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笠間淳を浴びてくれ


※注意※アイドルマスターsideM・プロデューサーミーティング2021のセトリ、トーク内容についてのネタバレを含みます。未視聴の方はご注意ください。

私の推しを、私の推しの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってほしくて、筆を執った。

推しの名前は、笠間淳(かさまじゅん)という。(フルネームのときは敬意を込めて呼び捨てする。だって夏目漱石さんとかトーマス・エジソンさんとか言わないから)

彼は声優である。「アイドルマスターsideM」の葛之葉雨彦、「あんさんぶるスターズ」のHiMERUなどのキャラクターの役で知っている人もいるかもしれないし、NHKの「すくすく子育て」「ザ・プロファイラー」などのナレーションで聞いたことのある人もいるかもしれない。

好きになったきっかけ

私が彼を知った作品は、アイドルマスターsideMである。最初は他のキャラ(山下次郎という)を推していたのだが、ライブ映像を繰り返し観るうちに、気づけば笠間さんばかりを目で追っていた。
一目惚れではなかった。前から存在は知っていたけど、魅力に気づいたのは後からだった。だって山下次郎を推していた頃の私は、友達とのカラオケで雨彦のユニットの曲を歌うことになると、率先して雨彦パートを歌い、「た行」を「ツァ」と強く発音する彼の歌い方をふざけて真似して、「先ツァーーーんにツァッツェる~~」(「先端に立ってる」という歌詞)と歌っては友達のウケを取っていた。決してバカにしていたわけではないけど(バカにしていたと思われても仕方ないとは思う)、ちょっと面白くて声がめっちゃ色っぽいな~としか思っていなかった。

それが、気がついたら、笠間さんの出る曲だけをチャプターで選んでは何度も観るようになっていた。ソロ曲なんて何度観たかわからない。声がセクシーでかっこよく、歌が上手く、ダンスにキレがあって、眼鏡が似合って、知的で大人っぽい顔立ちが素敵だと思った。プロデューサー(ファンのこと)と仲間を心から大事に思っていることが伝わる、真摯なMCが胸に響いた。いつのまにか、本当にいつのまにか、大好きになっていた。

彼のMCで、一番心に残っているものがある。それはsideMの2ndステージでの、キャスト全員のおそろいの衣装に関してだ。
その衣装の右肩のところには、全員、銀色の大きな星がついていた。笠間さんはその星のことを、「これはプロデューサーさんたちが肩に手を置いてくれる場所なんだと思う」と言った。「俺たちは一人じゃ星になんてなれない。プロデューサーがここに手を置いてくれるから、星に、アイドルになれるんだ」と。

笠間さんのラジオ

私は、もっと笠間さんの声が聞きたい、この人のことが知りたい、と思った。
それで聞き始めたのが、その頃Youtubeで毎月公開されていたWEBラジオ「笠間淳とおっさんと」である(いまも無料で聞ける)。これは笠間さんと、プロの漫画家や印刷所の社員などの「おっさん」たちが「おっサー(おっさんのサークル)」を結成し、オリジナルの同人誌を作って冬コミに出よう! という番組だった。
残念ながら冬コミの中止により出展は叶わなかったが、番組内で視聴者の意見を聞きながら制作されたオリジナル同人誌と、アクキーやポーチなどのグッズは通販で販売された。私は「金セット」という一番高いセットを買い、同人誌やグッズに加えて、同人誌の主人公に笠間さんが声を当てたシチュエーションCDと、笠間さんのサイン入りポストカードを手に入れることに成功した。今でも宝物である。

そのラジオは同人誌の完成とともに一年で終わってしまったので、深刻な笠間分不足に陥った私は別のラジオを聞き始めた。ニコニコ生放送でいまも放送されている、「笠間淳の黄昏古書堂」というラジオだ。前半30分は無料、後半やアーカイブは有料で聞ける。
ほぼ毎回笠間さんによる朗読が聞けるのが、この番組の素晴らしいところだ。新美南吉などの古典もあれば、笠間さん自身が執筆したオリジナル脚本を読んでくれることもある。最高である。私はツイキャスでときどき朗読をしているのだが、まったくうまくいかないので、プロってすごいなぁといつもほれぼれする。笠間さんの落ち着いたトーンの声が耳に心地よく、老人の声も女性の声も巧みに演じ分ける技量には驚く。

