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とりあえず始めたらええやん – 「一貫性の原理」と「ツァイガルニク効果」の最強コンビ

とりあえず、始めちゃう。

始めてしまえばこっちのものです。

日々の仕事には2軸あります。「重要性」と「緊急性」です。よく聞くやつです。

緊急で重要な仕事が最優先されることは間違いありません。(ただし緊急じゃないものを緊急と勘違いしてしまう落とし穴はあります。)

そして次に、緊急だが重要じゃない仕事です。多くのビジネスパーソンがココのタスクに追われてしまいます。もちろん緊急要件は済まさねばなりません。しかし、それは本当に緊急案件なんだろうか、と常に確認することが必要です。

そして、最も時間を確保したいけど、なかなかできないのが緊急じゃないが重要な仕事です。新規事業開発、新規クライアント開拓、企画書作成、ブログ記事更新。私生活で言えば、読書や語学、ワークアウトやランニングなど。あげればキリがありませんが、後回しにしてしまう代表格ですね。

基本人間なんてそんなものです。やりたい気持ちがあっても面倒臭いものは後回しにする動物なんです。僕もいつもそんな自分と理想的な自分とのせめぎ合いです。

心理学に、「一貫性の原理 」と「ツァイガルニク効果」というものがあります。

これらはあまり同時に用いられることはないのですが、重要だけど後回しになってしまいがちな仕事やタスクを進める上で、僕的にはこの2つは分けられません。この組み合わせを意識しておくと、グングン仕事を進めることができるからです。

「一貫性の原理」とは読んでそのままの意味です。カッコよくいうとコミットメントです。人は、一度決めたこと、やり始めたことを、最後までやり通す・同じ意見を持ち続けるなど、一貫した姿勢や態度を取ろうとする習性があります。これは営業の交渉術などでよく紹介される心理学の作用ですが、僕の場合どちらかというと自分自身の思考や行動をコミットさせたいので、何か重要で大きなことをし始めるときに意識します。

「ツァイガルニク効果」とは、読みにくい言葉ですが、簡単にいうと、途中でやめられると続きが気になってしまう心理作用です。よくCMで続きはWEBで!っていうのもその心理作用を狙った手法ですし、いろんな場面でこの心理作用は散りばめられています。このツァイガルニク効果はそういった営業的なテクニックだけでなく、自分の仕事をアップデートしていく際にも大いに役立ちます。途中で強制終了したり、とりあえず始めるだけ始めて適当なところでほったらかしにしておいても、ちゃんと心理的には気になって後でその仕事に戻るような作用があるんです。面白いですよね。

なので、重要な仕事や、やりたいけど後回しになりがちなことについては、まずほんのちょっとでも良いから手を付ける!これに尽きます。

・執筆だったら、まずタイトルや小見出し、フレームだけ考えて書いて止める。

・ブログだったら、フレーム意識せずに思ったことを3行だけ書いて止める。(ほんとよくやります)

・企画書作成だったら、とりあえずノートに構成やアイデアを走り書きします。(もしくはマインドマップアプリ)

・読書習慣の形成でオススメなのは、ランダム読みです。同時に数冊並行して読むこと。新しい本を1~2ページでも読み始めることをオススメします。僕も平均10~15冊くらいを読みながら、飽きる手前、それがキリのよくないところだったとしてもあえて止めて違う本を読みます。これもツァイガルニク効果に繋がり、脳内では次が気になっている状態です。

「一貫性の原理 」と「ツァイガルニク効果」という心理作用を知っておくだけで、重要だけど後手後手に回る仕事や、やりたいことへのアプローチが変わります。

そして、”とりあえず始めてしまう”というとてもシンプルな法則で、驚くほど効果が見込めるのです。

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