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20220519

在宅の敵は運動不足。そして座りっぱなしによる身体のコリやむくみ、になるのかな。晴れた日はセロトニン摂取を兼ねて外に行くようにしてる。行く元気が湧かない時もあるけれど、家の中にいるだけだと恐ろしいほど歩数がない。これじゃ身体にいいわけない。というわけで午前中に少し移動。

幸いというか、自宅から少し足を伸ばすとかなりの自然に触れることができる。校外住みの利点だ。こういう環境にメリットを感じない人もいるだろうが、自分にとってはなかなかの好ポイント。都心は都心の良さがあるが、人混みから離れて、ちょっとした森林浴的なことがすぐにできるのは良いものです。


先日は「あゝ、荒野」の話に触れたが、あれ長いんですよ。前後編合わせて5時間近い。それでも飽きずに観れたのはすごいと思うんだけど、おかげで少しスイッチが入ったのか、時間をこしらえて立て続けに他の映画も観たりした。料理に散歩に仕事に映画、映画に仕事に散歩に料理。

「帝一の國」

古屋兎丸の漫画の実写映画化。実写だけど極めて漫画のような映画。「あゝ、荒野」からの流れは菅田将暉繋がりじゃないの?と思ったアナタ、正解です。漫画家・山田玲司言うところの「麻酔コンテンツ」で(ちなみにこれと対になるのが「覚醒コンテンツ」らしい)、要は難しいことを考えずに頭を空っぽにして楽しめる系統の映画です。超名門校内の生徒会選挙の話なのだが、原作は総理大臣までつながってるらしい。ただ118分という尺なので、学校の話だけで収まってる。菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗らのマンガナイズされた演技が楽しい。主演の菅田将暉がわりと小物なのも面白い。この中だったら大鷹弾役の竹内涼真が一番美味しい役だよね。

「ワンダー 君は太陽」

前の夜、タローさんのスペースでお勧めしてもらい、さっそく観たんだけど。これはいいよ。ものすごい良作。「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソンとジュリア・ロバーツが夫婦役で、その息子オーガスト君ことオギーがトリーチャーコリンズ症候群がというやつで、言ってみると顔の形がいびつに変形してしまう病気なんだけど、彼はずっと家の中で、お姉ちゃん含めた家族の愛情をしっかり受けて育ってきてる。だから性格は良いし、賢いし(特に宇宙が好きなので理科の成績は抜群)、ユーモアのセンスもある。ただ、顔の形だけが「普通じゃない」という状況なわけ。で、オギーは小学校に通うことになるんだけど、子どもって残酷だから、そういうオギーがいじめられないわけがない。実際にいろんな嫌な思いをオギーはするわけ。でも彼はそれで終わらないのね。そういう話で、本人だけじゃなく登場人物がとても勇気があって前向きで、非常に清々しい気持ちになる話でした。それぞれの登場人物に順番にフォーカスを当てた構造になってるのも、世界の多面性を象徴するようで良かったと思う。僕は5回くらい泣いたですね。世界がこうだったらいいな、と思わせてくれる。

在宅の良さは、ちょっとスキマ時間に買い物や料理を済ませることができるってとこにある。基本、自宅で過ごすわけだから、身の回りの環境にこれがったらいいなという気づきってよくある。それを自転車でピャーっと買いに行って手に入れたり、そういう小さな充実が実現できる。なんか変な感じがする。そういう世界が来るなんて昔は思ってなかった。誰も思ってなかったかもしれないけど。なんだか隠居しているような気になってくるんだよね。まあ、若いつもりでいても自分もそこそこの年齢なのですが。

ただ、若さって実年齢じゃないなとも思う。歳若くても枯れたみたいな人もいるだろうし、年齢にそぐわず日々楽しんで生き生きしている人もいる。なるべくなら後者でありたいなと思うんだけど、どうだろうね。まあ、自分次第ですね。気持ちに嘘をつかずに、のびのび過ごせたらと思う。

これは35歳の時に書いたブログエントリ。考え方の核みたいな今もあまり変わってない。当時真剣にというか、嘘のない気持ちで書いておいて良かったなと思う。15年経った今もベンチマークみたいに読み返せる。


やぶさかではありません!