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どんなに遠くたって、追い続けたい

不要不急の外出を控えることが求められたここ暫くの間、自宅時間を過ごすのにあたり、多くの人にとって「自粛の友」と呼べる存在があったのではないかと思います。

Netflixで『Stranger Things』、韓国ドラマ『愛の不時着』、Switchで『あつまれ どうぶつの森』、でしょうか? 時間を忘れて没頭させてくれるエンタメ作品の力って本当に偉大です。

さて、私にとって、この自粛期間の最大の友となってくれたのは、中国の動画配信サービス、爱奇艺で放映されていたガールズグループオーディション番組、『青春有你2』でした。

109名のアイドルグループデビューを目指す訓練生の女の子たちが,ダンス、ボーカル、ラップ、様々な能力を披露し、最終的にデビュー出来る9席を枠を勝ち取る為に競い合うオーデイション番組です。各分野の先生たちの指導を受けながら、仲間と切磋琢磨し合いながら、番組の中で皆大きく成長していきます。そして、その過程を番組を通して見守る「青春制作人」と呼ばれる視聴者の投票によって、順位付けがされます。そして、109人から60人、60人から35人、35人から20人、20人から9人へと上位者が選ばれていき、5月30日を放送をもって、9名のデビュー者が決定しました。

この番組、ハマりました。どの訓練生たちも実力や才能に溢れる子たちで、そして可愛い。けれども皆、時に思ったパフォーマンスが出来ず落ち込んだり、自分に自身が持てなくなったり、何度も悔し涙を流したりする訳です。それを乗り越えて自信を取り戻したり、仲間の存在に助けられて前進したり、番組のキャッチコピーである、「どんなに遠くたって、辿り着ける」を自分たちの努力で証明しようとする彼女たちを、それはもうただただ、単純に応援したくなります。

35名から20名に絞られる順位発表の中で徐紫茵が言っていた言葉が、個人的には印象に残っています。

私の夢は、小さい頃、家のリビングでリモコンをマイクに見立てて、テレビの中の人たちを真似て歌ったり踊ったりすることから始まりました。その頃はリビングと言う舞台がこんな大きな舞台になるなんて思ってもいませんでした。

エンターテイメントの世界はデビューしてからの方がきっと大変、スポットライトが強く当たる華やかな世界なだけに、ライトの当たらない影の部分の苦労や努力が並大抵のものではないことは、容易に想像できます。だからこそ、夢の原点がありふれたリビングでの日常に存在したと言うこのエピソードが、とても愛おしく尊くも感じます。

9名のデビューが決まったというのは、一つの結果に過ぎません。デビューが決まった子も決まらなかった子も、自分たちの夢をひた向きに追いかけていたこの番組での時間は、誰もが輝いていました。彼女たちが今後、更に自分が輝ける場所を見つけられますように。

世界中の女の子が皆、彼女たちの様に輝けますように。


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