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24. 【読書編】知ってるつもり 無知の科学 〜あなたは本当にトイレの仕組みを知っていますか?〜①

Buongiorno a tutti!

最近読み終わった本があったので、みなさんにご紹介したいと思います。
それが早川書房出版の『知ってるつもり 無知の科学』です。
ラジオをきっかけに知った本なのですが、これがとても興味深い内容でした。

今回はこの本を読んでの気づきについて、お話ししていきます。

・普段使っているものの仕組みを本当に理解している人は少ない

タイトルにもありますが、みなさんは水洗トイレがどうやって流れるを知っていますか?

僕がこの本を読もうと思ったきっかけが、文中にあるこの問いでした。
普段何気なく使っているトイレですが、なんとなく仕組みを知っている気になっていませんか?

最も簡易的な水洗トイレは水を流す時に電気の力を使いません。
ではなぜ、レバーをひねると水が流れ、汚物と一緒に排水管を通り、新しい水がタンクに溜まり、ちょうどいいところで水が止まるのでしょうか?

おそらくこれを読んでいただている方の中で、トイレの仕組みをきちんと答えられる人は1%にも満たないと思います。
(読んでくれている人が100人以上いるとは思えませんが。笑)

正解を文章で説明するのは難しいので、YouTubeで見つけたわかりやすい動画を載せておきますね。

実際には便器の水はサイフォンの原理により排水口を流れていくのですが、その原理もすでに紀元前から知られているもののようです。
(そうじゃないと汚物を含む水が便器に溜まるだけですからね・・)

こんなシンプルな仕組みでトイレの水が流れるって不思議じゃないですか?
そしてそれを知らずに使っている自分達も不思議じゃないですか?

・自転車も実はこうやって動いているんです

もう一つ例を出しましょう
次は自転車です。

本文で書かれていた実験で驚愕のものがあったのですが、写真を見ずに自転車を書くことができますか?
絵が上手いかどうかではなく、仕組みを理解しているかどうかが焦点です。
(僕は自転車のしくみはわかっていますが、あまりにも画伯なのでそれを絵に起こすのは無理でした)

自転車の一般的なシルエットはこんな感じです。
ハンドルがあり、サドルが1つ、タイヤは2つあって、ペダルがあるのは覚えているかと思いますが、チェーンがどこに繋がっているか、どこにどのパーツがあるかを正しく描ける人は被験者の半分ほどだったみたいです。

普段自転車に乗らない人なら仕方ないと思うかもしれませんが、サイクリストでも描けない人がいるらしいです。。

・人間は一体何を知っているのか

さて、トイレと自転車というおよそ全ての読者が使ったことがあるであろうこの2つのモノの仕組み。
知っているようで知らない、そして知った気になってしまっているのはなぜなのでしょうか?
人間は何をもって知っていると認識しているのか?

次回はこの認識について書いていきます。
お楽しみに!

Grazie mille e alla prossima volta!

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