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連載小説「出涸らしのティーバッグ」第6話

6-1

  トーニオさんから、しばらく返信がない。追加でメッセージを送ろうと何度も思った。だが、彼は私と連絡を絶ちたいのかもしれないと思うとためらってしまう。

 私が理央さん一人と向き合うために、このまま何もしなければ自然消滅になるかもしれない。だが、トーニオさんがそれを痛くも痒くも感じないと思うと、思った以上に胸が痛む。

 どうしようかと気をもんでいるとき、眼精疲労がひどく、スマホで長文を打つのがきついので、これからはZOOMで話さないかという趣旨のメッセージが舞い込んでくる。思いの外、胸が弾み、すぐに了承した。


 理央さんと話した翌日の夕方、サイプレスの精油を焚き、森林浴をする気分でトーニオさんを待つ。理央さんのときほど気合を入れなかったが、手抜きをしたわけではなく、自分に馴染んでいるワンピースやメイクを自然に選べた。

 彼は、やや固い表情で画面に現れた。疲労のせいか少し目が赤いのが気になる。両脇には、寄りかかるのに気持ちよさそうなビーズクッションが置かれている。
 

葉山圭介:
 こんばんは。どうも、初めまして。

 トーニオさんの声は、緊張のせいかやや上ずっている。前髪が下り、空色のボタンダウンシャツが白い肌を明るく見せているので、テレビより若々しく映る。

鈴木澪:
 こんばんは。初めまして。テレビと雰囲気が違いますね。

 彼は恥じらうように口元を緩め、傍らのビーズクッションを一つ抱える。

葉山圭介:
 あれは仕事着で肩が凝ります。スーツやネクタイは、副社長が雇ったスタイリストがメディア受けするものを選んでくれます。白髪染めや増毛もされてます。スピーチコンサルタントもついてます。あやつり人形のようなものですよ。

 彼は自嘲気味に言うが、小ぎれいに整えられた身なりは、年齢による劣化をカバーしていて好感が持てる。それなりにもてるだろうなと思った。

 鈴木澪:
 今日は着心地の良いものを身に付けているのですか?

葉山圭介:
 はい。感覚過敏がひどいので、着られる服が限られているんです。着心地がいい服を見つけたら、すぐに追加で何着か買います。番号をふっておいて、布が傷まないように順番に着るようにしています。

鈴木澪:
 几帳面ですね。でも、お気持ちはわかります。私は感覚過敏ではありませんが、よく着る服は、肌触りが良かったり、どの色にも合わせやすい服になってしまいます。そういう服に出会うと、何枚か買い足します。お気に入りの服がワンーズンしか販売されなかったり、生産停止になってしまうと悲しくなりませんか?

葉山圭介:
 それ、すごく、わかります! 買い占めておけばよかったと猛烈に後悔します。以前、ある服がリニューアルされて生地が変わってしまい、着られなくなってしまったんですよ。ショックで、通販のコメント欄に、前の生地に戻してほしいと書き込んだことがあります。

鈴木澪:
 あはは。共感するところがあります。私、肌の色に合っていて何度もリピートしたファンデーションが生産停止になってしまったとき、本当に悲しくて書き込みしたくなりました。

葉山圭介:
 本当に変化は嫌です。まあ、私がASDで変化に弱いせいもありますが。

 トーニオさんは、ビーズクッションを抱え直してから、私をまじまじと見つめる。

葉山圭介:
 あなたが私の言うことにしらけないのは意外でした。大半の女性は気味悪がりますから。

鈴木澪:
 いえ、別にそうは思いませんが……。

 気味悪いというよりも、飽きない面白さがある。だが、恐らく彼は面白いと揶揄された記憶があり、その言葉を嫌悪しているだろう。小学校のとき、そんな経験をした私は、何となく想像できてしまう。

葉山圭介:
 それは良かった。
 コロナ前に、ベンチャー社長のつながりで、派手な女性のいる合コン、最近はお食事会とか言うものに誘われました。少しメディアに出ているので、港区女子とかいうお姉さんが近づいてくるんです。でも、ちょっと話すと逃げていきますよ。

 私が反応に困っていると、彼は慌てふためいて取り繕う。

葉山圭介:
 すみません、初対面の女性にこんな話。話すのが苦手なので、場を繕おうと衝動的に思いついたことを口にしてしまうんです。気を悪くしましたよね? 本当にすみません。緊張してしまって……。

 彼の狼狽ぶりから、自慢したかったのではなく、本当に不器用なのだとわかる。

鈴木澪:
 全然気にしてません。私と話すときは、無理に話そうとしたり、盛り上げようとしなくて大丈夫ですよ。私も話上手ではありませんから。

葉山圭介:
 すみません。私が一回り近く年上なのに気を遣わせてしまって……。

鈴木澪:
 ある程度の年齢になると、年上とか年下とか関係なくなりませんか? 見栄を張られるより、自然体で向き合ってくださったほうが嬉しいです。私たちが心地良いと感じる関係を作りましょう。

 トーニオさんは、鼻の上と目元にしわを作り、安堵したような笑みを見せる。初めて引きだした笑顔に、くすぐったいような嬉しさが全身を駆け抜ける。彼と話している自分は、理央さんと話しているときよりも、ずっと自然体だ。


鈴木澪:
 今日は何をしていたんですか?

