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赤ちゃんはどうやって生まれるの? 海外のシャレた鉄板アンサー

かのブッダは母であるシャーキャ族の王妃マーヤーの右脇から生まれ、生まれ落ちた瞬間スクッと右手で天を、左手で地を指差して、「天上天下唯我独尊(天にも地にも我一人)」と曰った。仏教校に通っていたエアトラベラーは、道徳の時間に校長からそう習いました。。。

今木商事

それはそうと、「赤ちゃんでどうやってできるの?」というのは、誰しもが幼い頃に思い浮かべたことのある疑問じゃないでしょうか?

親たちはいつ「その質問」が我が子から飛んで来るのか、そして何と答えるべきかいつの時代も頭を悩ませている…

これ、いっそ法律かで「何歳までの子にはこう答えよ!」と決めおくと楽なんじゃないかと思いますけど笑

純真無垢な小学校低学年のボクが父に聞いたら、「田舎の橋の下で泣いていところを俺が見つけて拾って来た」という答えが返ってきました。その後、それはすぐに嘘だとわかりましたけどね。だって、母に聞いたら「赤ちゃんは、お母さんが特別な食事をすると生まれるんだよ」と教えてくれましたから笑

大きくなってから周囲に聞いてみると、意外にも「橋の下で拾われた子」が結構多くて笑いました。


世界の逸話

考えてみると、日本では桃から元気な男の子が生まれたり、竹からお姫様が生まれたり、果てはじっちゃんばっちゃんの垢をこねて作ったなんて突拍子もない伝承があって面白い。

であれば、この広い世界、きっと日本とは違う興味深い「答案」が色々あるんじゃないかと思ったので、ちょっと海外のトモダチに聞いたり、ネットで調べてみることにしました。


🇷🇺 ロシア圏

まず、数の多い旧ソ連諸国(ロシア、カザフスタン、ウズベキスタン、モルドバ、ベラルーシ)のトモダチに声をかけてみると、面白いことに、完全に同じ回答が返ってきました。

「赤ちゃんはキャベツから生まれる」

画像:togetter

何と!キャベツですと!
WHY? ていうか、キャベツでかっっ!!

旧ソ連諸国ではキャベツは主食と言っていいほどに毎日食卓に上がる最もポピュラーな野菜だそうで。そして、奥さんたちは毎日キャベツ畑で農作業に精を出していたということで、キャベツを育てていたらあなたができたと、こういうワケだそうです。

日本で言ったら何でしょう?
厚生労働省の資料「日本人における野菜の摂取量ランキング」によると、日本人の摂取量トップの野菜は、大根らしいです。「大根抜いたらあなたがぶら下がってたから連れて帰ったのよ」って感じですね。


もうひとつ。こちらもセットで教えてくれました。

「コウノトリが運んできた」

画像:FUNDO

ボクはディズニー映画で「ダンボ」が、コウノトリに運ばれてやってきたシーンのイメージが強いんですが、他にも何らかの形でこの説を見聞きしことある方は多いと思います。

FUNDOさんの記事に大変わかりやすく起源が記されていたので引用させていただきます。

コウノトリが分布しているのは、日本や中国、台湾や朝鮮半島、ロシアの南東部などユーラシア大陸の極東地域とその周辺に限定されています。
そのため、伝承のあるヨーロッパには生息していません。
(中略)
その正体は「シュバシコウ」という鳥です。
シュバシコウはコウノトリの仲間で、ヨーロッパや北アフリカや中近東に生息する渡り鳥の一種です。
(中略)
ヨーロッパに生息しているシュバシコウの中には、家の屋根や煙突、塔に巣を作り繁殖するものも多くいます。
この民家など人の住む場所の傍に卵を産み、大切に育てます。

この春先に巣を作りに来るというのがポイントでした。
中世や近世のヨーロッパでは、夏至の頃に結婚をし、春先に出産の時期を迎えることが多かったとされます。
それが、ちょうど春になると繁殖のためにシュバシコウが渡ってくる時期と重なった
ため、「赤ちゃんを運んでくる」という伝承が考えられたとされています。

FUNDO

ちなみに、このコウノトリ便の話は台湾でもポピュラーらしいです。


🇫🇷フランス

「男の子はキャベツから、女の子はバラから」

出ました、お洒落ストーリー。さすがおフランスです。
ロシアとちょっと違うのは、女の子がバラから誕生しちゃうあたりです。レディは生まれからしてエレガントなのです。

France365さんのサイトを拝見すると、由来が解説されていました。

1.古代からキャベツは葉の多さから多産の象徴とされ、中世期にはキャベツのスープは新郎新婦に捧げられていた代表的な一品となった。

2.ギリシャ神話に登場する女性神が女の子3人、男の子1人の四つ子を産み、女の子をバラの花びらで包み、男の子をキャベツの葉で包んだ

France365
『運命の三女神』(ポール・トゥマン作)


とまぁ、情報収集できたのはこのくらいでした。しょぼ。

というのも、フィリピンやタイ、台湾の20代トモダチにも聞いたんですが、一様に「親に聞いたことはない」「ちゃんと学校で習った」という具合で、上の話以外の伝承は引き出せませでした。

もしかしたらボクが子供の頃の日本より世界の性教育は進んでるのかもしれません。今日本の性教育だと、いつどのように教えるのでしょうか?(子供がいないのでわからない)。

ボクの場合は確か小学4〜5年の保健体育でだったんじゃないかと思いますが、なんか全然リアリティがなくて中学になるまで忘れてましたね。ちゃんと何をどこにどうしたら何が起こって…とわかりやすく言ってくれないとさ。

なんかもっとこう、ぶっ飛んだ話を期待してしまったんですけど、今回はあまりゲットできませんでした。アジアとアメリカ以外にはあまりトモダチがいないので、もしかしたらヨーロッパやアフリカ、中東・インド・オセアニアなどにはユニークな話が眠っているのかもしれません。


もしこんなストーリーを聞いたことがあるよ!という場合はコメントで教えてください!

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