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「第1回フリーランス副業NIGHT!」 〝幸せな働き方〟を目指すイベントが熊本で開幕!

こんにちは!〝人間くさいコンテンツ〟をテーマに、コンテンツディレクター、ビデオグラファーとして活動している田中です。

今回、熊本市中央区にあるイベントコミュニティスペース「上乃裏CIRCUS」で初の主催イベントを開催しました。その名も、、、「フリーランス・副業NIGHT」です!

5月10日(金)19:30 〜 21:40にあり、約30名ほど参加いただきました。今回はその開催の経緯や狙い、当日の様子などについてレポートを書きました。初の主催ということで、至らない点もありましたが、私の〝熱量〟を込め、それが伝わるような内容にはなったかなと思っています。


なぜ上乃裏CIRCUSで主催?

実はもともと、私は上乃裏CIRCUSの楽屋会員(月額会員)で、主にイベントに参加する側がメインの人間だったのですが、今年2月、「CIRCUS作戦会議」という有志の会で集まったメンバーで「今年はもっと上乃裏CIRCUS盛り上げたいよね〜」と話したところ、

「こんなイベントいいんじゃないか!」
「あれがいい」「これをやるべき」

などと荒木真吾さん(上乃裏CIRCUS代表、クリスマスマーケット熊本 主催者)、中丸ハレルヤさん(学び体験コーディネーター)らと夢や理想を語りあったんです。もう、それはなかなかの意気投合。私も今年のテーマは「普段やらないことをやろう」だったので不安はありましたが〝ゼロイチに挑戦してみよう〟と決意しました。

定期オンラインMTGにて

テーマは「幸せな働き方の定義を探そう!」

じゃあ、どういうイベントを開こうか…!と考えてみたとき、ふと思い出したことがありました。それは、「自分がこれまでどういう気持ちでイベントに参加してきたのか」です。私は、昨年7月31日に熊本日日新聞社を退職し、同8月からフリーランスとしてのキャリアをスタートしましたが…ちゃんと食っていけるのかどうかは不安しかありませんでした。そのとき…

「1年前の自分だったら、迷わず参加したい思えるイベントをやりたい!」

と思うようになりました。これだけ〝働く〟ことが多様化した現代…!100人に聞けば100通りの働き方があり、全部は真似できないにせよ、「そういうやり方もあるんだ」と選択肢を知っておくだけで、少しでも不安が解消され、チャレンジしやすくなるのではないかと考えました。

運営メンバーの荒木さんは、ご自身の副業が安定した収益を生み続けたことにより、本当に自分のやりたいことができるようになり、中丸さんは違和感なく働く環境を求め「この人とやりたい!」と思える方々と組んで、全国を飛び回っています。

自分らしく働ける = 幸せの働き方 。だからこそ、自分らしく働いて輝いている人たちをお呼びして、人生の選択肢を広げるきっかけを作ることができればと思い、私たちはお二人のゲストにお声掛けすることにしました。そして、みなさんにとっての〝自分らしい〟とは何か…?

これを読んでいる皆さんも、ぜひ一度考えてみてください!

イベントのコンセプト

ゲストをお呼びしたり、コンテンツの内容を考える指標として設定。「誰かの〝挑戦〟こそ最高のエンターテインメント」という上乃裏CIRCUSのメッセージを継承しつつ、本イベントならではの切り口を盛り込みました。

「フリーランス・副業NIGHT」 ゲストを紹介!