葉山圭介:
 法事に出ていました。コロナ禍で会食がなかったのが幸いですが、親戚と会うのは本当に気が重いです。これを機に、たいして意味のない集まりが世の中から消えてほしいと思いますよ。

鈴木澪:
 私も親戚の集まりほど、気が重いことはありません。

 続きを促すように首を傾げられ、私は勢いづいて話し出す。

鈴木澪:
 うちは、曾祖父の代からの教師の家で、親戚は教師だらけです。曾祖父も祖父も両親も校長経験者です。私は出来が悪く、教師になれなかったので、肩身が狭いです。法事の会食の話題は、誰が早く校長になったとか、モンスターペアレンツをぎゃふんといわせたとか、学校関係の自慢話ばかりです。私が教師ではないので、わざと教育ネタをふってくる嫌味な従妹もいます。
 そういうのが嫌で、何年かに一度しか出ません。私が欠席すると、私の両親に、教師になった自分の子供の自慢をして、両親と私を憐れむ親戚もいます。

葉山圭介:
 お察しいたします。
 実は私も似た状況です。うちは親の代につくば市に移ってきた研究者の家で、研究者同士で結婚し、子供も私を除いてほぼ全員が研究者です。父はT大の名誉教授、母は国立環境研究所の元研究員、兄は京都の私大で教授、姉も国立環境研究所の研究員です。叔父一家もつくばにいて似たような学者一家で、親戚が集まると何かの学会のようです。
 私は博士号を持っていても、コミュ力と事務処理能力がなくて教授に嫌われて母校に残れませんでした。コミュ障がたたり大学教員や研究員の公募にも落ちまくった私が、居たたまれないのは想像できるでしょう。親戚連中には人間扱いされてません。マウンティングしてきたり、同情してくる奴もいて鬱陶しいことこの上ありません。

鈴木澪:
 ご苦労なさったのですね。つくば市のような新しい都市にも、そういうしがらみがあるのですね。
 私は、地元が嫌で、大学進学で東京に出てから昨年までずっと都内でした。地元には年に1-2回しか帰りません。親不孝な娘です。

葉山圭介:
 うちが異常だと思います。
 私も地元から出たくて、もう戻るまいと上京したのですが、さんざん会社をクビになって、戻ってきてしまいました……。

鈴木澪:
 でも、いまは時代の寵児じゃないですか。ご自身の経験を生かして、神経発達症のお子さんの学習を支援するアプリを開発し、広告塔としてアプリの売上に大きく貢献しています。少年院の活動も素晴らしいです。どれほどのお子さんの未来を切り開いたでしょうか。
 ご両親も親戚の方々も、誇りに思っているのでは?

葉山圭介:
 いや、そうでもないですよ……。
 私が神経発達症だとメディアで言ったとき、叔父が、自分や子供たちまでそう思われたら、どうしてくれるとすごい剣幕で電話をかけてきました。両親にも、わざわざみっともないことを言うなと説教されました。

 今日の法事で、テレビを見たと大袈裟に私をほめちぎる従妹にしらけてしまいました。その従妹は年齢が近いこともあり、会うたびに自分の自慢話をして私を貶めていました。そんなことをすっかり忘れ、アプリ開発がしたい自分の知り合いをうちの会社に入れてくれと言い出すんです。
 例の叔父は「コロナで儲けるなんて品がないにもほどがある」と言ってきました。それに同調した従弟が、「山師みたいなことする会社は長く続かない」と嫌味を言うんです。本当に頭にきました!

鈴木澪:
 ひどいですね。時代に求められているものを作ったのに。どれだけのお子さんが将来への切符を手にしたかわからないのに。きっと、嫉妬しているんですよ。よく我慢しましたね。

葉山圭介:
 はは、あなたが憤ってくれて、気が晴れました。

 トーニオさんは顔の前で手を組み、画面の向こうから私を見つめる。

葉山圭介:
 いやぁ、おかしなところで気が合いましたね。

鈴木澪:
 本当ですね。すみません、私がおかしな方向に話を持っていってしまいました。

葉山圭介:
 いえいえ。あなたとは自然に共鳴できて心地いいです。初対面なのに不思議ですね。

 すっかり緊張がほどけた彼は、口元を綻ばせてビーズクッションに寄りかかる。

鈴木澪:
 そのクッション、気持ちよさそうですね。ASDの方は、身体を支えるために、クッションやぬいぐるみを抱えるとNHKの番組で見た覚えがありますが。
 
葉山圭介:
 ご存じなら話が早いです。私はまさに体幹の弱いASDで、職場でもクッションが手放せません。長時間、同じ姿勢で座っているのがしんどいんですよ。本当はテレビやインタビューのときも、こいつを抱いていたいくらいです。さすがに恥ずかしいので持っていきませんが。

