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【ぶらり散歩】エレガントで猥雑な有楽町を気の向くままに

有楽町から新橋にかけてはブロックごとに街の顔つきが違うので「歩き甲斐」があり、会社帰りのリフレッシュにはなんとも楽しいコースだ。

今宵は、有楽町から新橋に向かって、JRの線路に沿ったり離れたりしながらクネクネと練り歩いてみることにしよう。

■帝国劇場

パッと目に付くのは、ジャニタレがオンパレードのミュージカル「DREAM BOYS」のどでかいポスター。どうにも世間と認識ズレズレの事務所の炎上はありながらもファンはファン。様々な年代の女子たちが整列してこのポスターを写真に収めていた。


■帝国ホテル

この界隈は皇居が近いこともあり、ハイソでクラシックな雰囲気に背筋がシュッとする。少し足を伸ばすと、巨大な帝国ホテルにまみえる。

個人的には、フランク・ロイドライトによる1890年の創業当時の荘厳なデザインが好みなので、1970年に開業した現在の本館は3代目の建物は品はあるものの何というかありふれた感じがしてつまらない。

今はなき世界的建築家の傑作
Sustainable Japan by Japan Times   COURTESY: IMPERIAL HOTEL
現在の姿

ちなみに、2024年度から4回目の大改築を行うらしく、 総工費2000億~2500億円をかけて2036年度に完了するという。その完成予想図が、これだ。

未来の姿
Image: Atelier Tsuyoshi Tane Architects

少しだけ中に入ってみよう。汗だくでリュックを抱えた姿は場違いなので足早に笑

エントランスをくぐりロビーへと足を踏み入れると、センターにはエレガントな光景が待ち構えていた。プラネタリウムの映写機みたいな球形のフラワーアレンジメントがなんとも愛らしく、間合いを見ながら記念写真を撮る来訪者が見受けられた。

帝国ホテルの真向かいには、東京宝塚劇場のビルがそびえる。宝塚は一切見たことがないが、後輩に熱狂的な宝塚ファンがいたことが頭を過ぎる。

劇場関連のフロアは4階までのようだが、さらにその上に幾層にも重なるフロアには何が入っているのだろう。


■東京ミッドタウン日比谷

続いて辿り着いたのは東京ミッドタウン日比谷。
エレガントな曲線フォルムの外観にしっとりとしたライティングが美しいが、普通の商業施設とオフィスなので、深入りせずさっと眺めて通過笑

余談だが、この中にはTOHO シネマズ日比谷が入っている。1作目の『ゴジラ』(1954年)の劇中で破壊された日本劇場は、その後有楽町マリオンとなり、第16作目の『ゴジラ』(1984年)で、再びゴジラに破壊された(GO TOKYO)…という痛々しい?歴史があり、近くにはゴジラ像がある。とはいえ、めっちゃ小さいため、観光名所というには大袈裟ながっかりスポットなので割愛。歌舞伎町タワーのゴジラの方がまだ迫力がある。

付近の風景


■ガード沿いと路地裏

さて、エレガンス感じるブロックから離れ、今度は線路沿いに歩いてみよう。

ガード下というのは、遊園地のジェットコースターのような異空間感があって好きだ。頭上では、轟音を轟かせながら火鑽なしに重たい車両が駆け抜け、ちょっとでも触れようものならひとたまりもなく玉砕するのに、その直下は呑気にあくびしながら歩けるという妙なコントラストがそう思わせるのかもしれない。

先ほどまでとは打って変わって、猥雑さに何となくほっとする。
少し路地に入ると、新旧交わった個性的な飲食店が怪しいあかりと活気で誘惑して来るので、テーマパークにいるようでワクワクしてしまう。

歩くほどに、「あ、ここは是非今度来てみたいな」という店に出会うのでメモしておこうとも思ったが、いい加減数が多いので早々に諦めた。この辺に来れば何かいい店はある、ぐらいの認識で十分だ。


■新橋駅SL広場

そうこうしているうちに、気づけば新橋駅に到着していた。駅前には昔からSLの実物が置いてあり、有名な待ち合わせスポットになっている。転職前はここが最寄駅だったので毎日毎晩のように繰り出していたが、改めてじっくりみるのは久しぶり。

サラリーマンの聖地なので、有楽町とは全然違う大衆感に溢れ、行き交う人々の装いも「親しみやすい」ものに変化している。

ただいまインタビュー中

有楽町の駅前とこのSL広場は、テレビ局のインタビューの聖地になっていて、今日も誰かが何かを聞かれている様子。恐妻家の酔っぱらったお父さんがカメラに向かって普段は言えないようなデカイこと言うのもこの場所である。

今日の散歩はこれにて完結。

電車ではほんの1〜2分の一駅とはいえ、ふらふらと練り歩くと1時間は経っていた。ちょっと水分補給が遅かったのと、やや寝不足がたたってどっと疲れたが、これで今夜はよく眠れるだろう。


今回も最後まで一緒に歩いてくださりありがとうございました!

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