記念すべき第1回目のゲストは、正直結構悩みました。せっかくならば、普段はなかなか会えないような珍しい仕事やチャレンジをされている方こそ、新鮮味が増して良いのではないかと運営メンバ−3人で話しました。そこで、白羽の矢が立ったのが、作曲家の鎌田優紀子さん、インテリアデザイナーの吉村茉奈さんでした。

ゲスト① 鎌田優紀子さん(作曲家)

熊本市在住の作曲家。音楽学部卒業後、私立中高一貫校で音楽科講師として勤務。退職後、フリーランスとして作曲家キャリアをスタート。企業や地域のプロモーションビデオ、TVCMの作編曲を手がけ、SONYやマツダなど大手企業への楽曲提供も行う。ピアノを中心にしたポストクラシカルとエレクトロニックな音楽を得意とし、DTMを使用したアコースティックな音作りが特徴。

このイベントを企画したとき、鎌田さんのお名前が早い段階で浮かびました。作曲家の方と出会える機会はそうそうないだろうし、厳しい音楽業界で挑戦されることは、並大抵じゃありません。そんな中でも「自分らしく幸せに働ける選択」ができる理由は何か…?私自身、お仕事を通して鎌田さんとご一緒する機会もあり、互いを知った存在だからこそ、改めて伺いたいと思い、オファーさせていただきました!

ゲスト② 吉村茉奈さん(インテリアデザイナー)

鹿児島県出身。高専及び大学で建築を学び、建設会社勤務を経て2021年に自身のインテリアデザイン会社「& MANA」を創業。オフィス、クリニック、カフェなどの空間デザインを数億円規模の案件も手掛ける。近年は、建設業界において若手人材の雇用・育成に注力し、「建設業界を魅力ある産業に変える」をミッションに掲げ、新事業の立ち上げを準備中。

吉村さんは、同世代のなかでは、一番アグレッシブなんじゃないかと思う女性経営者の方です。「建設」という、女性にとってはハードな業界のなかで躍動し続けることは、相当な覚悟が必要でしょう。その原動力は一体どこから現れるのか…? あることをきっかけに、互いの仕事観をリスペクトできるようになった今だからこそ、聞きたくなったことがあり、今回オファーさせていただきました!


【本番レポ】  想像以上の熱量が渦巻いた…!!

トークセッションでは4つの質問に分けて展開。今からちょうど1年前、独立前のリサーチとして、さまざまなクリエイターやビジネスパーソンに聞いてきた内容を質問として準備しました。現在、多方面で活躍するおふたりだと知っているからこそ、独立前の自分の気持ちに戻って、聞いてみたいと思いました。(以下、敬称略)

当日はフリップを使いながら、おふたりに話を聞いていきました。

Q1、なぜ独立した? 

(田中)さまざまなお仕事で2人と仲良くなって、これまでのキャリアについて話を聞いてみると、対照的な独立の経緯をされてるなと思い、ぜひこの機会に改めて聞いてみたいなと思いました。

(吉村)私はですね、2021年の8月に会社作ったんですけど、 会社を作る1か月半前までは全然独立しようと思ったこともなくって。割と〝勢い〟みたいなところもあって。行きたい会社がなかったんですよね、当時。やりたいことをやるためには、起業するのは1つの手段かと思い、会社員を辞めて1ヶ月半で会社をつくりました。

(鎌田)私の場合はですね、体調不良で前職だった音楽教員を退職して。でも当時は音楽制作を仕事にするなんて、とてもじゃないけど口にできないクオリティーだったんですね。まだ勉強し始めたばかりだったんで。なので、そこから勉強をしていって「自分の音楽を無料で使っていいですよ」とフリーミュージックサイトに音楽を出したんです。そうしたら「クシタニ」さんや「マツダ」さんが使ってくださって。そのときに開業届を出しました。独立したいという強い意志があったわけではなく、模索していく感じでした。

(田中)大きな決断ですが、不安はなかったんですか?

(吉村)私はなかったですね。いきたい会社がない=働けないってことで、お給料も入らないわけですよね。でもそのとき、会社って1円から作れるということを知って。一回やってみるか、という気持ちでした。

(田中)鎌田さんは、体調が戻ったらまた教員に戻ろう、とは考えなかったんですか?

