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ニーインは膝の障害になりやすい 動作解説

以前、簡単にですがニーインすると膝の障害につながることを書きました!今回、動画を紹介しながら解説していきたいと思います。
動画や写真を使って解説していきますが僕は野球の投球が専門です。そのため紹介した動画がバスケットなどのジャンプやターンの競技動作をうまく再現できていないと思います!ただポイントは理解していただけると思いますので競技をしている方や専門の方はご自身で競技動作にフィードバックしてください。

前回の記事を読んでからだとわかりやすいかもしれません。短い記事です

とりあえずニーインとは股関節が内転・内旋し膝が外反(X脚)になることです!もう少し説明すると下腿が外旋して足関節が回内します。
1つの原因としては筋力が弱く着地時の衝撃を筋力で吸収・安定させる事ができずに膝を内側に入れて靭帯の力で衝撃を吸収しようとしてしまいます!
こんな感じ↓

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簡単にいうと内またです!
膝が内に入ってしまうと内側の靭帯・半月板・十字靭帯に負荷が強くかかってしまい損傷してしまうリスクが高くなってしまいます!ほかにも内側の筋肉にも負担がかかり筋肉や関節包などに炎症や肉離れを起こしてしまうリスクも高くなってしまいます

ここから動作解説

ジャンプして着地の際ですが基本は膝とつま先が同じ方向を向いていないといけません。だいたい真っすぐからやや外向きですね。
着地の際に膝とつま先がやや外側に同じ方向を向いているのを見てください
こんな感じ↓

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つぎは着地時にニーインになっているパターンです。
着地時に膝が内に入り膝の方向とつま先の方向が違います簡単にいうと内またですね。つま先が外 膝が内
こんな感じ↓

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膝が内に入ると内側の靭帯にストレスが強くかかり内側靭帯の断裂の危険が伴います!他にも内側についている筋肉が引っ張られて負荷がかかり鵞足炎を起こす可能性があります!
次に片足だけ内に入るパターンです。片方の筋力が弱いことや重心が横にずれている事や両足同時に着地できていないことなど考えられます。

片足だけが内に入ることの方がニーインが強くなり靭帯の損傷のリスクが高いかもしれません。

ジャンプの着地時にニーインになってしまうのではなくジャンプ動作の最初にしゃがむ際にニーインにすでになってしまう選手もいます
こんな感じ↓

特にジャンプの着地時に注意しないといけないのは片足での着地です!片足で先に着地するために両足での着地よりも負荷が高いです。
次の動画はわかりやすいようにスローの再生にしています。
右足が先に着地して左側に流れます。↓

右足で着地した際に膝が内に入っているのがわかります。動画では最後に右膝がかなり内に入ってるのがわかると思います。この時に荷重が踵側(後方)に重心がかかってしまうと特に膝の内側靭帯・前十字靭帯・内側の半月板を損傷します。この3つを損傷することをよくunhappy triad (アンハッピー・トライド)といわれます。僕が聞いた話だと内側の靭帯・前十字靭帯・内側の半月板は組織で繋がっており同時に損傷しやすいようです。
右足着地の静止画↓

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下肢の筋力やバランスをみるときに片足のスクワット動作をみて確認するといいと思います!これはケガの復帰の目安にもなります
片足でしゃがむ時に膝とつま先が前かまたは同じ方向を向いてしゃがまないといけません
こんな感じ↓

しゃがんだ際にニーインしてしまうとバランスが悪く重心が内に入るために上体がバランスを取ろうと外側に倒れます。他にも股関節が内旋して身体が回旋するなど起こります

下の静止画のこの感じを見てもらえるといいです↓

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臀部や大腿部の筋力が弱いのか?股・膝・足関節の可動域不足?体幹の安定性などを総合的にみていく必要があります。
ニーインは特に女性に多いと思います!最初に書きましたが筋力が弱く着地時の衝撃に吸収・又は耐えられずに膝を内に入れて靭帯の力で補おうとしてしまうからです!
あと女性は床に座る時にいわゆる女の子座り・アヒル座りなどいったような座り方をします!すると股関節の内旋・内転する癖がついてしまうために自然と膝を内側に入れてしまうクセがついてしまっている事が多いです。
こどものころから女の子座り・アヒル座りをしていると大腿骨が通常よりも内旋位に偏位する可能性があるそうなので気をつけなければいけません!

ここまではジャンプの着地について書きました。少し長くなったので一度区切ります!
次はターンした際の動きについて書きます。

続きはこちらです↓


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