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心書 Vol. 153 「熱意」

今週、熊野に一泊で旅をしてきた。行き先は、三重・奈良・和歌山の三県を跨ぐエリア。きっかけは、今年の夏に出会った方がFBで「ここに行きたい!」と投稿されていたのに便乗したことで実現した。

この方は何事にも全力を注がれていて、すごく熱意が伝わる。ご本人は車の運転ができないからと行く機会を逃していたとお聞きし、それならと運転できる人間が数人集まり、加えて他にも行きたいという人も参加して総勢7名で決行した。行くと決めたら、あれこれ寄り道を考えたり何があるか調べたり、コロナ前の一人旅を計画するワクワクを思いだし熱が入った。

行ってみると、空気も美味しいし景色も圧巻だし食べ物も美味しい。1日目は、百夜月(ももよづき)という幻想的な名を持つ集落を案内してもらった。今はもう住む人はないようだけど、名に劣らず伝説も幻想的で古の熊野を想像するだけでも楽しい。こちらに縁のある方が近鉄奈良駅近くで蕎麦屋さんをされているようで、行ってみよう。夕食を予約していたのは、町に数少ない貴重な飲食店。鉄板焼きは豚肉と猪肉、どちらも驚きの美味しさで大阪で食べてるものはいったい何なんだ?と思うレベル。特に、猪肉は大阪で食べると冷凍されていて当たり前でどちらかというとあまり好きではなかったけど、おそらく一度も冷凍されてなくて本物を味わうことができて大満足。鮎やアユカケという珍しい魚も頂いた。百合の茎などが入った地元で取れた野菜の煮物や、自家製めはり寿司も嘘のない素朴な美味しさ。おまけに、帰り際には袋いっぱいのみかんを持たせてくれた。是非とも再訪したい。
https://goo.gl/maps/ssiH8tVrWaNszfmY9

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宿泊は、湯之口温泉。泉質が良いのは当然ながら、夜空が満天の星で言葉を失った。大和屋さんとセットで、またゆっくり行きたい。

そして2日目、最大の目的は木津呂集落を見下ろすための登山。往復6時間なので距離は大したことないけど、傾斜のキツい箇所が多くて今までで一番しんどい登山だった。アスレチックのように木の根を掴んでよじ登る箇所が幾つもあり、ほうほうの体で登り切って見た景色と大自然の雄大さに圧倒される。ご興味のある方は、こちらをご参照ください。 
https://matcha-jp.com/jp/1838

大阪からでも車で3時間以上かかる熊野は、私にとって縁が深いとつくづく思う。祖父母が青岸渡寺に納骨されていることもあり、最近は毎年通っている。それでも、行くたびに違う顔を見せてくれて飽くことはない。


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