笠間さんの舞台・イベント

ラジオを聞くだけでは飽き足らず、私は笠間さんが出演する舞台やイベントにも行くようになった。
初めて行ったのは去年の年末、「グーとパーでチョキを出す」という朗読劇(THAVMAN、脚本・ガクカワサキ、演出・西本健太朗)である。脚本家のことも他の出演者のことも何も知らないまま、笠間さんを見たい一心で行ったのだが、これがものすごくよかった。
会話のテンポがよく、コミカルな演技に数え切れないほど声を上げて笑った。かと思えばシリアスなシーンでは思わず泣きそうになり、最後のシーンではタイトルの意味に思いをめぐらせてはハッとした。本当に本当に面白かった。もう一度観たいし、一人で行ったため友達や家族にも見せたいので、ぜひ再演や映像化をしてほしいと待ち望んでいる。

その次は今年の3月、アイドルマスターsideMのプロデューサーミーティング2021。これは通常のライブとは違い、ライブパートに加えて朗読やトークパートもあるお祭り的なイベントだ。
ライブで初めて「String of Fate」という曲を生で見た私は「やばい!腰が!笠間さんの腰が!生で!」と心の中で大騒ぎしていた(腰を動かすセクシーなダンスがある曲)。トークでは、アンケートで「『MOON NIGHTのせいにして』という曲を聴きながら出社する」と答えたプロデューサーに、「えっそれ大丈夫!?月夜のせいにして仕事辞めちゃわない!?」と話していて(記憶がおぼろげなので間違っていたらすみません)とても面白かった。

その一か月後の今年の4月は、「朗読と歌とおしゃべりをきみと vol.6」というイベントを観に行った。田丸篤志さん、木島隆一さんとともに笠間さんが登壇したのだが、なんとその日は笠間さんのお誕生日だったのだ。笠間さんは前日というか当日、前述のラジオ「黄昏古書堂」で日付の変わる瞬間に生放送をしていた。私はそれを聞くためにその日に有料会員に登録し、生放送を見てから眠り、イベントに行った。笠間さんは「2時間睡眠だ」と言っていた。
トークパートは仲の良さそうな三人のはっちゃけたやりとり、笠間さんのピニャータ(くす玉みたいなものを叩いて壊す、南米の誕生日イベント)が見られて、マスクの下で散々笑ったし、朗読パートは笠間さんの女声(三人の中で一番上手かった)が聞けて楽しかった。そして歌パートでは、笠間さんはソロでHilcrhyme「春夏秋冬」、全員でORANGE RANGE「花」を歌った。「春夏秋冬」は笠間さんの大学時代の思い出の曲とのこと。私は初めて聞いたのだが、ストレートなラブソングで、「推しにプロポーズされた!!(※されてない)」とあとでTwitterで大騒ぎした。「花」もラップパートも歌パートも「Yeah」という合いの手もなにもかもかっこよくて(笠間さんはラップも上手い)、本当に最高のイベントだった。映像がないのが残念だ。笠間さんの春夏秋冬、音源化してくださいませんか。言い値で買うので。

そのあとはコロナもあって少し間が空き、今年の9月に「幽玄朗読舞・KANAWA」(東京音協、原案・鉄輪、上演台本・村上信夫、演出・保科由里子)をやっと観に行った。
古賀葵さん、中島ヨシキさんとともに登壇した笠間さんは、なんと安倍晴明役(sideMの葛之葉雨彦は安倍晴明をモチーフにしている)。和っぽい衣装もお似合いだったし、落ち着いていて品のある話し方や笑い方、真言を唱える低く艶やかな声が美しかった。知的で穏やかで優しくてかっこいい、この安倍晴明って笠間さんそのものでは!?と思った。この上なくハマり役だったと思う。生で観られてよかった。

笠間さんの魅力を語るというより、私と笠間さんとの思い出ダイジェストみたいになってしまった。推し語りって難しい。
うまく伝わったかはわからないけれど、笠間さんはとにかく最高の声優さんなので、みなさんもぜひお声を一聴してみてほしい。いや一聴と言わず、十聴でも百聴でも。
最後に私のおすすめ動画のリンクを貼って終わりにします。お読み頂きありがとうございました。

https://www.youtube.com/watch?v=SiylYZG0Pnk
(アイドルマスターsideMで笠間さんの演じる葛之葉雨彦のソロ曲試聴

https://youtu.be/j5NzRj2ih4M
(あんさんぶるスターズ、HiMERUとして歌い踊る笠間さん、超かっこいい)

https://www.youtube.com/watch?v=0Lh6QCcKcUY
(唯一出ている笠間さんの女性向けシチュエーションCD。寝る前に聴きたくなる)


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