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投球時に猫背になってはいけない理由

猫背はよくないと日常でよく言われますが、投球時に猫背がどのような影響を及ぼすのかを大きく3つ解説していきます

猫背は肩甲骨が外側に開いてしまい肩が前方に巻いてしまいます。そして肩甲骨が前傾して前に傾いてしまいます。そのため背中が丸くなり胸椎の後湾が強くなります。


1.手(肩)が上がらなくなる

投球時にテイクバックをする際には肘(肩)を上げる必要があります。猫背 背中が丸まった状態では肩の挙上可動域は低下してしまいます。肩の挙上は肩甲骨の後傾・内転・上方回旋が必要でプラス胸椎の伸展が必要になります。


背中が丸々と肩甲骨は特に前傾し外転し開いてしまいます。そして胸椎も屈曲して背中が丸くなります。
このようになってしまうと手を上げようとして十分にあがりません


そのためテイクバック時やacceleration時に肘が下がってしまう恐れがあります。


肘が下がる

2.肩の外旋ができなくなる


acceleration時の肩の外旋には肩甲骨の後傾が重要になり肩甲骨を内転させて寄せないといけません。そのためには胸椎の伸展も必要になりこれらができることにより肩の外旋が十分にできます。

しかし、猫背・背中が丸くなると胸椎が屈曲し肩甲骨が外転し開き前傾してしまい肩甲骨の後傾が阻害されてしまい十分な外旋ができなくなってしまいます。

3.胸が張れなくなる・胸椎の伸展ができなくなる


acceleration時には胸椎が伸展して胸を張る必要があります。
猫背・背中が丸いと胸椎が屈曲位になり伸展できず、肩甲骨が開き肩が前方に巻いてしまうので胸を十分に張れなくなってしまいます。


猫背

それぞれがacceleration時にどう影響するか?

acceleration時には(全て約です)胸椎・胸郭は15° 肩甲骨後傾20° 肩外旋115° 行われ全体で150°の最大外旋が行われます。

acceleration時 最大外旋

1.肩が上がらない

テイクバック~からリリースまで両肩と右肘は一本のライン上にあります

shoulder-shoulder-elbow

肩が上がらないと両肩のラインよりも肘が下になってしまいます

2.肩の外旋ができなくなる

猫背は肩甲骨が前傾してしまいますそのためにacceleration時に必要な後傾20°まで肩甲骨ももっていけません

3.胸が張れなくなる・胸椎の伸展ができなくなる

猫背の選手は常に背中が丸くなるために胸椎・胸郭の伸展可動域に制限ができてしまいacceleration時に胸椎・胸郭を伸展しようとしても十分にできなくなってしまいます。

まとめ


猫背になってしまうとacceleration時に必要な(全て約です)胸椎・胸郭は15° 肩甲骨後傾20° 肩外旋115° の全ての可動域や動きが制限されてしまう可能性があります。胸椎・胸郭 肩甲骨後傾 肩外旋のどれかの動きが制限されてしまうと他の関節(肩や肘)負担を強いてしまいます。
投球時に肩や肘を痛めてしまう原因は猫背かもしれません。

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