 近年は、ASDで体幹の弱い子供は、作業療法士から体幹トレーニングを受けて体幹を安定させることができるようです。いまは社会に情報が流通して、理解が進んでいる分、私の世代よりは生き辛さが軽減されていると思います。

鈴木澪:
 子供の頃から、生き辛さを軽減するための治療を受けられるのですね。

葉山圭介:
 ええ。子供のときから専門医のもとで、適切な投薬やソーシャルスキルトレイニングを組み合わせて治療すれば、生き辛さはいくらか軽減されるでしょう。専門医、家族、学校や職場が連携して、本人が能力を発揮できる環境を整えるのが理想ですが。それから、家族を始め、本人を支える人々の負担への理解と支援も真剣に考えるべきでしょう。

 彼の話を聞くと、もしも子供に症状が出ても、親として責任を持って環境を整備してやりたい思いが湧いてくる。彼となら、それができる気がした。


葉山圭介:
 そう言えば、以前いただいたメッセージで、リラックスするためにしていることをお尋ねでしたね。

 あなたが森林浴と書いていましたが、私も似たようなものです。私の趣味が神社仏閣訪問なのは、宗教心が強いわけでも御朱印を集めたいのでもなく、そこにある木が見たいからです。神社や寺のような、時代を超えて守られてきた場所では、御神木のような樹齢の長い木に出会えます。
 悠久の時を見守ってきた木に近づくと、その歴史の前には、自分の抱えている悩みが些細なことに思えてきます。しばらく傍にいると、不思議と心が満ち足りてきます。パワースポットという言葉は、あながち嘘ではないかもしれません。

鈴木澪:
 そうでしたか。
 私はすごく単純です。私の地元は小山で、昔は防風林だったのか、何かを祀っていた跡かわからない小さな森というか雑木林が近所にありました。子供の頃はそこでかくれんぼをしたり、秘密基地を作ったりして遊んでいました。高校のときは、そこで彼氏と密会しました。そんな場所で、若葉の香り、木漏れ日、落葉など、自然の変化を感じながら育ったので、木の傍にいると安らぎます。
 東京に出てから、近所で緑を見ることが少なくなったので、大きな公園に行って森林浴するようになりました。ウッディ系やハーブ系の精油が好きなのも同じ理由かもしれません。

 いまも、サイプレスの精油を焚いているんですよ。


葉山圭介:
 なるほど。二人とも本能的に木を求めてしまうのでしょうね。

 トーニオさんは、軽く腕組みをして目を伏せた後、畏まった声で切り出す。

葉山圭介:
 もし、嫌じゃなかったら、緑の多いところを散歩しながら話の続きをしませんか? それなら、換気や三密を気にしないで話せるでしょう。

 心臓がびくんと跳ね上がる。けれど、今日の会話で流れた心地良い空気に背中を押される。

鈴木澪:
 はい、嬉しいです。 私がつくば市に伺いましょうか?

葉山圭介:
 いいんですか?

 トーニオさんは申し訳なさそうに眉根を寄せたが、どこかほっとしたようにも見える。長距離の移動は体調に響くのだろう。

鈴木澪:
 もちろんです。先月、仕事で水戸まで運転したので大丈夫です。つくばは初めてなので楽しみです。

葉山圭介:
 さ来週の土曜なら一日空いていますが、いかがですか?

鈴木澪:
 大丈夫です。楽しみにしています。

葉山圭介:
 あなたが公園が好きと言っていたので、私がウォーキングしている公園をご案内します。歩きやすい靴を履いてきてください。

 本当は、筑波山に行き、筑波山神社の境内にある樹齢800年と言われている御神木をあなたに見せたいのですが、高崎から運転してきた後ではきついでしょう。また、次の機会にでも。

鈴木澪:
 お気遣いありがとうございます。
 樹齢800年の御神木に会える日も楽しみです。

葉山圭介:
 では、待ち合わせの時間と場所は後ほどお送りします。

 ZOOMを切った後、子供を望んでいるかと尋ねるのを忘れたことに気づいた。けれど、それを忘れるほど夢中で話していたことが嬉しく、機会を見つけて尋ねればいいと思った。

6-2

 トーニオさんとの会話の余韻に包まれながらカップを洗っていると、ベッドの上のスマホがけたたましく振動する。夕飯の用意にかかろうと思っていたので、厄介な電話でないことを願う。

