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エブリデイ使用ガラスの器

さいきん一番のお気に入り。

ちいさなガラスの器。

肉厚でシンプルだけどかわいいこの器。
さいきん、食べる量を減らすようにしているので
サラダを盛るのにちょうどよく、もっぱらこの器を使っている。

お気に入りのモノには、その色、形だけでなく
不随する物語も大事だったりする。

これは外国人教授の研究室秘書をしていたころ、
東欧某国の研究者イリーナからもらったもの。

苗字からして、もしかして?
と思っていたのだけれど、ある時イリーナ自身が
「ああ、おじさんよ!」
と某国元大統領の親戚であることを認めた。

ひえっ 元大統領の親戚が、こんな庶民な感じでいるんだー、
と、その元大統領を思わせる、柔らかな目の色のイリーナをみながら思ったものでしたが

やはり、そこはネームバリューというのか
やっぱ研究者の世界でもそういうのがあるらしく
ドイツの研究室のご推薦でやってきたイリーナちゃんだったが

じぇんじぇん結果だせへんし、教授のおぼえもめでたくなく
同僚の日本人研究者にきいても、研究者としてダメダメらしく…

美人でスタイルよくておしゃれで感情的で
教授お気に入りで女王のごとく振舞ってたイヴァンナよりかよほど、わたしは個人的に好きだったんだけど、ついにはクビになってしまいました。

それで、日本を去る際の退去のあれこれを全面的にお手伝いしたわけだけれど
いらないものを処分するなかの一環で、ガラスの器セットをくれたのよね。
もしかしたら、ガラスの器のクオリティが高いと評判の
彼女の国と全然関係ないやつだったのかもしれないけれど
それでも形、サイズ、質感とても気に入っていて
大、中、小ともらったんだけど、可愛いけど頑丈なこの小が一番気に入って毎日のように使っている。

当時秘書やっていた研究室には
たくさんの外国人女性研究者がいて
日本人の地味な研究者とはちがって(失礼!)
化粧ばっちりファッションセクシーで華やかな
堂々と女を主張してバトルを繰り広げる彼女たち
そのときはやれやれ、って感じでしたが
いまとなっては、たのしい、いい思い出です。

やっぱ、「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭はいずれもそれぞれに不幸なものである。」、いろいろ大変なほうが面白い、ってね。

そういうわけで、今日は昨日刺身で食べた天然カンパチをカルパッチョ風にしたものを。

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