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噂のスピン/spinを読み始めました。

スピン/spinについて

スピンについて最初に説明を。
河出書房新社が2022年から16冊限定で出している季刊の小説雑誌です。終りがある雑誌って潔いよね。最終刊行予定は2026年6月。
去年、刊行当時、わたしの周囲ではかなり話題になっていましたが、なにせ大型書店に立ち寄る時間もなかなかとれなず、気になっていたけれどもそのままにしていました。
それが、10月7日、丸善に『文藝』冬号を買いに行ったときにズラーっと棚に並んでいるのを見つけて、とりあえず最新号を一緒に買ってきたのです。

豪華な執筆陣

尾崎世界観、恩田陸、最果タヒ、堂場瞬一、中村文則、町田康他18名。
このひとたちの小説が330円で読めちゃうってすごくないですか。
本当のことを言えば中村文則、町田康くらいしか読んだことないけど。

お使いのかえりに読みました。ソーサーにコーヒーこぼしてるのは気にしないでね。

巻頭は中村文則。連載の第一回。相変わらずのものすごい筆力、静かにひたひたと不安が這い上ってきます。まだ途中ですけれど、一穂ミチさんの作品もホラーになるんだか、ちょっと怖い感じ。最果さんは若い人に人気の詩人なのかな。宝石からのイメージを言葉にしていました。まだここまでしか読んでない。電車の中での楽しみが増えました。バックナンバーを丸善に買いに行くという楽しみもできました。

紙へのこだわり!

小説もいいけど、紙。すごい凝ってるなあとためつすがめつ。表紙、目次、本文と全部違う紙が使われているんですよ。一応出版者なのでそのへんはチェックします。表紙も面白いんだけど、目次がね、表と裏で手触りの違う紙にためらいなく両面印刷をかましていて、それがまた面白いなあと愉快でござった。本文用紙も厚すぎず薄すぎない白い紙で文字が際立っている。
細心の紙選びがされているように思った。
裏(表4)をみて納得。竹尾という有名な紙問屋(あまりに古い言い方で、いまは紙の専門商社といっているらしいが、わたしの年代だと、竹尾は神保町にある由緒正しい紙問屋)が紙の選定に関わっていました。
155ページに「紙のなまえ」というコーナーがあって、これらの紙の解説がされています。
こういうのを知りたいので、とてもうれしい。

少し仕事をしてから続きを読みます。では!




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