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ただ、ファンタジーを紡ぐ。

私は刺青を入れた。 ふとしたことをきっかけに入れることにした。 左腕、上腕二頭筋の辺りに小さく「Forever」という刺青を入れようと決めたのだ。 知人に紹介された店に行き、オーダーした。 施術が始まった。 思っていたより痛くはないと感じた。 そんな矢先、彫り師が私のオーダーを無視して、どんどんと腕全体に 漫画ONE PIECEの海賊船サウザンドサニー号を デカデカと彫り込んでいった。 満足気な彫り師を横目に私は激しく絶望した。 という夢を見た。 今朝、強い倦怠感を覚えな

    • 暴食学的散髪論

      煙草を1本吸うことにしている。 火をつけて、吸い、吐き出す。 揺蕩う煙は、空に溶けていく。 数分間の自問自答。 歴史には残らない時間を紡ぎ、生きていく。 私だけの世界。 扉を開けて店に入る。 「あぁ、いらっしゃい。」と目で言われるのを確認し私は待合室のソファに腰掛ける。 小気味良い音楽が流れている。 耳を傾けながら目を閉じて待つ。 店内には19世紀のアメリカを思わせるような絵や写真、小物が所狭しと飾られている。 意図した雑然さなのだろう。落ち着きを覚える。 非日常の世界

      • 「笑いの悪魔」私のデビルハンター期

        チェンソーマンが流行っている。 悪魔と人類の戦いを描いた作品だ。 悪魔をデビルハンターが倒すのだ。 なるほど、馴染み深い。そんな感覚で熱中して読んだ。 さて今日は、私がデビルハンターだった時の話をしたい。 ※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体・事件とは一切の関係がありません。 ================================ 【序章】 その悪魔は見渡してもどこにもいやしないが、気がつくと目の前に現れる。そういう類の災厄だ。 私は埼玉県出

        • 暴食のすゝめ

          〜暴食 【名詞】 過度に食べ物を食べること〜 『暴食は明らかに、円滑な人間関係を生む』 私はご飯をたくさん食べる。 どれくらい食べるのか。 体型が著しく変化するほど食べる。 毎シーズン服の買い替えを強いられるくらい食べる。 作ったスーツ全てが着られなくなるまで食べる。 丸4年で30キロ太る。まで食べる。 それぐらい食べる。 親は言う 「あんた食べ過ぎじゃない?気をつけなさいよ?」 親は、私が欲望のままに飯を食らい続け、 無計画に怠惰の権化になっていってると思っている

        ただ、ファンタジーを紡ぐ。