(鎌田)ありました。でも、音楽科教員って採用の募集がなかったんですよね。一瞬、臨時教諭という手段も考えましたが、作曲をせっかくまた始めたのに後悔しないかな、と。やれるだけやって、ダメだったときにその道は考えようかなって。それからでも遅くはないと。当時、子どもが欲しかったし、仕事も頑張りたかった。でもそういう意味では、独立するのはすごい自分の時間が確保できて、納得のいく形に今なってますね。

(吉村)私も高校からずっと建築で、もう今も建築図って1本できてるので、むしろこれ以外にできることは全く見つからないというか。 なるべくしてなった気もします。


Q2、独立したからこそ、得られたものは?

(鎌田)私は〝自信〟ですね。組織にいる頃には、なかなか気づけなかった自分の力に気づくことができました。音楽制作の仕事って、ピアノからオーケストラの曲まで全部作るわけですから、逃げ道がない。受けたからにはやるしかない、という状況の先に完成があって。そういうときに「自分ってここまでできるんだな」って階段を登るような感覚がありました。

(吉村)私は〝仲間〟だと思っています。いろんなところに顔を出すんですけど、起業しないと出会えない仲間がたくさんできました。これから先、会社がどうなるか分からないんですけど、失敗しても成功しても「出会えてよかった」と思える仲間と出会えたのは一番大きいです。あとは〝根性〟 元々ある方だとは思ってたんですけど「私ってこんなにあるんだ」ってより実感しました笑笑

(田中)自分の知らない一面に出会えたんですね。

(吉村)根性のところで行くと、「ここまでしかできないっ!」って思ったんですけど、やっぱり人間は追い込まれていくと、どんどん限界値が引き上がっていくというか。だんだん強くなって、まだ頑張れるんだなっていうのはありました。

(鎌田)音楽の場合も、あと3日4日で締め切りを迎えるなか、30秒CMの音楽を作らないといけないこともあるんですよね。そういう機会を乗り越えると、前は2週間できつかったのが、全然きつくなくなったりして。確かに強くなっていった気はします。結果、その部分を評価されるようになりました。意外と自分はタスク管理できるんだな、って。

(田中)なるほど。まずやらざるを得ない状況を作る、そういう環境を作るってことが成長につながるんですね。

(鎌田)やるかやらないかなんてことを悩まずに、とりあえずやる。そして、手を動かす。私はクリエイターだから、手を動かしていけば、曲はなんとか完成させられる。完成させないと絶対成長しないですから。それはすごい意識してますね。

(吉村)基本的には、YESなんですけど、仲間たちが幸せに仕事がまずできるかどうかっていう判断と、きちんと価値提供ができるかどうか。それを大丈夫かなって思ったら、基本的にどんな案件でも入れて環境を作ってますね。


Q3、結果を手繰り寄せる秘訣は?

(吉村)〝自分を信じる〟ですね。最初は「無理」とか言われたり。ドリームキラーがいるんですよ。私も起業当初、それに傷ついて、泣くこともありました。ただ私は自分を信じて、絶対できる!と思って信じているので、それが行動につながっていると思います。

(鎌田)私は〝積み重ねと行動〟です。やはり子育てをしていると、それを絶対理由にはしないんですけど、時間ってすごい限られてるなって思うんです。だから「0」を作らない。1日の中で、必ずパソコンの前に座る時間を作っています。そうすることで、自分の「なんとなく分かる」を「確実に分かる」っていうマインドセットして作業する。その積み重ねが、自信につながって、行動できるようになります。

(田中)それは、(独立したてのときのような)実績とか何もないゼロの状態からでもできるものですか?

(吉村)私の場合は、むしろ何もないからこそやりやすいです。「起業してまだ1ヶ月です」とはっきり言うときこそ、「自信があります」「一度お仕事させてください。一度ダメだったら、もう2度とお仕事は発注されなくても構いません」と熱量を込めて言うことができました。

(鎌田)私は結構、種をまくんですよ。いろんな人に会いにいったり、フリーミュージックに出したりとか。営業、とまではいかないんですが「この人には会っておきたい」っていう人には会う。それが収穫(お仕事)につながることもあります。

(田中)なるほど、種を蒔くこともある種の積み重ねかもしれませんね。


Q4、今後挑戦したいと考えていることは?

