萌本線乗車後に留萌・増毛散策をした。
本日はまだ下車出来てない留萌本線の駅を2駅巡った後、旭川で車を借りてドライブへ。
(この記事は2021年12月に投稿したものを再編集しました。)
出発
2021年7月4日、留萌市にて5時前に起床。
留萌本線の始発に乗る為駅に向かうが、半袖ではかなり寒かった。
5:49 深川行に乗車。乗客には学生が多かった。
列車は峠下までの3駅を通過し、峠下駅に停車。
留萌行の列車と当駅で交換を行う。
駅には鉄道マニアと思しき人がおり写真を撮っていた。
真布(まっぷ)駅に停車。
当駅も仮乗降場として開業した経緯があり、駅の構造も北秩父別駅によく似ている。
停車する列車は下り5本・上り4本と北秩父別駅よりは多いが、周囲には殆ど何もない為秘境度は高い。
この駅には是非降りてみたかったが、今回は旅程の都合上泣く泣く省略した。
そういえば、今日最初に下車するのは石狩沼田駅。
留萌駅発行の切符が欲しくて前日に購入しておいたが、結論から言うとこの時間の石狩沼田駅が無人だった為、車内で回収されてしまった。
そんなに高いわけでは無いので、持ち帰り用に同じ切符を2枚買っておけば良かったと後悔した。
石狩沼田駅
前日は通過したが、留萌本線の主要駅である石狩沼田駅に到着。
鉄道に興味の無い友人は先に旭川に向かい、私だけが下車する。
当駅で学生がぞろぞろと下車していった。
沼田町には高校は無いらしいので中学生なのだろうか。
学生たちは駅舎を通らず、写真奥にある出口から外に出ていく。
一瞬驚いたが、土日祝日は当駅は無人であり、そもそも運賃の精算は車内で行っているため駅舎を通る必要はないのだ。
現在の石狩沼田駅は1面1線の扱いであるが、向かい側には島式ホームと古びた駅名標が見える。
かつて当駅には札沼(さっしょう)線という札幌と沼田を繋ぐ路線が接続しており、現在使われている1番線が札沼線、写真の島式ホームの2,3番線が留萌本線に使われていたようだ。
札沼線自体は現在もなお残っているが、石狩沼田-新十津川は1972年に廃止され、最近にも2020年に北海道医療大学-新十津川が廃止されている。
札沼線は沼田の"沼"を冠しているものの、完全に札幌近郊路線となってしまっている。
JRについてご意見などください!とのこと。
部外者である私が口を出すのは烏滸がましいかもしれないが、思う事を書いておいた。
経費削減の為にトイレットペーパーが置けなくなったらしい。
大都市の駅はともかくとして、この駅のトイレにトイレットペーパーを置くのにどの程度の経費が掛かるのだろうか。
当駅ではご当地の入場券である北の大地の入場券の発売駅であるが、前述した通り今日は日曜日であり駅で購入することは出来ない。
しかし、駅の営業時間が短い為近くにあるセイコーマートに入場券の販売を委託しており、そこにいけば営業時間外でも購入することが出来る。
セイコーマートに向かう為街中を歩いていると深川留萌道の案内が。
車なら運行本数も関係なく快適に、しかも通行無料。
留萌本線の直面している厳しい現状を改めて感じる。
入場券を購入して駅に戻る。
石狩沼田駅は函館本線の駅である深川駅を除くと留萌本線で最も利用者の多い駅である(なんと留萌駅よりも多い)。
「石狩」という旧国名を冠しているのは「沼田駅」が他にも存在しているからだが、実は当駅の方が先に存在したにも関わらず上越線に沼田駅が新しく開業したため改名したという経緯を持つ。
列車の時間まで後30分程あるので待合室で待つ。
利用者に見合わない数の椅子が何とも言えぬ雰囲気を醸し出している。
次の目的地は北一已(きたいちやん)駅だ。
昨日使用した切符は持ち帰りたい旨を伝えると持ち帰ることが出来たが、先程の列車では回収されてしまったので写真を撮っておく。
切符は原則として回収されることになっているので仕方ないが、昨日は許してくれただけに残念だ。
因みにこの切符も回収された。
北一已駅
北一已駅に到着。
駅のホームは舗装されておらず、この写真では列車が止まる場所の様には見えない。
列車がいなくなると、いよいよ駅には見えない。
この駅舎は開業時新しく建てたものではなく、当時既に廃止されていた深名線の宇津内仮乗降場の物を移設して使用しているらしい。
屋内は虫が沢山いたので引き返してしまった。
写真の中に北一已駅があるのが分かるだろうか。
すぐ近くに家はあるものの、その他は全て田んぼで覆われている。
山の中にポツンとある駅は日本各地で見受けられるが、こういった開けた場所にポツンとある駅は北海道特有の物のような気がする。
旭川へ
今日はこの後旭川に向かう予定だが、次の北一已駅から出る深川行は9:55で約2時間後だ。
深川駅は隣駅だが、歩くと相当時間がかかる。
そこで今回は徒歩20分ほどの国道上にある沿岸バスのバス停まで歩いてバスで深川駅に向かうことにした。
秩父別でも見たようなひたすら真っすぐの道を進む。
桜山入口バス停に到着。
バス停看板はやけに高い気がするが、積雪対策なのだろうか。
開けた北海道の国道上でバスを待つのは心細かったが、ほぼ定刻通りにバスがやってきた。
乗客は1人しかいなかった。
留萌から来ているバスだが、乗降客がいなければ遅延しないのは当然である。
そして無事深川駅に到着。
急いで窓口で切符を購入しやってくる旭川行の普通列車に乗り込む。
8:54 旭川駅に到着。
乗車してきたのはお馴染みキハ40だが、山明号というラッピングされた綺麗な車両だった。
30分程度しか乗車できなかったことが悔やまれる。
ここからは先行していた友人と落ち合い、予約していたレンタカーで富良野・美瑛地区へ向かう。
⑤に続く・・・
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