「やあ、澪」

「お父さん、どうしたの?」
 父の声が先日より張りのあることを嬉しく思いながら尋ねる。

「うん。町内会の山田さんがコロナになったから、このあいだの町会に集まった人が怯えてるんだよ」

「そうなんだ。お父さんも、その町会に出てたの?」

「いや、うちは班長じゃないから」

「そう。よかった」
 恐らく、それが掛けてきた目的ではないだろう。前置きが長いのをじれったく思いつつも、父が相変わらずなことに安心する。
「そういえば、以前、一家でコロナに罹った家が村八分にされて、引っ越したっていう噂を聞いたけど、さすがにそういうことはないよね?」

「今のところは聞いていないよ。ワクチンも始まったし」

 校長経験者の父は、近所で顔を知られていて、頼りにされることが多いが、陰湿な村八分には関わってほしくない。父が加担するとは思えないが、近所づきあいが密なコミュニティで、恐怖に駆られた集団心理に乗せられてしまう可能性は否定できない。

「お父さんは、そういうのに関わらないでね」

「ああ。そういうことが起きる田舎は嫌だね」
 そこだって田舎だろうと突っ込みたくなるが口を噤む。
「何かあったの?」

「うん。あのな、宇都宮のおばあちゃんが、澪に紹介したい人がいるって言うんだ」

「へえ。どんな人?」

「澪と同い年で、小山で中学の先生をしている。その人のお姉さんがおばあちゃんのご近所さんで、そこから来た話だ。お姉さんは高校の先生だそうだ」

「そう。でも、オンラインで婚活してるから……」

「今すぐじゃなくていいんだ。その男性は、野球部の顧問で土日も休めないほど忙しいから、会えるのは夏の大会が終わってからだろう。まあ、今年もコロナで夏の大会がなくなるかもしれないが。それまでに、考えてくれればいいよ」

「わかりました」

「悪くない条件だぞ。じいさんの代から教師だから、うちと家庭環境が似ている。実家は小山で、長男だから家と土地を引き継ぐそうだ。うちから車で20分くらいだから、お父さんとお母さんは里帰り出産も育児も助けてやれるよ」

「わかった、ありがとう。いつも、心配かけてごめんね。そういえば、前に犬を飼うって言ってたよね? どうなった?」

 父をしゃべらせておくと、あの手この手で相手のメリットを挙げて説得を続けそうだ。

「うん。このあいだ、お母さんと一緒に保護団体に見に行ってきたよ。団体の人と話したけど、飼い主がコロナ禍で仕事が減ったり解雇されたりして、泣く泣く手放した子がいるそうだ」

 そう言えば、彩子も子供の代わりに迎える犬と猫を探そうと保護団体を訪れ、同じようなことを聞いたと言っていた。

「そんなところまでコロナの影響が出ているんだ。で、いい子が見つかった?」

「ああ、最初は子犬がいいと思ったが、団体の人が私たちの年齢や体力を考えて中年がいいんじゃないかとアドバイスしてくれた。柴犬の雑種で、お父さんに目で訴えてきた子がいたから、その子に決めた。5歳くらいで可愛い子だったよ。来週、迎えにいく予定だ」

「え、いいね! 雄雌どっち? 色は?」

「茶色の雄」

「わー、迎えたら写真送ってね」

「うん。澪に子供ができたら一緒に遊べるといいな。澪とナナが一緒に育ったように」
 私が生まれる前から家にいて、中学まで一緒に過ごした白いスピッツのナナを思い出し、胸を締め付けられる。共働き家庭で一人っ子の私には、心安らぐ相棒だった。自分の子供が、祖父母の家に行くたびに、可愛い犬とたわむれることを想像すると口元が綻ぶ。

「それもいいね。じゃ、お母さんに宜しく」

 台所に立ち、味噌汁に入れる大根を刻みながら思いを巡らす。
 私は家族の切望した進学校に落ち、大学も偏差値の低い女子大で、教師にもなれなかった。祖母が勧めてくれた教師一家の男性とうまくいけば、私ができる唯一の親孝行になるだろう。先の見えない心細さのなか、それに魅かれないと言えば嘘になる。他方で、あのしがらみに一生縛られると思うと背筋が冷える。

 両親や祖父母の考える成功は、地元の進学高校を出て、良い大学に進み、地元に戻って教師になることだ。上には上がいることに目を瞑り、狭い社会で上にいることにプライドを支えられている人たちだ。私が理央さんやトーニオさんの属する世界に加わったら、両親は肩身の狭い思いをするだろう。
 そうしてやりたい天邪鬼な思いと、物質的に不自由なく育ててもらった恩返しをしたい思いが激しくせめぎ合う。

 唯一確かなのは、理央さんとトーニオさん以外の可能性が出てきたことが、思った以上に気持ちを楽にしたことだ。

#創作大賞2023