(鎌田)〝質の高い音楽をつくる〟ですね。私はパソコンで音楽をつくるんですが、一方で「生の音」というのもすごくいいんですよね。ただ、レコーディングとなると費用がかかりますから、予算を取っていただかないといけないんですが、高いときは1つでも、2つでもレコーディングを作曲に入れるようにしています。それを徐々に増やして、いい音楽を作りたい。それは映像音楽で言えば、テレビCMだろうが、プロモーションであろうが、どんな音楽でもそうしたい。そのためには、自分がもっと実績をつけて、いろいろな音楽仲間と繋がっていければと思っています。

(田中)それをやった先に、自分にとっての幸せが実感できるんでしょうか?

(鎌田)そうですね。やっぱり音楽で食べていけないと言われている方もいらっしゃいます。でもやっぱりそこで、その良さを楽曲に生かして、音楽で食べていけるっていう、少しでも自分がその力になればいいなって思っています。

(吉村)私は〝建設業界を変える〟ですね。これを本気で思っていて。ずっと建設業にいまして、2年半経つんですけど、やっぱり会社の中にいる時には見えなかった業界自体の課題だったりとか、 すごく見えてきてました。皆さんのイメージ的に、やっぱ建設業界ってとても女性が少ないイメージあると思うんですね。やっぱり働きにくい環境っていうのはすごくあります。なので、人の雇用と育成、そして定着ですね、この建設業界の女性たちを定着させたいなと思っていて、そういった社会課題を解決するべく、新規事業として今準備中です。

(田中)社会課題の解決って、大きな括りの話じゃないですか。そんな中でも自分の幸せって見出せるものでしょうか。

(吉村)そうですね。やっぱり勤めてる頃から、 後輩の女の子たちからも「いつか会社を作ってほしい!」みたいに言われたんですよ。「吉村さんの会社で働きたいです」って…! 私も今30歳で、年下の子たちが輝く姿を見るのがすごい幸せな瞬間というか。それもいろんな会社さんの女性たちと接して、 なんかキラキラするのを見ていた時に、私の幸せって「多分これだ!」って。業界的にも求められていることだし、ぜひやってみようと思っています。

トークセッションを終えて。

CIRCUSの醍醐味は、何より交流会!

トークセッション後は、立食&フリードリンクで交流会。途中で参加者一人一人にマイクを渡して、自己紹介をしてもらうと「あの人と話してみたい」とさらに熱量は加速します。

毎回メンバーは違うのに、上乃裏CIRCUS主催イベントではよく見られる光景のひとつです。予期しない出会いから、人生の選択肢が広がったり、新たな仕事につながったり、その化学反応は千差万別です。

私にとっても、「え!まさか…!」という方々との出会いや再会も…!この熱気はなかなかクセになります笑

参加者のみなさんと記念撮影

最後に

今回、私にとっても初めての挑戦でしたので、きちんと成功できるのかどうかというイメージすら持てない状況でした。(荒木さんの存在のおかげで、なんとかなるとは思いましたが!笑) まず第1回目を完成させることができたのが、何よりでした。ありがたい言葉の数々もありましたが、自分としてはもっといいイベントにできると、全く満足はしていません。心強いフィードバックをいただける諸先輩方にも偶然、巡り合うことができましたので、次回はもっとより良いものを提供できればと思います。

ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
ぜひまたお待ちしております!

フリーランス副業NIGHT主催
田中慎太朗
荒木真吾
中丸晴留哉

上乃裏CIRCUS 公式Instagram
https://www.instagram.com/kaminoura_circus/


★ 田中慎太朗の過去記事はこちら!


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