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弁護士の卵たちに学ぶ

昔、アメリカのドラマ『アリー my Love』を観ていた頃、主人公のアリーがボストンの法律事務所を舞台に、いつもお洒落な服を身にまとい、バリバリと働く姿が、かっこいいと思ったものです。

ドラマの中のアリーは、恋愛が上手くいかなかったり、妄想癖があったり、完璧なキャラクターではないけれど、その働く姿は、ザ・キャリアウーマンという感じで、弁護士と言う職業に憧れの想いを抱いたのはそれが初めてだった気がします。

とは言っても、弁護士になりたいと考えたことはありません。実際の生活の中では、弁護士という職業を身近に感じられる環境にいなかったからかもしれません。弁護士は、どこか自分とはかけ離れたところに存在する職業の様な気がしていました。

さて、中国のリアリティーショー番組、『令人心动的offer シーズン2』の放送が先月終わりを迎えました。

シーズン1については過去記事でも触れたことがありますが、

シーズン2もまた前シーズンに劣らず面白かったです。

出演するインターン生達が優秀なのはもちろん、可愛くてかっこよくて、性格も良い子たちばかり、ついつい彼らの発信するSNSまで追ってしまいました。

この番組は、インターン生として働く彼らの成長記であることが魅力の一つなのですが、もう一つの魅力は、弁護士という仕事の一部を覗ける点です。

この番組を日本語字幕付きで見れる動画プラットフォームは現時点では恐らくありません。私の中国語レベルと法律知識では、インターン生たちの取り組む各案件の詳細は理解できません。中国語や法律への理解が深い方は、更に内容を楽しめるかと思います。

それでも、大枠は理解できます。様々な課題に取り組む中で、こうやって調べていくんだ、こうやって考えるんだ、と知らない世界を覗く新鮮さがあります。弁護士というと、すぐに誰かと交渉している姿だったり、法廷に立つ姿ばかりが思い浮かぶ私は浅はかだったと恥入ります。様々な調査を行ったり書類を作ったり、地味な仕事も沢山あることに気付かされます。

1番印象に残っているのは法律援助の回です。無償で日常生活でトラブルを抱えている人たちの相談に乗り、解決方法を考えるという回です。アプリ利用の金銭上のトラブル、労災のトラブル、育ての娘とのトラブル、不動産大家とのトラブル、どれも日常生活で容易に発生しそうな問題です。インターン生たちがそれらの問題に取り組む中で、相談者の力になりたいという気持ちは十分に伝わってきました。また、とても意義のある課題だったというインターン生の感想も印象的でした。改めて弁護士という職業は、法の力を借りて困っている人たちを助けるところにあるのだと気づかされます。たとえ彼らが将来的にどんなに大きな案件に携わるようになろうと、きっと原点はそこなのだろうと。

この番組を見ると、もっと法律を知りたくなって、もっと弁護士と言う職業を好きになる気がします。昔、私が『アリー my Love』を見て弁護士ってかっこいいと思ったのと同じ様に、この番組を見て弁護士ってかっこいい、そう興味を持つ人だっているかもしれません。

いつか、「この番組をがきっかけで弁護士になりました。」なんて言葉が聞けたら何だか嬉しいな。


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