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退屈の過ごし方

日曜の午後4時の退屈。サザエさんが始まる前の数時間。半分夏休みな子どもは特にすることがない。予定もない。

一応イタリアの学校も日本人補習校(在外日本人向けの学校)も夏休みの宿題があるんだけど、日本に持ってきていない。というのも、夫が宿題を日本に持っていくことに反対したからだ。

その理由は「宿題が多すぎてかわいそう。退屈するのも夏休み。」

海外の教育システムが日本のものより優れているとかいうつもりは全くない。どこに住むか、いくら払えるかによって教育の質が変わるのがイタリアだし、他の国のことはよく知らない。

日本の教育はお金が無くても、いろいろな機会を得られるという点では悪くないと思う。部活とか音楽とか美術とか家庭科の授業とか。もちろんダメなところはあるけど、そういうのを指摘するのは教育関係の人に任せたいし、ダメなとこはどこだってあるよなと思う。

お金のフィルターはイタリアの方が露骨。お金を払わなければ、まともな体育の授業すら受けられない。

ただ、日本の小学校は…とか書き始めたけど消す。もういっぱいあるよね。海外が最高、日本同調圧力みたいなの。いいとこも悪いとこもどこでもあるし、自分で移動できる人はすればいいし。移動できない理由も山ほどあるよね。

旅行者と居住者の間の私たちはシステムの隙間を色々と対応してもらって、助かっているから。イタリアだったら「学校行きたいね」と、申請を始めて塩対応されて1ヶ月返事なしとかだろうし。

ネットもAmazonプライムもDSもタブレットも取り上げられた子どもさんは退屈のあまり、畳の上をゴロゴロしている。こんな時の退屈な畳の感じと天井のはめ板の感じを大人になってからも思い出したりするんだよ。

おわり


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