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室蘭旅行記 ③ (母恋)

[前回はこちら↓]

日高本線に乗車後、目的地の東室蘭に到着。

深夜の用事を終え、翌日午前は休憩し13時過ぎに再び研究室で集合することとなった。

集合時間まで寝ていたい気持ちもあったが、昨日の4時間程の仮眠に加え、今日も6時間は寝ていたので室蘭散策に出ることにした。

10時頃にホテルを出る。
すぐ近くを流れる知利別川からは日本製鉄の製鉄所が見える。

架かっている曙橋は謎に派手な装飾が付いている。

その名の通り海から登ってくる太陽を表しているのだろうか。

道中にある病院にも「てつのまち」が。

室蘭の焼きとりと言えば、鶏肉ではなく豚肉のことを指す。

昼は何を食べようかと思ったが、焼きとりを食べられる店に行くことにした。

東室蘭駅で切符を購入し、母恋駅に向かう。
母恋駅には10分程で到着。
観光客が何人か降りている様子だった。

人がそれなりにいたので駅の散策は帰りに行うことにして、先に地球岬へ向かう。

地球岬までは駅前からずっと真っ直ぐ進んでいけば良いが、坂道を35分程歩くことになる。

バスもあるが、地球岬まで直には行けない上に本数もそんなに多くないので、行きは歩くことにした。

15分程歩くと1.8kmの看板が。
やはり徒歩35分はしっかり掛かりそうだ。

振り返ると、奥には室蘭港と白鳥大橋が見える。
結構な坂道だ。

駅から約20分で海まで到達。
この場所も金屏風と呼ばれ、断崖が連なっている名所となっている。

地球岬には行った事があったが、その近くにこんな場所があるとは知らなかった。

地球岬を訪れた際はぜひこちらにも足を伸ばしてほしい絶景だ。

そこからさらに歩き、結局丁度35分ほどで地球岬に到着した。

消防車が駐車場に停まっていたが、灯台で何やら訓練をしているようだ。

展望台があるので登る。

展望台からの眺め。
一面海を見渡せる絶景となっている。

そんなに混む場所のイメージはなかったのだが、丁度中国人の団体が訪れており、かなり長時間記念撮影を行なっていたので中々写真を撮れなかった。

「地球」はアイヌ語で断崖を意味する「チケプ」から来ており、それが変化した「チキウ」という呼び方もよくされている。

帰りのバスの時間が迫っているので少し景色を眺めた後引き返す。

室蘭駅方面にも海が見えており、室蘭が海に囲まれている事がよく分かる。

金屏風近くまで戻ってきた。

この道を真っ直ぐ行くとトッカリショと呼ばれる別の名所があるのだが、この坂道を登るのはキツイし時間もないので断念。

大人しく左に曲がりバス停を目指す。

金屏風近くには団地があり、そこから母恋駅方面へバスが出ている。

存外ガラガラという訳でもなく、地元の人がそこそこ利用している様だった。

また支払いにSuica等は使えないものの、PayPayが利用可能なのが珍しく感じた。

駅前に戻り、昼食を食べに浜勝という店へ。

以前は夜の飲みで利用した事があったが、ランチもやっているらしい。

焼きとり丼を注文。
串なので若干食べにくいが、美味しい。
からしも良いアクセントになっている。

カウンターの横に座っていたおじさんは室蘭の広報活動?を個人的に行なっているらしく、近年の室蘭の衰退について店主と話していた。

すぐ近くに日本製鋼所という鉄鋼会社があるため、そこの社員がよく来てくれるものの、こういう形態の飲食店の営業はもう厳しい、という話をしていた。

母恋周辺の商店街?も高齢化が進み、跡取りがいなくて困っているらしい。

私は横で盗み聞きしていただけだが、恐らくこういう店・商店街はもう10年後には無いのだろうなと思い少し寂しくなった。

店を出て母恋駅に戻る。
集合時間まではまだ時間があるので、母恋駅を散策する。

母恋駅は青春18きっぷのポスターにもなっているらしく、駅舎内にそのポスターが掲示されている。

スマホでは同じような写真は撮れない。

跨線橋は一部木材が使われており、その古さを感じる。

また、跨線橋は上下線で階段の向きが違うという珍しい構造をとっていた。

列車はそれぞれ階段の近くから乗車することになっている。

すぐ隣は室蘭支線の終点・室蘭駅。

街は室蘭駅よりも東室蘭駅周辺の方が栄えている。

駅舎内には周辺駅の歴史が記されている。
室蘭支線の駅では、母恋駅は一番新しいらしい。

駅では有名な駅弁・母恋めしを購入する事ができる。

鉄道マニアとその付き添いで来ているであろう老夫婦が弁当を買い求めていたが、高くなったと嘆いていた。

買ってみたい気持ちもあったが、今回は焼きとりを食べたい気持ちが勝ったのと、思ったより高かったので辞めておいた。

また、窓口で東室蘭駅に戻る切符を購入した。

軽く下調べしたところ、通常のマルス券と同じ様な形で、前出し総販券(前もって発行された切符)を売っているとの事だったが、それは少し昔の話で今は常備券になったらしい。

私の趣味の対象は通常の85mmマルス券なので常備軟券だったのは少々残念だったが(サイズが違うので使用している収集ファイルに入らない)、近年では中々お目に掛かれない切符なので一応収集しておく。

この後は研究室の用事を済ませ、東室蘭の居酒屋に行って1日を終えた。


④に続く・・・

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